Q3728.プレースメントを喉に置く発声と、そうでない発声の違いについて教えてください。
A.フォーカスという概念が関与しているらしいですが、未だ、ハインズ氏の記述の理解に苦しんでいる部分です。経験則で言うと、セカンドボイス(中声域又はパッサッジョ域とも言う)の時に、硬口蓋にプレースメントを感じるようになった時に、その焦点をハッキリさせようとすると、反射的に唇が歯から離れ、捲れる形になり、適度に表情筋が収縮します。
一方、プレースメントが全部喉にあるメロッキ派の中の、リチャード・タッカーなどは、逆に唇が歯に巻き付くような形になり、喉頭の緊張が増します。リチャード・タッカーという歌手の形は後に研究するとして、前記の唇が捲れる形を保持しながらサードボイスに移行すると、響きの奥行きと輪郭が確保されるようです。コペルトにする前の中声域は、特に声の輪郭がハッキリした方が良いようです。(♭∀)
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