Q.トレーナーのいうイメージについて知りたい。☆
A.本能レベルの情報という生きるために組み込まれたものの上に、イメージとして次のa~cのメモリーが入っています。
a.思い出せない記憶
b.人に言われると思いだせる記憶
c.すぐに思いだせる記憶
そして、その上に、ことばの記憶(インデックス)があるのです。トレーナーは声の方向性をイメージして、言葉として与えるわけです。でも、そのイメージがあなたの出した声と合うまでは、a~cも使えないのです。
レッスンでもたくさんの声を出しますが、すべてをあなたが覚えられるわけではありません。しかし、くり返しているうちにa→b→cとなっていきます。そして、すぐに取り出せるようになれば、わかった=できたと、トレーナーの今、要求していることに応えられるようになるのです。それは、正しいのではなく、正しい方向がとれたということです。そこを深めていくのです。照準を合わせるときには、まず方向、左右のブレをなくし、次に高低を定め、最後に距離となります。
それで最初からうまくいけば大丈夫です。多くの人は、いろんな声の出し方をしています。最初は、条件にかなうものは一つも出てこないのですから、このa→b→cは、一人で行おうとトレーナーがついていようと、悪いつながり、循環になります。これまでの結びつきをイメージ―ことばを切ってしまうことが、さらなる進歩には必要です。ことばがなければ声は本能のところで上手く働いているはずです。ですから、ことばの邪魔を取りつつ、新しい深い結びつきを深い声とつけていくのがレッスンです。そして、トレーニングで新たにa→b→cと進めていくのです。(♯)