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ヴォイトレレッスンの日々

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2014年10月 9日 (木)

Q.ヴォイストレーニングをビフォーアフターで、みるとどうなりますか。☆

Q.ヴォイストレーニングをビフォーアフターで、みるとどうなりますか。☆

A.トレーニングをしたのですから、何かが変わるわけです。いろんなトレーナーのあげる例でみると、大体、次のようなものです。

 

   Before   →    After

1.高い声が出ない   高い声が出た

2.大きい声が出ない  大きい声が出た

3.声がかすれる     声がかすれなくなった

4.声が疲れる      声で疲れなくなった

5.声が弱弱しい     声が強くなった

6.声が出しづらい    声が出しやすくなった

7.声が途切れる    声が途切れない(途切れにくくなった)

8.声が悪い       声がよくなった

 

Q.ヴォイトレの普及によって、質は変わりましたか。☆

 

A.トレーニングが一般化(一般の人レベルの対応に)するに従って、大きく変わってしまいました。あたかも、わかりやすく、安全に誰でもできることを行なって、すぐに楽にできるのがよいとなったのです。一流のアーティストの声などは危険、かつ人間離れしたものになって、目的にもならなくなったのでしょう。

 すべての人が一流の声や歌唱の方向を目指すわけではありません。世界には、一流といわれる声の使い手でそうでないタイプもたくさんいます。しかし、質の劣化は悲しむべきことです。

 

Q.多くの日本人の歌手、トレーナーが見本を示しているような高く、細く、きれいな声が理想になっているのでしょうか。☆

 A.ウィーン合唱団のような声は、たとえを変えるなら、まぎれもなくきれいな声であるカーペンターズのカレンや白鳥恵美子さんのような声は、生来的に選ばれたとしかいえない声です。特別に恵まれた声としての素質のある声が、何万人に一人くらいの確率でいると思うのですが、こういう声は、ある程度真似できてもトレーニングでつくれない声なのです。そうでなければ、それを教えているトレーナーが歌い手として成功したでしょう。こうした、あたかも“発声練習の声”に似させることが、ヴォイストレーニングと思われているかのようです。

 

Q.ファルセットが多用されすぎでないですか。☆

 

A.若い人はふつうの音域でさえ、ファルセットを使うようになりました。たぶん昔より半オクターブ上で歌うようになり、大きく変わってきたのは否めません。個性で大きく差がつけられなくなると、他の小さな差に頼らざるをえなくなるものです。

 

 

 

Q.ヴォーカルの声から激減した要素とは。☆

 

A.主には以下の要素です。

 

・パワフルさ

 

・インパクト

 

・メリハリ

 

・太さ

 

・音色の個性

 

・重低音

 

・安定感 (♭)

 

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