Q.芯のある声を出すにはどうすればよいでしょうか?
A.芯のある声には体の支えが不可欠です。ではどの部分でどのように支えればいいのでしょうか?
まず胸郭、脇腹などに注目してみてください。息を吸ったときにこの部分が横に膨らみますでしょうか?肺に空気が入って広がるときにこの胸郭や脇腹が膨らみ、この広がりをキープする必要があります。背中側のアバラ骨に手を当てて、息を吸ったときに、このアバラ骨の上を自分の手が動くのを感じられれば理想的です。わかりにくい方は、胸郭を広げるように息を吸う方法をトレーナーに聞いてみてください。
次に横隔膜ですが、この部分(アバラの下の柔らかい部分)に指を差し込んでみて、咳をしてみてください。もしくはアハハと大笑いしてみてください。ご自身の指がお腹の内側から弾き飛ばされるような感覚があると思います。お腹の内側から指を押し返すような動きです。このように、横隔膜で声をしっかり弾き飛ばすような感覚が必要です。弾き飛ばせるようになったら、横隔膜をしっかり張り出し、これをキープした状態を維持しながら声を出していきましょう。
そして最後に重要なのが下腹の支えです。横隔膜を張り出すのを更に支えてくれますので、下腹(おへその下)を下方向に押し下げて、横隔膜の張り出しを助けます。
このように上半身の腹圧を高め、更に声と横隔膜、下腹を連動させることで芯のある声を作っていくことができます。
トレーニングあるのみですので、トレーナーに相談しながら、ご自分の体と声とを連動させていけるよう頑張ってください。(♯β)
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