Q5058~5060.意識的にすることとリラックスとは両立するのでしょうか。
Q.意識的にすることとリラックスとは両立するのでしょうか。
A.緊張とリラックスも、意識と無意識も、両立というよりは、包括して瞬時に切り替えられることが理想です。
Q.トレーニング中にできたことが本番ではできません。
A.トレーニングでは何とかできただけで、まだ習得したわけではなかったのでしょう。トレーニング中という状況でないと、まだセッティングできていないのです。そこでどうなっているのか、違いを比べましょう。トレーニングでやったことを忘れてしまっても、本番ではそれが自然と活かされていればよいと考えてください。トレーニングで歌うこととかせりふを言うことなどと結び付けても、トレーニングほどにうまくいくことはあまりないからです。
Q.なぜ、達人は、山にこもるのでしょうか。 A.達人はどこにいてもよいと思います。山は孤独になる修行に向くのでしょう。感覚を研ぎ澄ますのは、しぜんと一体になる、プリミティブな状況の方がよいでしょう。それは、裸になるようなもので両刃の刃です。市井で生きるには、敏感なだけでは傷つきすぎてしまうので、ある種の愚鈍さや麻痺を切り替えなくてはもちません。ですから、天才的な人ほど専門の仕事以外では常人も驚く不始末をするのですね。
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