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ヴォイトレレッスンの日々

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2015年1月19日 (月)

Q.顔に表情をつけるには、どの筋肉を使うのですか。☆

Q.顔に表情をつけるには、どの筋肉を使うのですか。☆

A.たくさんあります。口の周りの口輪筋は、簡単に大きく動かすことができます。これを中心にしましょう。 頬筋(きょうきん)、口角挙筋なども使いましょう。

Q.しわはとれますか。☆

A.しわは、表情筋の走る方向に直角に生じます。よく動かすことです。

Q.「アー」と眉や口を吊り上げて発声、共鳴させるのは、表情筋と関係ありますか。☆

A.口角を上げること、鼻の横から上唇鼻翼挙筋、上唇挙筋、小頬骨筋、大頬骨筋の順で動きます。口の近くでは、口角挙筋と笑筋です。ついでに「イー」と口を横に引っ張り、「ウー」と突き出してみるとさらに動くでしょう。☆

 

Q.顔をリラックスさせるために、どんな運動がありますか。☆

A.首を回したり、左右に傾げたり、左右におく、前後に振るなどは、すべて表情筋だけでなく、胸鎖乳突筋や僧帽筋、広頸筋などに作用します。あくびして驚いた顔をしたり、くしゃくしゃにつぶした顔もよいでしょう。

Q.喉がいつも渇くようになりました。☆

A.唾液の分泌がわるくなったのでしょうか。唾液は、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つの大唾液線と、口唇頬粘膜などの小唾液腺から少し出ます。緊張すると自律神経で交感神経優位になり、喉も乾くので、リラックスしなくては出にくくなります。その他、いろんな原因があるので医者へ。

Q.滑舌練習に「タ カ ラ」の音を使うのは、なぜですか。☆

A.最近は「パンダのタカラ」とか「パタカラ」とかが使われているそうです。これは、調音点の違いから、その間を早く動かす、早口ことばのような効果を狙っています。

 タ(ダ、ナ、ラ) 歯(茎)音 舌下を硬口蓋へ上げる

 カ(ガ)     軟口蓋音  奥舌を軟口蓋へ上げる

 ラ        歯(茎)音 舌先が上げてはじく

 パ(バ、マ)   両唇音   唇で閉じしてはじく

 これを、10秒に何回言えるかを測ってみるとよいでしょう。

 

Q.発音を口内の使い方の不充分さでチェックをしたいのですが。☆

A.次の発音のチェックをしてください。

 「ぱも」→「ふぁお」になれば、口唇が閉じられていない(「ぱだ」→「まな」軟口蓋が上がっていない、息が弱い)

「だの」→「あの」になれば、舌の先がきちんと上がっていない

 「か」→「あ」になれば、奥舌が上がっていない

 

Q.手本をみて、脳で認識して、そこからの指令で神経が働いて、筋肉を動かせて発声すると正されるのでしょうか。☆

A.レッスンを脳生理学的に捉えるとそうなるのかもしれません。手順と考えると、時系列に並ばなくもありません。しかし、できるということは、多くの場合は同時です。発声したものが手順などは関係なく、よくなっていくのです。トレーナーには、手本がベストでも、その生徒には、トレーナーの写しはベストではないのです。感覚して動作となるのでなく、動作がそのまま出てしまう感覚でしょう。感覚は同時に含んでしまうということです。これが私の感じてきた、よいレッスンです。

 

Q.声と横隔膜のつながりについて知りたい。☆☆

A.声は、はらわたから絞り出します。はらわたは、口の奥のえら、

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サメでは鰓裂での鰓呼吸で、そのエラ孔は、人の喉に名残を留めています。鰓孔を動かす筋肉が、人では顎から下がくびれて、喉仏になりました。喉頭筋も、咽頭から口腔にかけての筋肉も、すべて鰓の筋肉です。

 蛙は顎の筋肉として、膨らませて呼吸していますが、頸の全面の筋肉の一部が落ち込んでできたのが横隔膜です。これは、体壁筋のなかで、初めて呼吸のためにつくられた吸気のみ、周囲の筋肉の収縮で中央が沈む、というのが、三木成夫氏の説です。そこから彼は吸気の緊張の解放としての呼気=発声、おしゃべりや歌唱という論へ進むのです。

 

Q.声は、いつも出しているのに、なぜ習うのですか。☆

A.習わなくてよいのです。習いたいと思った人が習うのであり、習う必要のない人は、習わなくてよいのです。何らかの使途に対して不足や欠如を感じたら、それを補うために習うのです。(♯)

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