Q.音感、テンポは絶対的に正しいものですか。☆☆
A.このレベルの話は、プロのミュージシャンでも演奏で対応しえていないはずです。オーケストラのトップレベルの演奏が終わりの頃には指揮者も人間ですから、それゆえにテンポもアップするし(その方が自然)楽器も1~2HZくらいに変じて、盛り上がるともいえます。まして歌については、音感が正しいというより、音感がいい、のレベルは0.001秒まで測れるストップウォッチ のようなことが求められているのではありません。
半音近く崩れても感動的な歌は、そのズレもあって感動的なのだ、みたいな説明は何か不毛ですが、こういう数値が気になる時代になったのですね。
中途半端な知識は、本当の学びを妨げるということです。何事も言い切ることには慎重にならなくてはなりません。私は、だめとか、効果がないといつも言っているのではありません。信じたら何事もきっと効果があると思うからです。ですから、私の話など読まない方がよいのです。別に信じて人に被害をもたらすわけでないのなら、リラックスしたり癒されるだけなら自由に―でよいのです。「高いものを買ったから高い効果が出て、結局、安かった」というのも人間の力です。
ただ、私が言いたいのは、そこにこだわるなら、その前にもっとこだわるべきことがあるということです。そのこだわりがそうでないものを、だめとして排除することのもったいなさを指摘したいのです。それと、そのことにこだわる前提が崩れていたり、より大きな誤差や勘違いがあって気づかないこと、つまり、こだわること自体に意味のないケースを指摘しているつもりです。(♯)