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ヴォイトレレッスンの日々

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2018年3月

2018年3月31日 (土)

Q.イーウが共鳴しにくいのですが、どうしたらよいでしょうか。

.たまに、「イ」は共鳴しやすいという人もいますが、ほとんどの場合、何度も繰り返し訓練して、共鳴しやすくなったことが多く、何の努力も訓練もせずに、響きやすいという人はあまりいないでしょう。

「イ・ウ」が共鳴しにくいということは、それ以外の「ア・オ・エ」は共鳴しやすいということが、前提になっているということが、重要です。「ア・オ・エ」が共鳴しやすければ、その訓練の延長として、「イ・ウ」にも取り組めばよいのですが、トレーニングした憶えがない場合は、まず、「ア・オ・エ」が均等に共鳴するように、訓練しましょう。いちばん響きのよい声に、そろえていくのです。

たとえば、「ア」が共鳴しやすければ、「ア」を出すつもりで「オ」や「エ」を出し、均等になったら、今度は、「オ」を出すつもりで「ウ」を、「エ」を出すつもりで「イ」を出すトレーニングを繰り返すことです。これは、それまでの下積みがものをいうので、割と早くできる人もいれば、なかなか難しく、時間のかかる人もいます。すぐにできるとは限らないので、繰り返しトレーニングしましょう。(♭Ξ)

 

.共鳴しにくい理由として、イ、ウは口を開けない母音なので、口内の空間も必要以上に狭くなっていることが考えられます。口を開ける母音ア、エ、オを活用して今までよりも口内を開けてイ、ウを発音してみましょう。

一般的にやりやすい組み合わせは、母音ウにはアーウ、オーウ、母音イにはエーイです。まずはアーと声をのばし口内の空間を保ちながら口を徐々に狭くしてウにもっていきます。(もちろんアと全く同じ空間のままでウは難しいですがなるべく保つように心がけます。)アとウが同じ響きで行うことができたら、アーウ:ドードと音程をつけて練習し、さらにはアーウ:レード、ミードと音程の幅を広げていきます。オ―ウ、エーイもやり方は同じです。

なお、イ、ウに限らず発音すること自体に力んでしまう人にとっては、これだけでは不十分なので、顎や口周りの力みを緩めるトレーニングも並行して行うことが必要です。(♯α)

 

.「イ」も「ウ」も、普段日本語を喋っている感覚で歌おうとすると、なかなかうまくいかないことがあります。いつもの感覚で発音しようとしたときに起こっている現象としては、「イ」では、口が横に広がり過ぎていて、なおかつ上下方向に狭い状態になっているのではないかと推測します。この状態では、口の中は狭くなり、上下方向の空間が確保できないので、響かずにつぶされたような声になると思います。また、喉への負担も増します。

「ウ」では、口を突き出したような状態での発音になってしまうと、「イ」なのか「ウ」なのかわからないような発音になってしまい、この状態では、本来の「ウ」の状態とはかけ離れてしまいます。理想とする本来の「ウ」というのは、欧米原語のuの発音であり、限りなくoに近いものがあります。非常に深みのある音色になるはずです。

いずれにせよ、ieaouという5つの母音を発音する際に、口の形状、特に口腔内の空間が変化し過ぎるということが、最もよくないことだと思います。一語一語喋り過ぎないこと、oの口の形状をベースにして、それを動かし過ぎないように、ほかの母音を処理できるようにしていくといいでしょう。(♭Я)

 

.イーウは口の中も狭いため、共鳴腔も必然的に狭められてしまい、なかなか難しいところではあります。

ある有名なイタリア人テノール歌手が、自伝で書いていることで大変意義深いなと思ったことがあるのですが、「歌手はすべての母音に”オ”母音の要素を含んでなければならない」ということです。

口蓋が下がっている日本人がよく注意される項目の中に、口の中を大きく開けてなどというのがあると思いますが、イタリア人までも、口の中を丸く保つということが重要と考えられるようです。

これを踏まえて、私がやっている練習は、口蓋を上げる、喉の奥を開く、頭蓋骨の後側に空間を意識する、かぶったキャップを持ち上げるかのようにように少し頭蓋骨後ろ部分を持ち上げるなどです。このような広い空間を頭蓋骨の中に作ったうえで「イ」「ウ」を発声します。母音が浅いからと言って、決して音の響きをつぶしません。丸い響き、後頭部の空間を保ったまま発音するのです。これで明瞭に発音できているのか不安になるかもしませんが、聞いている人からすると、何の支障もなく、明瞭に聞こえるものです。(♯β)

 

.i」も「u」も舌の位置が高い母音です。母音を発声するときに、口唇を横に引っ張ったり(日本語のi)、すぼめたり(u)して形を作りますが、口唇の形の違いだけで母音を作ろうとすると口腔内のスペースが狭くなり発声・共鳴しにくいことがあります。

訓練として行っているのは、口唇の形をあまり変えずに下の位置によって母音を変えていく練習です。もちろん連動して口唇も形も変わりますが、主に舌の位置を頼りに母音を作っていくと響きが統一されてくるのが実感できると思います。

また、「i」「u」は声帯を閉じやすい母音でもあるので、人によっては声が出しやすいという人もいます。逆に「a」「o」などは開いてしまって声になりにくいなど、人それぞれの状態があります。

i」「u」が共鳴しにくいのであればご自分にとって鳴らしやすい母音から丁寧に注意深く「i」「u」へ移行するという練習も有効だと思います。その際に口唇や舌の動き、どの時点で共鳴がなくなってしまうのかをご自身またはトレーナーとともに研究してみるとよいと思います。

i」「u」は前だけではなく、後頭部や首の後を意識する母音なので、「後ろの感覚」が苦手なのかもしれません。

 苦手な母音を克服する過程は自分のクセに向き合うよいチャンスなので、トレーナー等に相談して実際に声を聴いてもらうのがよいと思います。(♯ё)

