Q.声がでれば方法は問わなくてよいのではないですか。
A.結果的に声がでれば何でもいいと思っています。人によってはマスケラを意識するようアドヴァイスもしますし、鼻に集めてという人もいます。喉を下げるようアドヴィアスもしますし、呼吸、顎の位置、発音、支えでもアドヴァイスします。
しかし、問題は単純な声が弱い人が増えているということです。高い響き、明るい声、深い声、重い声という括りの前に声が弱いのです。ポップスの歌手にも声量が乏しい人が増えましたし、全体的に柔らかい、ソフトな声が好まれている傾向もあると思いますが、私たちがテレビやネットで見ている歌手たちはあくまでもライブや視聴者の前に歌うことを前提として歌っているのでカラオケで一人で楽しく歌って、上手というレベルとは違うと思います。どれだけ柔らかく聞こえてもライブという生の空間で通用している声には何等かのパワーがあります。
プロとして舞台が日常化していればこれは次第に身についていきます。そうでないならば、いろんな方法を試して自分がしっかりと声を出せる方が結果的に人に伝える力が付きます。声が出てくるなら発声法は問いません。(♭Σ)