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ヴォイトレレッスンの日々

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2016年11月 5日 (土)

Q.子音が苦手です。特にタ行ナ行が下手だといわれます。どのように練習すればよいでしょうか?

A.「タ行」、「ナ行」に共通するのは、すべて舌先が上の歯の裏側についてから発音するものです。これとは別に「カ行」「サ行」「ハ行」「マ行」などの子音と比べていただくと、舌の位置が異なることがわかると思います。
つまり、あなたは、舌の先を使う子音が苦手で、それ以外の子音には、あまり問題を抱えていないのかもしれません。舌の訓練を、よりたくさんしていただくことをお勧めいたします。
では子音別に見ていきましょう。
まず「タ行」です。「タタタタ」と連続して発音してみて、舌先が上の歯の裏側に当たるところ、その場所を確認してみてください。このとき舌のつく面積を広くしてしますと(舌先を先っちょだけではなく、比較的多く舌を歯の付け根につけようとすると)、舌の動きは鈍くなり、クリアな「タ」が発音できない原因かもしれません。
また、発音する際は、この軽く当てた舌先を離すと同時に発音しますが、この舌を離す際に、時間を掛けすぎたりしてしまうと、俊敏な破裂が起きないために、発音が不明瞭になっているかもしれません。
「ナ行」にも同じことが言えると思います。「ナナナナ」と繰り返していただくと、「タ」と同じ位置に舌先が当たっていることがわかると思います。発音する前に舌先が付着している面が、広くもなく狭くもなくちょうど良い分量を確認してみましょう。人によっては、これが広すぎて不明瞭な「ナ」になっているかもしれません。
また発音する際に舌を離すスピードに目を向けてみましょう。これがゆっくりだと、やはり発音が不明瞭になってしまいかねません。分量を自分で変えながら、どのぐらいがちょうどいいのか練習してみましょう。ご自分で、その子音が明瞭にクリアにできない原因が、舌のどこに潜んでいるかが探れると思いますので、研究してみましょう。(♯β)

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