 

.イ、ウは、欧米人(イタリアなど)と比べますと日本人は浅く、平べったくなりがちです。日本語を話す時、日本語歌唱をするときは、場合によっては浅いイ、ウのままで(結果的にそのようになっても)許容できます。しかし、欧米の言語、歌唱になりますと日本語のような浅いイ、ウは違和感を感じます。詰まる感じがし、共鳴しにくさを感じることがあります。

欧米の言語、歌唱では、どの母音も共通しますが、特にイ、ウは縦に伸びるように響きを作ることを特に意識します。体の中に一本の筒が入っていて、その筒の中に息を流しているイメージです。その意識を持つだけでイ、ウが縦の響きになり、共鳴することを感じると思います。

ちなみにウ母音を発する際によく「オのように発音しなさい」と教えられたことが少なくないですが、一理あると思います。(♭й)

 

.イとウは別の問題だと思います。私はイは、あまり口を閉じないようにしています。そして舌の横の部分に歯が当たっていることを確認すると、口の形が安定します。男声の場合は特に問題がないように思います。

ウは、オの共鳴を確認してから「オ―ウーオーウー」と近づけていきます。イタリア語のuoに近いので、oができてればoの共鳴を逃がさないようにすればOKでしょう。日本語の歌詞の場合は、私はイタリア語のuから逆にどの程度、日本語っぽく(薄く)するかを考えます。

しかし、語頭がウの時は例えば「うつくしい」を「utsu…」とかなりイタリア語っぽく露骨にやってもわざとらしく聞こえません。前の母音と繋がっているときは、前の母音の共鳴を変えないようにします。(「さまよう」など。)また、子音が付いているときはその子音にエネルギーをかけます。(「さすらう」を「sasssu…」など。)しかしいずれにしてもウは難しいので緊張しますね。(♭∴)

 

.イとウの母音は口腔内の容積が小さくなるので、アのように開放的に声を出しづらい母音ではありますが、反対に少ないエネルギーで効率よく鳴らすことが可能な母音でもあります。

まず、「イ」の母音の発音方法から見てみましょう。舌の両サイドのみを上の歯に押し付ける。まずはこれだけで「イ」をやってみて下さい。高音に行けば行くほどこの状態のキープは難しくなりますが、苦しくなってもやめないで、さらに強く舌を上に押し付けます。もう無理!という段階に来たら、唇の両端を上げてください。楽になります。

すると、喉だけが開いて、空気の通り道が狭まるのが感じられます。狭い道を抜けていく空気が勝手に「イ」という音を立ててくれます。これがよく共鳴する「イ」の状態です。

次に「ウ」です。前提として日本語の「ウ」は、ヨーロッパの諸言語の「ウ」に比べて浅い位置で発音するので、ここからはヨーロッパの諸言語の「ウ」の話をします。声帯をなるべく下に下げて喉で「ウ」というのがポイントです。つい口先を丸くすることに気を取られて「ウ」と言ってしまいがちですが、口先ではなく、喉で言います。

例えばドイツ語には何種類もの「ウ」がありますが、全部喉の位置は同じで、口先の形だけを区別して発音します。

これができるようになれば、日本語の「ウ」にも応用が可能です。(♯∂)

 

.イやウは、口の中が狭くなりがちなので、共鳴しにくいと思われます。ですから、他の母音よりも意識して、口の中を開けると共鳴しやすくなります。しかし、なかなか、他の母音と統一することが難しいです。アイエオウの順で、ロングトーンなどで、確認することが大事です。なるべく、音色が変わらずに、統一されていることが重要です。見た目の口の形も、気をつけてみましょう。口に力が入ってると、共鳴しにくくなります。発音は、口で作るよりも、鼻の奥を意識して発音すると、イやエが、響きやすくなります。口の開け方も、とても重要です。

イは決して、横に開かず、ドイツ語のUウムラウトのイメージがよいと思います。ウもなるべく、見た目、口をあげず、丸い感じをイメージして歌うとよいです。

顔の表情も、気をつけるべき点で、目をしっかりと開き、後頭部を開くようなイメージで歌うと、共鳴しやすくなります。顔や口など、気をつけるべき点は多くありますが、それらは、すべて、支えあってのことです。恥骨から、背中を通って、息が出るのをイメージして、歌うとさらに共鳴してきます。口の開け方は、音の高さにもよりますが、基本は横に開けないこと。高い音になるとそうもいかないかもしれませんが、なるべくたてに、口を開けるようにすると、共鳴すると思います。(♯Ω)

 

.母音の中でイとウがもっとも難しいと言われています。皆さんが一番苦労する母音ですし、私も繰り返し練習を積んだ母音です。「イ」と「ウ」は口の中が狭くなります。特に「イ」は口を横に開く、と学校で習います。子供のころによく見た50音の口の形の解説図にも、しっかりと横に開いた図が載っていますね。

