Q.ワークショップで教えて、どんなことに気づかれましたか。
A.私も10年以上、40、50名の合宿で、初日に自己紹介の歌一曲披露をしてもらうことを続けてきました。他の主催するワークショップでは、1分で自己紹介+PRで演じてもらっていました。そこでキャラとして印象に残る人と、歌唱や演技力として印象に残る人はチェックして、そのあとの班編成に活かします。(一般参加の場合)
そのときに、もっとも使えないのは、セミプロの人たちでした。どこかに属していて、ものごとは知っている分、最終発表であまり使えないとか、進行上、口をはさんで改悪してしまうのです。それに対し、初心者やまったくの素人の方が、強力な武器になりました。
つまり、学んでいくこと、演じていくことの難しさを知りました。演じるにしたがい、演じられなくなる。この世界は、2、3年目くらいから5、6年くらいに慣れてくると、本人は学んで進歩しているように思って気づいていないようになってきます。これは、ど下手になることを経なくては抜け出せないということになるのですが、そこでプロとの差をよくよく学びました。まったく別のことで例えると、医学書を片っ端から読んだ素人は、そうでない素人よりも危ないということかもしれません。(♯)
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