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2015年10月10日 (土)

Q.ビブラートとはどういう原理なのでしょうか?

A.例えば水が満タンに入ったペットボトルを逆さにすると水が下へ流れ落ちますが、その時自然と流れ落ちる水が波打ちますよね。これと同じで規則性のある一定の圧力を空気に与えると出口である一定の波形をもって空気が流れ出るのだと思います。管楽器でも同じことです。心地のいい多様なビブラートは様々な場面で音楽性を与えます。ビブラートを使いこなせることは歌い手にとってもかなり強みとなります。
いい発声でロングトーンをすると中盤くらいから自然とビブラートがかかり、とてもここちのいい声となっていきます。これはペットボトルの水と同じ原理のようですが、ちょっと違うのは一般に横隔膜が振動して空気が波打ちビブラートになるといわれています。おそらくほぼ当たっていると思います。
いろいろなシンガーさんの歌っている姿をよくみると、中には異常にのど元や上体が揺れてビブラートがかかっている方もいます。空気の振動に身体が分かりやすく反応しているのでしょう。おそらく横隔膜にともなって内臓や骨格、腹背筋、気管、舌根などなどいろいろな場所が振動してるのでしょう。もちろん声帯も。よって人の体系や筋肉の質などによって波の打ち方も違うのでしょう。
それぞれ自分の空気振動の特性を知った上で、ざまざまな波形のビブラートを研究するといいでしょう。しかし喉元でビブラートを作ろうするより、横隔膜、腹背筋により心地よい空気振動を与え、それに合うように声帯の張りを調節することをこころがけてください。そしてビブラートとは、音が揺れるということです。基調となるピッチは一発目に出した音程を一定に保ち常に音程のど真ん中をキープしてください。(♭Д)

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