Q.歌うときに客観性を持つように言われますが、ついつい前のめりな感じになってしまいます
A.歌っているときに、全神経が前方向に向き、身体も前のめりになり、前だけに集中するという傾向はあまりよくありません。
歌っているときに姿勢、力み具合、声、息の流れを客観的に見えているでしょうか。一つの方向だけに偏ってしまうと、自分の体に起きていること、声からのフィードバックを感じられなくなってしまいます。演奏中、舞台にいるときは常に、どこかに客観的に自分を見る余裕を残しておくといいと思います。
例えば、前方向に空間が広がっているとしたら、自分の後にも全く同じ空間があると思ってみてはいかがでしょうか。
頭の後ろに仮面がついていて、その仮面でも見たり、動いたり、前面のお顔と同じことをしてみるのもいいかもしれません。
さらには出した音を聞くというのは、あまりお勧めしないのですが、会場に響いている音を返しとして聞くのは参考になります。どんな響きで空間に響いているかを感じてみましょう。(♯β)