Ｑ．ブレスヴォイストレーニングで「言語表現感覚を重視する」とは、どういうことですか。☆
Ａ．ことばに限らず、ですが、伝わる実感を私は、「成り立つ」「成立」と述べています。
体と呼吸と声の結びつきについて、あるいはリズムグルーブについては、ヴォイストレーニングの中にとり入れられてきました。しかし、それを行なっている日本人のヴォイストレーナーは、高音の浅い共鳴でのヴォーカルアドバイザー的存在で、その声自体が、ときにはのど声で呼吸も浅く、言っていることを裏切っていることが少なくありません。
発声もことばも、その応用である歌も、日常にあるものです。決して特殊なものではありません。特別な方法論も理論もなく、一流の俳優、ヴォーカリストは生まれています。そこには、声以外の才能、素質が大きいのですが、声については、育ちの中で鍛えられていることがあります。そこまでしぜんになってこそ、成り立つわけです。☆（♭）