確かに「イ」は横に開くのですが、それでは歌うときに喉がしまってしまうし、あごも固まってしまい歌いづらいです。

「イ」の時の舌の位置を鏡で確認してみましょう。舌の両脇が、上の奥歯を軽く押しているのが分かると思います。

舌の奥は喉と一緒に上に上がってこないように、初めは意識的に力を入れて下に下げるようにすると口の中が広くなります。もっと分かりやすく言うと、「イ」の母音の時でも軟口蓋は常に高く、そして舌の先は下の歯の裏に軽くついている状態を保ちます。これで「イ」の発声が出来るよう繰り返し練習します。

「ウ」の場合も同じです。唇を丸くし、口の奥は「オ」の状態で広く、高く保ちます。音の高低に伴って、喉(声帯)が一緒に動いてしまわないようしっかりとお腹で支えます。息のラインは「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」すべて同じ場所を通るのです。響きは頬骨の辺りや鼻筋のところにあたるよう意識します。

覚えるまで時間がかかると思いますが、正しいラインで声が出せればとても楽ですので、がんばって練習しましょう。(♯Å)

2018年3月28日 (水)

Q.生き生きとした話し方にしたいのですが。

A.シーンがわかるように映像化します。

1.自分の体験(あるいは他人の体験)をベースにする

2.そこに、会話調で言葉のやりとりをはさみこむ

3.それを少し離れた地点から感じたこと(聞き手の代弁など)を地の文、卜書きとして入れる。時の経過などもこれに含まれる、などは今の視点からまとめる脚本型です。卜書きと登場人物のせりふに加えて効果音や小道具(落語で使う扇子のように)で伝える方法もあります。

「…」と、そのおじさんが言ったわけです。

「…」と、私は答えました。

そしたら、「…」ときた。

「…」てなもんで「…」 (この問、マジックなどで机の上を一つ叩く) (Э)

Q.話が支離滅裂になります。

A.話し手は、話のトータルイメージ(全体像)を押さえ、その時々に話す話の内容が全体のどこに位置するのかを聞き手に伝えなくてはなりません。

1.全体の概略、概要(結論から入るのも、全体を示すことの一例といえる)

2.全体の中の部分を示す、そして説明する(Э)

Q.事実は、単に具体的に述べるだけではいけないのですか。

A.本筋との位置関係を把握し、説明する言葉をつけます。具体的とは、イメージを伴わせるものであればよいのです。それは、言葉の使い方によっても大きく変わります。表現力、描写力も問われます。たとえば、「私はコーヒーが好きである。だから…」の後に述べた次の三つのうち、どれが一番イメージが伝わりやすいでしょうか。

1.「コーヒーを飲む」(何も言っていないに等しい)

2.「早朝、コーヒーを一杯、飲んでいる」(少なくとも、朝、飲むことはわかる)

3.「寝起きに、必ず小さなカップ一杯、コーヒーマシンで入れて口にする」(好きだという気持ちがさらに伝わる)

もちろん、絵が浮かぶように具体的な方がよいでしょう。

(Э)

2018年3月27日 (火)

Q.お金を呼ぶ声ってありますか。

A.仕事は、社会に貢献した見返りに、生活のお金を稼ぐものです。会社は、社会に貢献して、利益を生み、株主や社員の生活を支えます。そうでないと、いくら世の中に役立つ仕事でも、続きません。

お金を汚い、ずるいと思う人は、お金に恵まれません。お金はとても大切です。必要なものです。

しかし、お金と声とどちらをとるかと言われたら、私は声をとります。声は無限に富を生み出せるからです。

(♭б)

Q.声をよくするとお金が稼げますか。

A.お金にとらわれたくなければこそ、価値を創造し、お金持ちになればよいのです。お金持ちには、一人ではなれません。他人があなたをお金持ちにしてくれるのです。お金持ちが嫌いなら、お金を捨てればよい。お金などに左右されずに、何でも選択できる自由度こそが大切なのです。お金持ちが、必ずしも幸せでないというのは、言うまでもありません。しかし、最低限のお金がないと、幸せも遠ざかりかねません。もちろん“竹林”での自給自足の一人暮らしを幸せというなら別です。

人間は、食べるためでなく、よりよく生きるために仕事をするのです。もっと楽しもうと考えるべきです。その手段は何か、と考えるのです。

あなたは何で人に働きかけますか、まずは、声ですね。

(♭б)

Q.声をよくすることでの価値とは何でしょうか。

A.私は時間をたくさん投じて、声を磨いてきました。その声が、今のさまざまな出会いをもたらしているといえなくもありません。

声そのものが、すでに価値をもっている。それは、誰でも同じです。

歌などをやっても、食べていけないという人がいます。それは声や歌を本当に使い切れていないからです。アーティストは、1曲わずか3分間の作品で価値を創っています。今は人前に出なくても、家にいても稼げます。

声も歌も仕事なら他の人に価値を与えてなんぼのものです。自分で心地よく歌うのと、他人に歌って欲しいと求められるのとでは逆でしょう。その見返りとなるのが、感謝なのです。客に求められないものでは、売れないのはあたりまえです。(♭б)

2018年3月26日 (月)

Q.英語は、低く話すのですか。

A.私たちの耳は、英語を聞くとき、日本語よりも低く感じるはずです。実際はそんなに低くないのですが、共鳴成分が低いところに多いのです。子音は、とても高いです。(※バスバンド)英語の方が、しゃべるにも、かなり広い音域を使っています。(♭ф)

Q.日本人に無理のない表現の幅はどのくらいと思われますか。

A.日本語は、音の長さが同じ等時性をもちます。これは「わたしは」を「わーたーしーはー」とすると、音域はミからソ(3度)くらいを使うのですが、長さは同じです。英語は、長さ(ここは強拍で、息の吐く強さのこと)がそれぞれ違うし、音域は、1オクターブにわたって上下します。しかも、それで1分間以上、まくしたてます。だからこそ、1コーラス1分間で、歌も1オクターブ半くらいなのでしょう。

