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2014年12月12日 (金)

Q.裏声をどこで使うのかを知りたいです。☆

Q.裏声をどこで使うのかを知りたいです。☆

A.裏声にするタイミングは声の調子がいいときにとる。歌によっても変えなさいといっています。音の高さで決めてしまうほうがやりやすいのは確かなのです。しかし、同じ高音でも、歌によって、高音が多ければキーを下げる、たったひとつしか高音がなければ、地声中心でかまわない。

上っていくときは地声でやる高音を、おりてきたときには裏声で使う場合も、めずらしいことではない、裏声からきたものは裏声で保っていったほうがやりやすい。発声練習も、地声で持っていけるところまで持っていく。上からは裏声から持っていくほうがいい。地声で固定して、今日は出しにくいとなったときに、裏声に合わせる人もいます。しかし、臨機応変でよいと思います。

 

Q.性別によって裏声の使い方の違いは。☆

A.裏声を使おうと思ったら、キーを高めに設定してみる。地声で歌うとなったら、低めにする。そんなに音域に余裕があるわけではないでしょう。女性は1オクターブ半くらいになったら、地声で歌えない。裏声で3度くらい上げてしまう方がよいでしょう。どっちつかずでは、地声でも裏声でもきつくなってしまう。

男性の場合でも下の1オクターブと上の1オクターブ、歌としては、分けている場合が多いですね。語りの部分があって、サビの部分があって、分けられるとよいのですが、それを行き来する曲はやりにくい。日本の曲のほうが、間をつなぐところが複雑に入っているので、歌いにくい。向こうの歌は低く歌っていたら、サビで高くなってというので、切り替えやすいのが多いでしょう。

 

Q.声域で状態が乱れがちです。声がガサガサになって、悪い状態になってしまいます。☆

A.まず、低音か裏声の練習をさせます。実際には高い音を出さなければいけないから、本番の前には、曲よりも高いところまでやっておかないと、喉がなれない。終わってまだ高いところを出していたら、また喉の状態が悪くなってしまう。回復しないから低音でクールダウン。別に高音の練習がいいということではないのです。ひとつのローテーションだと思うのです。

ずっと高音ばかりやっていたら確かに高音が出やすくなる。けれども、低音が失われてしまうのと、声の深さや芯が呼吸や体と結びつかなくなってしまうのです。高音の場合はよほどうまくやっていかないと無理がきやすいです。低音に戻して、きちんと発声をしてチェックすることです。人によりますが…。

 

Q.ベースの声はどこを中心にするのですか。☆

A.根本的な考え方は低音だけきちんとやっていたら、ライブのときは高音に切り替え、高いところで歌えばいい。高音のトレーニングばかりやっていることでは、中途半端になりかねない。よっぽど丁寧にやっていたらいいのですが、そうでなければ歌でやっていたほうが、喉に負担が来ない人も多い。裏声で、声を伸ばして丁寧にしておくというのは、また別の効果があります。低音では、無理にハスキーにしたり押し付けたりしがちなので、そこは、やはりトレーナーが必要です。

 

Q.ピアノに合わせると発声しにくい。☆

A.ピアノに対して声の接点がつかない人には、最初からピアノをベースにしなくてもよいでしょう。バンドで演奏するときも、メロディなりコードで捉えて歌うのですが、ポップスの場合は必ずしもピアノでやっていないし、カラオケもピアノで音をとるわけではないのです。ピアノの音を出されると、どこの音をやっているのかわからなかったり、「ド」にたいして「ド」を出せない人もいます。先生が声で出すと、出せるという人も多いのです。ピアノのことで問題があるのだったら、音高なしでヴォーカリーズ(母音練習)から入っていく。とはいえ、時間がかかっても、できるだけピアノに慣れるようにしてはいきたいのです。

 

Q.音感と発声のトレーニングの両立は。☆

A.音域も広すぎると、音程とかリズムをとるばかりで、発声がよくなるわけではない。音を丁寧に認識したり扱ったりすることに対して、感覚をつける。発声に関しては別にやっていく。発声だけをやっていたら音感の力がつくというのは理想です。しかし、ポップスの人に音程やリズム、読譜は慣れない人には、きびしい。カラオケで歌っていると声が楽に出るのに出なくなってしまう。曲をまるごと覚え、それで声が出るのであれば、そういうやり方のほうが、アプローチとして好ましい。曲らしくないことからのパターンもあるとよいです。音程とかリズム、バリエーションをたたき込んでおくと、歌ったときに、もう少し細やかに認識して、声に変えられるのです。どんなに音感トレだけをやっても歌は歌えるようにはならないでしょう。(♪)

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