Q3817.音量を上げるにはどうしたらいいでしょうか。
A.息を吐く時、つまり歌うときに口蓋垂の筋肉を自在に使えるようにする事が大切でしょう。驚いたときには急に息を吸うことで眉は吊り上がりますが、これは口蓋帆挙筋などが迅速に反応していると見て取れます。また耳の後ろの骨のくぼみがふくらむのも一つの目安になるかもしれません。声の大きさや響きを作るためのもうひとつの方法は息のスピードを上げることです。息のスピードとは息の量を増やすのではなく、流れる息の早さを上げることで、例えば水道の蛇口にゴムホースを取り付け、水の流れる勢いに強弱をつける動作を思い浮かべれば容易に理解できるとおもいますが、水道の蛇口を開いて、水の量を一定に流しておくと水は蛇口を開いた分だけ流れますが、ゴムホースの先端をつまめば水量は変わらないものの、水の勢いは強くなるのが分かるでしょう。これと同じ原理で息の量は増えなくても息のスピード、つまり勢いを強くすることができるのです。(♭∀)
« Q3816.ヴォイストレーニングで力を抜くことがなぜ大事なのでしょうか。 | トップページ | Q3818.声の大きさや響きはどのように作られるのでしょうか。 »