Q3885.パッサッジョ克服のヒントはありますか
A.大きな声をもっているならなおさらなのですが、パッサッジョでの声のサイズダウンを学ぶ必要があります。声のサイズは、喉頭の大きさ、声帯の長さ、体格にも関係します。軽めの歌手は、声のサイズがもともと小さいため、全音域を同じサイズに近づけることが難しくなく、この項目は学ぶ必要があまりありません。しかし、重めの歌手、低めの歌手はこの技術を学ばない限り、パッサッジョから上で巨大な問題を抱え続けるでしょう。とくに低音の男性は年齢とともに声が成長する時期が、キャリアを築く時期と完全に重なるため、学業を終えても、この技術を年齢とともにより確かなものにしていく必要があります。問題はそのサイズダウンの方法ですが、いろいろな方法の中でも見逃せないのが、発音力を強くして歌うこと、です。発音の勢いとパワーがある限りは、思い切って大きく歌っても、響きが散らないでうまく持続され、高音で失敗せず、また中低音域で疲れません。ちなみに発音の場所は喉で、その発音が響く場所は喉の、まっすぐ上部分です。中低音→高音でその響きの場所は変わります。(♭∀)
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