Q4017.大きい声を出そうとすると、声が割れたり、喉が痛くなるのですが、どうしたらいいでしょうか?
A.一般の方は声量を上げようとすると、「声を大きく出す」という感覚で喉に負担のかかる発声になりがちです。
声のトレーニングを経てきた人は、「声を拡張して響かす」感覚で声量を上げていきます。
「大きい声」=「通る声」と考えるといいでしょう。『通る声』は腹式呼吸と効果的な共鳴なしにはなし得ません。声楽的、または各声の分野のプロフェッショナルな発声の話となると書ききれませんが、とにかく上半身と喉元は緩めることです。
上半身と喉元を緩めると、声の支えどころが腹背筋しかなくなります。腹背筋で息をコントロールして腹圧によって声のボリュームを決定します。声量を必要とする場合は腹背筋をたくさん使います。高音の場合は首の後ろの筋肉も使います。
共鳴させる部位ですが、わかりやすいのは鼻腔でしょう。ハミングの時に鳴る鼻の中です。腹背筋で調節して鼻腔に大きく響かせてみてください。
例えば、タレントの出川哲郎さんのようにです。出川さんの声は美しいという感じではないですが、単純に鼻腔によく共鳴していて「通る声」です。
まずは、腹背筋で調節して共鳴させることを体感してください。それがクリアすれば、訓練次第で様々な声色を使い分けられるようになります。
そうしていけば、喉に負担のかからない発声となっていき、声がわれたり、喉が痛くなったりしなくなります。(♭Д)
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