Q.歌声の捨て方とは。
A.歌い慣れたもっていき方にのせないことです。
歌声というのは、歌うために、のどにかけずに発声として共鳴している声です。
母音(ヴォーカリーズ)を中心とした基礎づくりを、声楽では行ないます。多くの人は、この“歌声”で歌うものと思っていますが、本来、言葉には無声音を含め、たくさんの音があります。たとえば、kissは、有声化してしまうと「キィスゥ」になってしまいます。日本の歌唱や童謡、あるいは校歌やアニメソングでも、そうなりがちです。古い話で恐縮ですが、多くの人が「巨人の星」の主題歌の冒頭を「重いコン俵」、(正しくは「思い込んだら」)と覚えていました。
ミュージカルやシャンソンなどでは、声楽出身でもポピュラーのシャウトを取り込んで、ことばの意味を伝えようとしている人がいます。高音部分になると、スタッカート気味になります。これは、メロディアスにレガートで歌ってクラシックのようになり、音の高さをとることに集中してしまうのを避けるからです。これも「メロディ処理」や「フレージング処理」で改良できます。(♭)
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