Q.喉を下げて歌うように言われますが、具体的にはどうすればよいのでしょうか。
A.日本人の喉はとても、上に上がりやすく、浅い声が指摘されます。歌の時には、なるべく響きを豊かにするために、その場所にいてもらったほうが都合がいいのです。また、上下しやすい喉は故障しやすいという指摘もあります。無理に下げる必要はないのですが、毎日の練習で、なるべく上がらないような、喉に負担をかけることなく、その場所にいてもらうことがポイントとなります。
でも、喉にだけフォーカスしてしまうと、変な力みや、体が固くなってしまうことが懸念されますので、自分の体を360度、立体であることを思い出しましょう。
喉の後ろ側は頸椎が縦に並んでますが、この、一番下の首の骨を、少し下に下げるかのようにしながら口をあいてみましょう。喉を取り囲む首を360度方向に意識して、広げ、下方向を意識します。
特に今回は首の骨を背骨のほうに向かって下に下げるように意識しながら「ホー」と低音で声を出します。
これを胸、横隔膜、腰、お尻、足と下のほうに意識を下げながら、体全身とつなげていく意識を持つことで、全身でご自分の声を鳴らしているという意識ができてくると思います。けっして喉だけで声をつくるのではないのです。(♯β)
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