ですから、私は俳句や短歌と同じく、日本人には、まずは半オクターブの48フレーズの歌(15秒くらい)が自然、と提案しています。そんな短い歌は所ジョージさんかお笑い芸人くらいでしょうか。(♭ф)

Q.日本人は歌うときに外国人のように楽に自然に歌えないように思うのですが、おかしいですか。

A.「私はアメリカに行きます」に音高をつけると、

日本語では、ミミミファミソソソ ラファソソファ

アメリカ人は、Wa ta shi wa A me ri ca ni i ki ma su

ソ  (ド)  ソ  ソ (ド) <ドド> ソ <ソソ>(ド) ド  

となるそうです。 

(ド)は高いドで、しかも長音 <  >は、短音です。

[参考: 西蔭浩子著「英語リスニングのお医者さん」(ジャパンタイムス)]

つまり、日本人は3度(ミ・ファ・ソ)ぐらいの域で話すのに対して、英語を話す人は1オクターブの域を使って話をするということです。

こうしてみると、彼らが1オクターブ半を楽に歌えるのは、1オクターブのしゃべりの延長、1.5倍くらいでの強調感覚で処理してしまえるからです。それに対して日本人は、3度(ドレミ)くらいの域で話していますから、歌となると、話すときの3倍もの広さをとらなくてはなりません。そこに無理がきて不自然になるのも当然です。

(♭ф)

2018年3月24日 (土)

Q.高音域が出しにくいのですが、改良法を教えてください。

.高音域が出しにくい場合、いろいろな原因が考えられます。その中でも原因のひとつとして考えられるのが、「高い音をイメージし過ぎている」ということです。一見、高音域というと、ものすごく高いイメージだったり、音が跳躍しているような曲であると、音の距離がかなり離れているように感じるものですが、実際には、そのイメージがあるがゆえに、高音域が出しにくくなっていたり、それに伴って、苦手意識がついてしまうケースがあります。

例えて言うなら、実際には2階や3階くらいの高さであっても、高所恐怖症の人は、普通の人だと10階や15階くらいにいるような感覚になるほど怖がってしまうというようなものです。

正確な音で歌うことは重要ですが、音の距離感のイメージを過度に持ちすぎるのは良くありません。正確な音を歌いながら、イメージとしてはほぼ同じフロア―のような連続したイメージを持つことが重要です。自分で自分を不安に追い込ませないように、いい方向に自己暗示をかけて練習するといいでしょう。(♭Я)

Q.セリフが上手に読めなくていつもオーディションに落ちてしまいます。どうしたらいいですか。

.オーディションの前に十分準備をしているでしょうか。セリフの課題があるならその課題を繰り返し繰り返し練習する。その時に、その台詞の主人公はどんな人柄なのか、何歳なのか、仕事は何をしているのかなど、セリフの中に書かれていないことを自分で設定して作ります。

相手とのやり取りのあるセリフなら、まずは相手のセリフをちゃんと聞くこと。聞くことによって自分の心が動くはずです。そうしたら次に、その心の動くままに自分のセリフを言ってみる。型にはめて大仰に身振り手振りを使ってセリフを言ったところで、人には全く伝わりません。やろうやろうとすること自体、自意識過剰になって「自我」しか出てこなくなります。セリフに節がついたようになってしまうのも型にはまってしまっているからですよね。

自分の心に嘘がないこと、相手の言葉を聞くこと、心を動かすこと、まずはそこから取り組んでみましょう。大切なのはかっこよく見せることではなくて「心」なのです。(♯Å)

Q.減量と声の関係はありますか。

.2年前に減量を初めて約2年たちましたが一番重かった時よりも20kgほど痩せました。最初の4か月で145kgほど痩せてあとは徐々にですが現在はリバウンドなくキープしています。

 

昔から太っているといい声が出る、オペラ歌手は太っているという話がありますが、現在痩せたからと言って声が出なくなったということはほとんどありません。痩せたといっても私の適正体重よりもまだ6kgほど重いのでやせ型というわけでもないのですが。

 

しかし、この2年間でトレーニングの質はかなり変わりました。以前よりも基礎能力の向上に重点を置いたといってもいいかもしれません。本当に単純ですし、皆様もトレーナーからよく言われるようなことばかりです。

 

単純にドレミファソファミレドの音階の質にとてもこだわる。ドミソミドの音階での支えや、母音の移行で音色を変化させない。などがほとんどですね。中低音のトレーニングがほとんどです。いまだに20年前に買ったコンコーネ50番中声用を歌っています。

 

実際に痩せてみて、トレーニングを持続して、レッスンに通い、歌い手として声と体を鍛えることをおろそかにしなければ私の場合は声はやせませんでした。3食たべながらしっかりとトレーニングが重要かと思います。食べないダイエットは自分の感覚だと辛いですね。

 

糖質ダイエットが流行っていますが、私は3日炭水化物とらないと貧血か低体温のようになるので危ないとわかりました。やってみたからわかったのですが、何事もそれぞれに向き不向きがあるので自分の身体にあった原料とその分とトレーニングを行うとよいと思います。

 

(♭Σ)

 

2018年3月21日 (水)

