Q.日本語を読むコツは冒頭を高出しすることと言われました。
A.日本語の高低アクセントは、文末に向けて下がっていく一方で上がらないからです。
日本語の高低アクセンの特徴は
音の高いのを高、低いのを低として表記してみると、
2語 (1)低高 橋 (2)高低 箸 (3)高高(=低低)
3語 (1)高低低 みどり
(2)低高低 おかし
(3)低高高 さくら
3語の組み合わせでは、高高高、低低低、高低高、低低高はありません。
つまり、低高か高低ではじまり、低低や高高ではじまらないのです。
高低高がないのは、高-低高か高低-高となり、2つのことばに聞こえるからでしょう。(すると、二語に分けられてしまうのです。)
つまり、日本語は、1拍目が高なら2拍目は低、1拍目が低なら2拍目は高しかないのです。高から低になったら、もう高にならないのです。高低高がないのは、低から高になったら新しい単語となって、分けられるからです。
そこで、4語の組み合わせでは、高低低低、低高高低、低高低低、低高高高だけになるのです。
そこで日本のアナウンサーが一音目を高出しといって、はっきりと少し高めにいうのが、明瞭に伝えるのに有利になるわけです。プロっぽいナレーションの特徴となっています。(♭ф)