Q.子音の練習法を教えてください。
A.母音の勉強はまず大事ですが、子音の難しさに目を向けることは案外少ないですよね。いくら母音の共鳴変化が上手になっても何故か歌を歌うとうまくいかないと思ったことありませんか?日本語の子音は摩擦がとても強くなりがちなので、舌根も硬くなり、また軟口蓋もさがりやすく、スムーズな母音への移行を妨げ、また息の流れも滞らせる要因となるのです。
皆さん、英語など外国語で歌うとうまく歌えるのに日本語で歌うとうまく歌えないという覚えありませんか?例えば英語は子音のタッチは柔らかく、また巻き舌が多いので下あごの稼動域も広く域が効率よく響きのポイントに流れやすいのです。勉強法としては英語の発音をよく真似して、例えば「か」は”car"、「し」は”sea"と発音して練習してみるのは一案です。日本語の子音がいかに硬く、無駄が多いか理解します。母音も例えば、「あ」は”are”などと発音して練習するといいでしょう。
また例えば「か・き・く・け・こ」を「くぁ・くぃ・くぅ・くぇ・くぉ」としつこく練習したりしますと舌や唇(マ行など)の軟らかい使い方の学びになります。以上は台詞の練習にもなりますし、歌唱には軟らかい子音のタッチが必須となります。案外「目からうろこ」な結果を見出すことができるかもしれませんよ。お試しください。(♭Д)