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2012年2月26日 (日)

Q3753.発声時の喉頭蓋について教えてください。

A.イ母音などの閉じた母音では、喉頭蓋は倒れずに、咽は開いた状態になります。開いた分、口腔内が狭まってバランスが取られていると思います。一方、ア母音やオ母音、ウ母音は、舌の作用により、喉頭蓋は若干倒れ、呑み込む時の状態に近付きます。その作用と、喉頭の出口を絞ると出るスクイッロとの関係は明らかでは無いですが、私の感触では、あると考えます。日本では、声楽教師も、発声クリニックを開設している医学者も、喉頭蓋は倒れてはいけないと言っているようです。しかし、例えば指を突っ込み舌根を前に抑えて、喉頭蓋が倒れないようにして発声してみればわかるとおり、そうすると確実に響きが薄くなり、平べったい声になるはずです。喉頭蓋の若干の傾斜は、コペルトには必要と思います。特に日本で教わった発声を、例えばイタリアで全て忘れなさい!と言われるのは何故か、考えてみると良いです。例え上から植え付けられても、おかしいと気付く人も居る事は事実で、それに気付く能力がある人が、確実に発声を勉強でき、理解できる人ではないかと思います。(♭∀)

 

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