Q.話に実感できるイメージを与えるためには、どうしたらよいですか。

A.説得力は、その話の具体性に裏づけられます。いくら理屈や能書きをたれて、言っていることはわかっても、それだけでは伝わりにくいです。理解はさせられても共感や納得までは促せないでしょう。抽象的な話では、よほど聞き手に豊かな体験とイマジネーションがないと、そこからふくらませて内容を受け取ることは望めません。そのためには、聞き手にもかなりの熱意と切迫感が求められます。

そこで話し手の方が、それを示さなくてはなりません。具体的な事実や体験を出していきます。個人的な体験や自分しか知らない事実は、それだけではダメです。それが話の幹と対応し、それゆえ聞き手への説得力を増すものでなくてはなりません。(Э)

Q.比喩にはどんなものがありますか。

A.比喩には、相手に表現対象をわかりやすく伝えるための印象を深めるためのもの「突飛なイメージを持ち込んで連想を楽しませるためのもの」があります。

「直喩」一「…のような」「…のごとく」

「隠喩」一直接示す「書類の山」

「擬人法」一人以外のものを人にたとえる「山が怒る」

「オノマトペ」一1.擬音()語、物音、人の声など「ドンドン」「ゴホン」、2.擬態語―動作、態度など「ノラリクラリ」(Э)

Q.話に興味をもたせるには、どのようにすればよいでしょうか。

A.できれば、時代、育ち、考え方などにおいて、聞き手が共感できる体験(共有したもの)がよいでしょう。そこで、対象となる聞き手のことを知っておくことが必要になります。

聞き手は、話し手の楽しい体験や見聞を聞きにくるのではありません(そういう時もあるし、そういうことでつかむ言葉を選び、伝えるのは確かでありますが)。話に興味をもたせるためには、楽しいこと、おもしろいことを伝えるのでなく、楽しくおもしろく伝えることが大切です。

(Э)

2018年3月20日 (火)

Q.お客が入ると皆で声をかけるように言われています。おかしくないですか。

A.日本独特の、まるで寿司屋の「ヘイ、いらっしゃい!」式リレーの流用を、私はあまり美的ではないと思うのです。しかし、客商売で、敬語もろくに使えないような人には、トレーニングになるのかもしれません。

日頃、出す機会のない声を仕事で使えるのはよいことです。出し惜しみしないで、仕事で声をブラッシュアップしましょう。(♭б)

Q.声を仕事の前に出すのは、どういう効用がありますか。

A.声を出すのは、仕事への気持ちの切り替えにもなります。声を出すことで、仕事での羞恥心を取り去るのも、目的です。人前で声を出すことは、めんどうくさく、恥ずかしいからです。そのまま、よい仕事はできません。

(♭б)

Q.朝から会社で声だしをしています。何かアドバイスください。

A.企業や店などでは、朝礼で大きな声で何かを読んだり、話したりということを行っているところがあります。ただ、急に行なうと、のどもびっくりしてしまいます。

声にも個人差があります。大半は、午前中にはまだ完全には起きていない声なので、無理やりは禁物です。声を起こすためには、体を動かせばよいのです。柔軟体操をした方が、声が出やすくなります。

朝の「おはようございます」は、爽やかでなくてはなりません。無理やり大声で、朝から疲れた声では困ります。

(♭б)

2018年3月19日 (月)

Q.人間が出せる音の高さは、どのくらいですか。

A.数十ヘルツから千数百ヘルツ、範囲はおよそ4オクターブくらい、現実に歌などに使える範囲は、その中の約2オクターブ程度と思えばよいでしょう。充分なトレーニングを行なうと、約4オクターブくらいの発声も可能となるようです。(♭ф)

Q.話す声の声域は、どのくらいですか。

A.話声位は、その人が出せる一番低い音から35音上の音で、このあたりが楽に発声できる声域です。話し声の幅は、1オクターブくらいです。

声の高さは朗読などではやや高くなります。また、緊張したときには、さらに高くなります。(♭ф)

 

Q.性による声域の違いは、どう違いますか。

A.大人の男性の生理的音域は、およそ60500ヘルツ(約3オクターブ)で、話声位は120ヘルツ、女性の生理的音域は、およそ120800ヘルツ(約2.5オクターブ)で、話声位は240ヘルツです。(♭ф)

2018年3月17日 (土)

Q.レッスンの向き合い方をアドバイスしてください。

.プロとして仕事をしていても初心に帰れる、研鑽を詰める場というのは大事です。プロこそ常に研鑽を積むべきだとも考えています。

自分を見つめなおす、個人に戻れる場所といってもいいかもしれません。そのような場所がレッスンの場であり、研究所であればいいと思います。

自分ひとりのトレーニングも重要なのですが、声という分野だけは自分ひとりのトレーニングがかえってよくない方向へいってしまうことも多いです。そのような時、常に相談できるトレーナー、指導者がいるというのはとても重要です。自分のテクニックや技術の向上のためのトレーニングは仕事だけではまかなえません。仕事のために必要な技術を身につけようと思ってもすぐできるものでもないことが多いです。

例えば、私自身も定期的に自分の先生のレッスンを受けますが、仕事で歌う曲を見てもらうことはほとんどありません。このレッスンの時間は常に技術の向上と、自分の発声のメンテナンスであり、英気を養う場であります。

そのような場所や人がいるから安心して舞台に臨めるということもあります。皆様にとってレッスンの時間がそのような使い方もできる場所であればいいと思います。(♭Σ)

