Q4078.語感の違いと発声について教えてください。
A.ベルカント唱法についてのことを書いたサイトを見る機会がありました。その中にはイタリア物の作品とドイツ物の作品を同時に勉強してはいけない。という記述がありました。言いたいことは大変わかりますし、そうできればありがたいのですが、現在の日本においてそれはとても難しいことかもしれません。
第九(ドイツ語)、メサイア(英語)はもちろんのこと有名な作品をやろうと思ったときには様々な国の言葉を扱えなければいけないからです。
例えばカルメンはフランス語ですし夕鶴は日本語です。夕鶴は子音の多い日本語ですからドイツ語に近いと言ってもいいかもしれません。イタリア作品だけで食べていこうと思ったらイタリアの劇場で一生すごす覚悟と実力がなければ難しいでしょう。
しかしミラノスカラ座でもワーグナー(ドイツ語)を上演する時代になってきています。発声の力がすべてに応用できなければいけないという面では過去の歌手よりもより多様性を求められる時代になっているのかもしれません。(♭Σ)
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