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ヴォイトレレッスンの日々

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2016年3月17日 (木)

Q.発声練習のときの3つの姿勢を詳しく知りたいです。☆☆

A.立つ姿勢、座る姿勢、仰向けの姿勢、ところが、私が述べている3つの姿勢ですね。まず、全身というのは微妙に調整され、また、ゆがんでもいます。ですから、どの姿勢一つとっても、個別にみると膨大なチェックリストになります。しかし、立つ姿勢で何度も述べたように、そのチェックリストで改善するのは、かなり特殊なケースです。普通はしぜんとレッスンのなかでよくなるのを待ちます。形でなく、その働きでみるためです。その人独自の発声や歌唱姿勢(他の人にはよくない姿勢)もあるのです。

健康上のことからでは、寝る姿勢さえ改善することはたくさんあるでしょう。私自身も、日常の姿勢が見本のようにいつも立派というどころか、いたって普通にしていると思っています。

声楽家には、いつも欧米の人のような姿勢や声を心掛けている人もいます。今の日本人は姿勢がよくないので、こういうことをやっている人は相対的に姿勢がよいとは思います。

結論として、姿勢は形からより、発声からよくなることを理想とします。練習のやりやすい姿勢から声が変わるにつれ、発声の姿勢も変わってくるのはよいのです。レッスンでは体を動かせながら声をださせているトレーナーもいます。

要は、発声を身につけるのに、あなた自身にとって有利な姿勢から始めてそれの応用バリエーションとして、発声から姿勢を捉えていくべきです。発声に有利な声から、そうでない声を巻き込んでいく。しかし、その前に有利な声をさらに有利な声にすることを忘れてはなりません。(♯)

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