Q.いろんな発声法があるのですが、矛盾しませんか。

.発声を勉強していくと、必ず矛盾が生じます。知識を得れば得るほど矛盾が多くなります。ブレスを口から吸うか鼻から吸うか、支えの場所、方法、ハミングの位置、高音のアプローチ、など言い出せばきりがありません。youtubeなどで検索しても多くのレッスン風景が検索できます。顎を落としなさいという指導法もあれば顎を落とし過ぎず高いポジションでキープしなさいという指導もあります。発声においては「常に対局する方法が存在している」と思っていいかもしれません。

私個人の考えでは発声は自分が信じる道一つでいいと考えています。発声方法で迷うと声そのものにはいいことがあまりまりませんし変な癖や遠回りをあえてする必要もないと思います。(誰でも結果的にいろいろなことで迷うのですが)

しかし知識としてさまざまな方法があるという考えはとても重要だと思います。現場ではいろんな考えかたの人と同じ作品を作るために作業することも多いですし、さまざまな発声の人達と仕事することの方が多いからです。

たとえ発声法が違っても相手をリスペクトしていかないとよいステージは作れません。その意味ではたくさんの発声方法が存在しているという事実は受け入れること重要かと思います。(♭Σ)

Q.アの母音を響かせるには

.声の勉強を続けていくと、苦手な母音、得意な母音が明確に分かれてくる時期があります。どの母音が苦手になるかは、その人の持ち物、言語、指導者、発声のメソードによって変わってくるでしょう。

例えば、鼻腔共鳴、副鼻腔などの使い方をメインに教える指導者のレッスンではイやエ母音の狭い母音が得意になる人が多いです。オやウは難しい場合が多いでしょうね。ジラーレや喉を下げる、喉を開けるといったアドヴァイスが多い指導者のレッスンではオやウが得意な方が多いです。逆にイやエが苦手な方が多いかもしれません。

最終的にどのような発声法をとっても一番難しくなるのはアの母音です。アが楽だと感じる人は喉が開いたアではないかもしれません。それくらい勘違いしやすい母音です。一見明るく、単純に声を発しやすい母音に感じますが、イやエほど鼻腔共鳴に入り辛く、オやウほど喉も開きづらいのです。(♭Σ)

2018年3月14日 (水)

Q.喉元まで出かかった言葉が出なくて、くやしい思いをしたことがあります。

A.それがあらかじめわかっていれば、メモをしておけばよいのです。歌の歌詞でも、多くの候補の中から徹底してたった一つが選ばれています。自分の話している言葉について、今一度、チェックしておきましょう。それとともに、新しいボキャブラリーを獲得する努力をしましょう。

陳腐な言葉や難解な言葉は使わないようにするか、わかりやすく言い換えるとよいです。同音異義語のように、書き言葉ではわかりやすくとも、話すとわかりにくい語句もチェックしておきましょう。こういう語句は言い換えるか説明を付け加えることです。また、キーワードや時流にのった言葉は知っておくことです。言葉の選択のセンスが、話をひきたてたりおとしめたりします。(Э)

Q.たとえ話がうまくいかないのは、どうしてですか。

A.どんな言葉を選ぶか、です。たとえば、「御社の社長のような」などというのは、ほめ言葉にしか使えないです。人によってイメージの抱き方も違います。こういうのは、おベっか以外は使わない方がよいです。

ともかく、言葉を吟味することです。まるで役者のようであるが、話はライブでなくてはなりません。日頃から言語感覚を磨いておかなくてはなりません。自分のイメージすることが、すぐに言葉として取り出せるのが、よい話し手の条件です。(Э)

Q.たとえ話の効用はなんですか。

A.たとえ話は、「説得力がある」「わかりやすい」「興味を引きやすい」「印象に残る」。しかし、これも、聞き手が知らなかったり、かえって迷ってしまうような言い換えでは意味がありません。比喩は、聞き手と共通に持っているイメージを捉えて表現します。相手の体験に即した例であってこそ理解を深めます。(Э)

2018年3月13日 (火)

Q.仕事の声を磨きたいのですが。

A.基本の声のトレーニングは、あいさつです。「オアシス運動」を知っていますか?

それぞれにふさわしい声のトーンで言ってみましょう。

オ・・「おはようございます」

ア・・「ありがとうございます」

シ・・「失礼します(失礼しました)」

ス・・「すみません(すみませんでした)」

これを毎朝、くり返し、声を目覚めさせ、仕事に備えます。(♭б)

Q.声を内面から変えるためにはどうすればいのですか。

A.声のイメージを3つ書きます。次にその声を出してみます。

常に目標をもち、その思いをもち、その内面から声を変えていきましょう。

あなたが、気を入れ、息を入れ、声を出したら、風船はパンパンに膨らみ、何ごとをも跳ね返します。気合いを入れ、「イエイ」と叫んでみてください。よい声は邪気を払うといいます。聞いていて心地よい声とは、免疫力があがるから、よい声なのです。

暗い声を使いたくなったら、まずニコッとして笑い、その気分を吹きとばしてください。(♭б)

Q.幸せと成功には声が必要ですか。

A.私は、ルックスや話し方よりも、声への自信が必要と思います。思い込みからでもよいのです。セルフイメージが、あなたを理想的に変えます。表面的に変えようとしているうちに、声のもつ大きな力に気づくでしょう。

鏡をみるのと同じく、声を録音して聞きましょう。まわりの人の声、状況と声を把握しましょう。ただし、他人の評価は、あまり気にしすぎてはいけません。(♭б)

2018年3月12日 (月)

