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2012年2月 9日 (木)

Q3736.ウの母音をオでトレーニングさせる理由は?

A.まず勘違いしてほしくないのは、ウはウです。しかし「日本語会話のウと歌唱のウは違う」というのを考えなければいけません。日本語のウとアルファベットのUの一番の違いは喉仏の高さの違いにあります。うまくいっているときはアイウエオすべての母音で一番喉が下がるのがウの母音です。しかし日本語会話のウの母音は喉の位置がとても高いです。

違いとしてはアルファベットのUは口の中がとても広くOの母音に近いです。Oの母音の口の広さを保ったまま唇だけ閉じるといったほうがいいかもしれません。

日本語会話のウは喉仏が上がる上に口の中もとても狭いのです。

私はイタリア人、アメリカ人、ドイツ人歌手のウの母音の時の顎を触らせてもらったことがあります。その時に共通して感じたことは下顎に膨らみができることです。空間が広がるという言い方もできるでしょう。日本語のウとは違う口の形になるのです。これを会得しようと思うならば自分が感じたことのない母音を新たに作るイメージが必要です。

日本語の歌を歌った際にも日常会話のウでは音がつぶれてしまって苦しくなることが多いでしょう。あくまでも歌唱のウは日本語も外国語も違いはありません。(♭Σ)

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