Q.日本人の発声の弱点とは何でしょうか。
A.日本人の歌い手の多くは、低音は胸へ、高音は頭へひびかせるというように、低中高の3通りの発声をつくり分けているかのようです。このため低音は浅くはっきりしません。中間音で細くなり、高音はカン高く聞こえるようになってしまいます。(外国人のハイトーンと比べてみてください)
これでは、どうやっても、のどを使うか、頭部共鳴だけの弱々しい、(もしくは勢いでぶつけたような)高音にしかなりません。マイクを近づけるとキンキンとなり、離すと入りにくくなります。そのあと中間音に下がると、不安定な声でとても歌いにくいのです。その日の調子任せで安定せず、ことばも言い切れず、いつまでたっても大してよくなりません。
これは、深い息と深い声で解決していくべき問題です。外国人や役者の持つ深い声のポジションをとるのです。高いところは、ひびきを使ってシャウトし、低いところは、少し胸でまとめて語るようにするようにすると、そのまませりふを歌にもっていけます。高いところで太くもできるし、低いところで細くもできます。話すように、語るように、歌えるようになります。そのなかで、自分の歌のイメージに合ったスタイルを選べばよいのです。(♭)
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