Q3984.歌手は声量が無いといけないといわれ、一生懸命大きな声で歌っているのですが、自分が思っているほど遠くまで聞こえていないようです。しかも、声もガラガラになってしまい歌うのがつらくなってしまいました。どのようにしたらいいでしょう。
A.声を大きく大きく出そうとして居るとき、もしあなたが腹式呼吸をきちんとマスターし身体を使って声を出しているならまだ少しは良いのですが、喉だけで大きな声を出そうとしていたなら、かなり喉に負担がかかっているでしょう。まず医者へ行き声帯に異常がないか見てもらってください。もし医者にいけない場合は、一旦歌うことを中止して、喉を休ませてください。
大きな声を出そうと喉だけで頑張っていた場合、それは力ばかりがかかっているだけで、もともとはよく響く声帯と言うガラスをがっちりと掴んで響かないようにしているようなものです。決して大きな声も出ませんし、綺麗な声にもなりません。声帯を無理に鳴らしている状態というのは全く効率的ではないのです。大きくて良い声を出せて、しかも喉に負担のかからない歌い方があるなら誰でもそちらを選びたいですよね。今まで知らずに居ただけですから、今日からやっていけば大丈夫です。必ず良くなりますので、根気強くはじめてください。
逆なように感じますが、小さい声から出していきます。自分の喉の状態に注目します。声帯が柔らかく程よい緊張で声を出せているときは、ビブラートがかからず、雑音も聞こえません。この状態をまず探し、音階練習などを繰り返してください。それができるようになったら、息の量を調整して音量を上げていきます。リップロールの音階練習で、身体と呼吸のつながりを見つけ、息を送っていきます。高い音ほど身体を使います。この効率の良い方法を繰り返しているうちにあっという間に豊かないい声になって生きますよ。
(♯Ж)