Q.年齢と声域の関係はどうなっていますか。

A.声域は、12歳では長3度(ピアノのドとミの間)、6歳で5度ないし1オクターブで、1314歳頃までは声域には男女差はほとんどありません。思春期で声変わりが起こり、男声が1オクターブほど下がります。

発声できる最高音(音域の上限)と、最低音(音域の下限)の間の音域を生理的音域、会話の声の平均的な高さを話声位といいます。(♭ф)

Q.歌の聞き方で日本人の特色はありますか。

. 歌は、海外では、リズムと音色、日本はメロディと歌詞中心です。ラップは、メロディがないし、スキャットはことばがないですね。彼らは、強弱、息、音色(子音)中心に、私たちは、高低、音の響き(母音)、長短を中心に聞くのです。(♭ф)

Q.不自然な歌とはどういうことに使うのですか。

A.日本のポップスでは、曲を輸入したときに、ことばでないところ、特に声の音色だけで展開するところ(スキャットなど)は、よくカットされます。声の技術だけでみせるところが、あまり重要視されないのです。詞がついているところだけ、コピーしてしまうのです。本当は詞のないところも歌であり、音楽なのですね。技術的にカバーできないのか、客が望んでいないのか、両方あると思います。

日本のミュージカルなどでは、やたらと発声技術をふしぜんなまで強調して、みせようとしているものもあります。(♭ф)

2018年3月10日 (土)

Q.喉の使い方というのは、あるのですか。

.声は、なぜ出るのでしょうか。声帯が振動するおかげで、声が出るということは、皆さんご存知だと思いますが、声をあまり出さないでいると、廃用性萎縮で、喉回りの筋肉が衰えてしまい、しだいに声が小さくなって出し難くなっていくことはご存知でしょうか。その治療法として、頻繁に咳ばらいをしたり、わざと喉を詰めたりするというのを、聞いたことがあるかもしれません。

ヴォイストレーニングで、「喉を使うな」とよく言われるのは、「喉を使い過ぎるな」という言葉の綾で、本当に喉を使わなければ声そのものが出てきません。ですから、喉は、適度に使えば使うほど、強くなるのですが、適度ということが意外に大切です。たとえば、頻に咳をしたり、あまりにも笑い過ぎたりすると、一時的に声が掠れたりします。また、ほんの一瞬でも、限度を超えた大声を出してしまうと、声帯を傷めてしまうことがあり、治すのに何年もかかってしまうことも、稀にあります。ですから、声を出すために、喉は使うべき器官なのですが、その限度は想像以上に低いので、慎重に取り組むことが必要不可欠です。(♭Ξ)

Q.がんばれば大きな声が出ますか。

.がんばることは、必ずしも悪いことではなく、むしろいろいろとよいことを招いてくれることもあります。声に関していえば、多少がんばることは、発声関連の器官が少しずつ強化されることが少なくないので、レッスンでの確認をしつつ、推奨することの方が多いくらいです。誤ったがんばり方さえしなければ、常に、少しだけ、がんばっていただきたいと思うくらいです。

それでも、中には勘違いの積み重ねからか、声を押し殺して出す方を見受けたりします。日常的にレッスンをしていれば、見落としにくいとは思うのですが、トレーナーも、その方によく確認をしてみないと、その方の意に反した声の出方を意図して使っていると勘違いするかもしれません。とくに朗読などでは、いろいろな表現のバリエーションが考えられるので、見落してしまいそうです。その方は、大きな掛け声をかける場面で、力を入れて押し殺した掛け声を使っていらっしゃいました。そういう抑えた表現を使っているのだろうと思っていたのですが、確認してみると、ご本人は大きな声が出ていると信じていたそうです。がんばれば必ずしも大きな声が出るわけではないので、よく耳を澄ませましょう。(♭Ξ)

Q.腹式呼吸のトレーニングのやり方を知りたいです。

.腹式呼吸のトレーニング方法は、いろいろありますが、少し中級者向けのものを紹介してみましょう。とりあえず腹式呼吸がしっかりできるようになったら(吸気時にしっかりお腹がふくらむようになったら)、胸(肋骨)を少し広げたまま、腹式呼吸のトレーニングをします。胸にも息がある程度入っているので、お腹はあまりふくらまなくなります。その状態で、しっかりトレーニングを続けていくと、お腹のふくらみはさらに大きくなっていきます。がんばって取り組んでいるのに、あまりお腹がふくらまない場合は、腹筋が硬いことが原因かもしれないので、腹筋のストレッチをする必要があるかもしれません。そうやってさらにお腹がふくらむようになってきたら、今度は、お腹のふくらむ部分に、太めのベルトなどを巻き付けて、ふくらませ難くします。その状態で、がんばってお腹をふくらませるようにトレーニングをすると、さらにいっそう横隔膜の力が強くなっていきます。このようにして横隔膜が強くなってきたら、それに対抗できるように、腹筋と骨盤底筋も強化していくことも、忘れないようにしましょう。(♭Ξ)

2018年3月 7日 (水)

Q.難しい話をわかりやすくするには、どうすればよいですか。

A.たとえ話の上手下手が、キーポイントとなることがあります。「水戸黄門のようなおじいさん」「エデイ・マーフィーのようなおばさんというと、パッとメージが思い浮かびます。これが比輸の効用です。古来、キリストもお釈迦様も預言者も、難しいことをやさしく説くために、比輸を最大限、用いてきました。

たとえのトレーニング

次の○○に言葉を入れて、例文を作ってみよう。

「○○のように嬉しい」

「○○は○○のようなものだ」(Э)

