Q4362.パッサッジョで喉に声が詰まってしまいます
A.パッサッジョを越えるとき声が詰まる人は、ようするにそれがパッサッジョができてないということなのでしょうが、パッサッジョを越えたとき、じぶんで、喉を操作して、高音はこうあるべきという形を作ろうという意思が働いてしまうのがかなり多くの原因だと思います。パッサッジョでは、結果的には息を送り込むエネルギーが強まり、また支えも強くなって喉頭が上がってこないように歌われるのですが、しかし、そうしようと考えるよりは、むしろ、そこで被せよう、喉頭を下げよう、と何か操作をすることを、やめることのほうが先です。むしろ喉は、中音域から、自然に、そのままにするべきです。そうしないと高音にあるべき輝きや声量がしぼみます。ある意味ではチェンジとかチェンジポイントという言い方に惑わされず、むしろ、中音域と、同じに歌う、同じところで歌う、ことを考えねばなりません。(♭∀)