Q3958.力で声を出そうとしない、足の付け根は常に自由であること。頭では分かっているんですが、発声でどうしても力む癖が抜けません。稽古中の声もそのせいで、すぐにガラガラになってしまいます(痛みはないのですが)。とにかく今はリラックスの方法がわかりません。先生はどのような方法で力みなどをとったりしていますか?
A.リラックスできるかどうかの問題は、とても難しいですね。無駄な力を省く事だけですべてが直ぐにうまくいくのであれば、大多数の人は芸事で全く悩まずに素晴らしい芸術を創る事に成功すると思います。先ずは、精神面がパフォーマンスにとても深く関わっている事を必ず念頭に置いてください。不安や焦りの状態で空回りすよりも、開き直りの状態でベターを心掛けるように、稽古前は必ず心の中で確認するように。そういう心掛けから全ては始まります。声に関してリラックスした状態で最大限の声を扱うには、相当なテクニックを要します。テクニックは、10数年の蓄積によって体得したものですので、ことばで伝える事自体が不可能です。私がリラックスする必要があるときは、精神面です。ので、私の方法としては今の貴方に直接的によい影響を与える方法ではないと思いますが、ヒーリングの音楽をかけたり、ストレッチをする程度のものです。
呼吸法も、それのみが直接的に良い声を導くものではありません。ただ、薄く声帯を使って(小さく声を扱って)ひたすら呼吸の循環に気を配りながら行う練習のみが、最終的には実を結んできます。
たくさん悩んでください。それに耐えきれた人のみが、人が体得できない声とパフォーマンスを習得するのです!(♭∀)
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