Q.日本人が音声での表現力に乏しいのは、なぜでしょうか。
A.日本では、農耕生活のため、長老政治の封建的な身分制度、家族制度が背後にあり、村長、父、長男の言うことが絶対、議論の余地はありませんでした。そこでは、ものを言わなくても通じたのです。相手が異なる意見を持っていることが前提の、異民族の混合社会を主とする外国では、コミュニケーション手段として対話が中心でした。たとえ兄弟であっても、自分の思うところを説き、その論によってジャッジする教育がなされていたのです。つまり、音声言語表現力として、家庭でも学校でも、教育されていたのです。それは今で続いています。(♭)