Q3915.どんなにブレスを気を付けても、喉頭の位置や支えを気を付けても、発音の段階で問題があると、声は歪んでしまいます。
A.パッサージョではキューゾして歌わねばならないですが、キューゾ(閉じて歌う)のニュアンスややり方が分らなければ、それが元ですべてのバランスが崩れてきます。逆に、下腹に息を落とし、胸郭が窄まっているタイプの歌手は、パッサージョでキューゾ(カヴァー)すると、声のポジションが無くなり喉が締まってしまう為、声を開いて前側で持ち上げようとする。(そうしてバランスを取ろうとしている)
しかし、それは、妥協策に過ぎず、少しずつ声は歪んでいます。
日本人の声が、緩く、前側に位置している人が多いのは、ブレスの問題と、それに伴い、キューゾが出来ない事(その為の筋力が弱い)が原因ではないかと思います。特に、U母音の収束力が弱く、声が平べったいです。最終的には、音程に対する発音の技術がものを言うと思う。舌を下げ、喉を開く事だけ考えていたら、パッサージョを征服することは不可能です。(♭∀)
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