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2016年4月 6日 (水)

Q.声域、声量の限界は。

A.息の線が切れていなければ、表現は生きていると考えてください。ことばのなかで、声の線がとぎれたり、メロディを歌うと流れてしまって、何を表現しているのかがぼやけてしまうことがよくあります。そうならないように注意してください。ヴォリュームをつけて、歌う線を太く強く、肉をつけておいてください。(それによって得られた声がその人の「肉声」です)すると、体全体の感覚で声を捉えられるようになってきます。

声を体に結びつけた感覚で捉えていくことが大切であることは、何度も述べてきました。息も声も歌もすべて、体の中心から捉えるようにしてください(声の焦点のイメージはいろいろと変わってもよいと思います)。これは、体や息に力を入れて使うのとは違います。力が働くように力を抜いて使うのです。声となるように息を介して、体をうまく使っていくということです。息があってこそ、体の力がしぜんと声に伝わって働くのです。体や息の力をのどにぶつけていくようでは、のどをつぶしかねません。(♭)

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