Q4400.音程の基礎にあるものの違いについて教えてください。
A.私たちの耳は、2つの音の振動数(高さ)が簡単な比になっているほど調和して感じます。複雑な比になっていると、不調和に感じるのです。つまり、音程の比は、とても簡単です。
振動数の比 音程
1:1 完全1度
1:2 完全8度
2:3 完全5度
3:4 完全4度
4:5 長3度
5:6 短3度
3:5 長6度
5:8 短6度
2音の振動数比が正確に2:3になっているとき、その2音は“純正な”完全5度にあるといいます。
少し詳しく述べますと、C・Dの2音間の長2度(9/8)と、D・E間の長2度(10/9)は異なります。つまり長2度に2種あります。また、D・A間の5度を計算してみると、振動数比は40/27となり、完全5度の3/2とかなり異なります。Cdurの純正音階に調律されたピアノでDdurの曲を演奏しようとすると、主和音からして不協和なひびきになります。Cdurの曲を移調してDdurで演奏しようとしても、正確にはできません。
同様のことはCdurの曲が、それ以外の調に転調しても起こるし、Cdurのなかでも、副三和音を使用するとそうなります。つまり、ある調の音階のために調律した楽器は、他の調の演奏にうまく使えなくなるのです。(♭θ)
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