Q.喉が上がると指摘されますが、よくないのですか。
A.喉が上がると指摘されたときにどのような音声が発せられているか、ご自分の声などを録音で聞いてみたことはありますか。
喉が上がることでよくない点は、音声の響きが損なわれること、言葉の明瞭さが減ること、そして故障しやすいという点が挙げられます。
喉が上がってしまったときに、声は、つまったような音になり美しくありません。口蓋を上方向にあげ、さらに舌根を下げてあくびをするときの様に喉の奥をあいて見てください。この形に喉が慣れてきたら、そのまま声を出してみましょう。
そして二番目の点ですが、喉が上がってしまうと、母音が浅くなり、美しい母音の響きが損なわれるため、言葉が不明瞭になってしまいます。喉の奥の方から「あいうえお」が発音できるよう練習してみましょう。
最後に故障しやすいという点ですが、ある耳鼻科のお医者様おっしゃっていたことなのですが、声帯を包んでいる喉元が上下しやすいと、声は疲労しやすいとのことなのです。喉の位置は日本人はただでさえ動きやすいので、訓練が必要になります。(♯β)