Q3703.笑顔で歌う、頬骨をあげるようレッスンで言われるのですが別の現場では浅いと言われます。
A.まず貴方のレッスンの状況がわからないので何とも言えないのですが、私自身は頬骨を上げる、笑顔で歌うといった発声をなるべく生徒にやらないようにしています。
まず、そうすることで声が明るくなったり、響きが上がることはあります。しかし以下の3点のことが問題になってくるのであまりお勧めしていません。
・音楽は明るい歌だけではない。暗い内容の歌でも声が明るいのは問題ない。しかし表情が笑顔なのは問題。
・喉が上がりやすくなる。(これが声が浅い原因)
・顔の筋肉が硬くなりやすい。(顔が固くなり結果として首、喉周辺の筋肉も硬くなってしまう)
むしろ単純な発声の訓練、コンコーネ、パノフカなどを使用する場合には無表情で歌う位の方が上手くいきます。肝心なのは、息の流れ、支えであり、生徒のもっているそのままの声を鍛えるということです。自分から響きを作っていくというのはいかがなものでしょうか。
言葉や歌詞の内容で笑顔をつくることは大いにありえますが単純な発声としては無表情で顔で歌わず、身体で歌うことが大切です。(♭Σ)
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