Q.伝えるための工夫を教えてください。

A.言葉自体が、伝えたいことをキーワードとして取り出し、象徴、シンボル化して伝えているわけです。

だから、一つひとつの言葉に、具体的な事象や感覚を導き出すイメージが伴って初めて、実感が伝わります。そのために、言葉を重ねていったり、その言葉にトーンやニュアンスの変化をつけたりするのです。

古舘伊知郎氏のかつてのプロレス中継は、まさにその典型でありました。

いくつかの言葉を繰り返している(反復)うちに、聞き手の中に、ある種の具体的なイメージが生まれてきます。比除などをうまく使うと、さらにわかりやすくなりあす。ビジュアル化は、それを一目でわかるようにしたものです。テレビでは、目で見てわからないところだけ言葉で補えばよいのです。誰でも見てわかることは、最小限の言葉で止めておかなければくどくなります。そういう効果を話に加えるために、ジェスチャーや図表を使うのもよいです。(Э)

Q.言い換えを豊かにしたいのですが。

A.言葉を豊かにすると、伝わることも豊かになります。単一の修飾語では聞き手も飽きる。よく引き合いに出される例は、テレビの料理番組での、タレントの「おいしいですね」の繰り返しです。「アンタは味わうのでなく、味を的確に伝える役割だろう」と言いたいです。テレビでは絵があるからもつものの、話としては、こういう貧困なボキャブラリーの繰り返しでは通用しません。

ビジュアルに頼れないラジオでは、豊富なボキャブラリーや声のメリハリが使われています。スポーツのテレビ中継とラジオ中継とを比べてみると、このことがよくわかります。

考えてみれば、話というのは、同じことを伝えるのに何度も言い換えて、理解できるまでわかりやすく説明するのに、大半の時間をかけています。それとともに、人前に立つ人の多くは、同じことを違う言葉で言っていることが多いです。つまり、話の伝達のポイントは、「言い換え」です。(Э)

2018年3月 6日 (火)

Q.内面から声を変えられますか。

A.声で得られる結果、目標を、しっかりと掲げましょう。手に入れたいものをリストアップしましょう。豪邸、理想の人、稼げる仕事、幸福、恋愛、なんでも欲張って書き出してみましょう。

声がどうであれ、その問題を声の使い方、声への思いに、置き換えてください。あなたのその思いが、あなた自身のなかで明確になると、セルフイメージによって、声も変わり始めてくるのです。 

つまり、声は外側からでなく、内面の思いや感覚が変わってはじめて、本当に変わるということです。(♭б)

Q.声を使い分けるには、どうしたらよいでしょうか。

A.次の声でふさわしい台詞を考え、言ってみてください。

自信にみちた声、パワフルな声、説得力のある声、意志の強く伝わる声

やさしい声、おだやかな声、さとせる声、くどく声

おだてる声、本心からほめてる声、心から喜んでいる声

申し訳なさのにじみ出る声、心底あやまっている声、命をかけて詫びている声

 

誰でも状況によって、しぜんに声を使い分けているはずです。しかし、こういう声の使い方がうまい人と、へたな人では、成果に雲泥の差が表われるでしょう。(♭б)

Q.恋すると声はよくなりますか。

A.歌手などでも恋すると、大きく歌えるようになります。失恋しても、より感動が伝わる歌を歌えるようになります。体験のもたらす糧は、何ごとにもかえられません。(♭б)

2018年3月 5日 (月)

Q.太い音色が低く聞こえるのですが。

A.あなたの大好きな歌手、できたらここは欧米のヴォーカリストの声の音色を思い浮かべてください。ピンク・クロスビー、シナトラでも、サッチモやサラ・ヴォーンでもよいでしょう。何かとても日本人の声とは違いませんか。

私たち日本人は、太い声を低く、細い声を高く、聞く傾向がとても強いようです。これもおかしなことで、音色と高低は、別のことです。

フランキー永井さんは、けっこう高いのに、低音の魅力の歌手と言われていました。

俳優はどうでしょう。せりふも、歌も、ミュージカルも、海外では、声楽や俳優らしい声で出すのでなく、その人自身のしぜんなオリジナルの声の魅力で一貫して通していませんか。そこで多彩な音色の変化があるでしょう。声楽出身とか俳優出身とか、日本人のように誰が聞いても、はっきりと分けられるものでは、なさそうです。本人=個人中心なのです。(♭ф)

☆Q.分野によっての声の出し方や違いを教えてください。

A.私は、その人の中心にある声を一つに捉えることをメインにしています。日本の声楽家やポピュラーのヴォイストレーナーは、プロの役者や声優、アナウンサーのトレーニングは必ずしも引き受けていません。ヴォイストレーニングなのに、私の研究所のように、歌手と役者、両方の人が学べるところが少ないのは、基本の基本でなく、声が使われるときの機能面、応用のトレーニングを基礎としてやっているからでしょう。(♭ф)

Q.プロらしい声とは、何ですか。

A.多くのプロの卵が、歌には“歌声”、俳優には“役者声”、アナウンサーには“アナウンス声”があると信じて、それをマスターしようとしています。おもしろいことに、これらが分野別に全く違う発声のように、分かれているのが日本なのです。自分自身のもっとも使いやすい声よりも、それが優先されてしまうのは、残念なことです。あまり他の人の一つの声にこだわるのはよくないと思ってください。(♭ф)

2018年3月 4日 (日)

Q.フレージングが上手くなるには。

A.声がある程度出るようになって来たら、歌をうまく聞かせたい、表現力を身に着けたいと思われるのではないでしょうか。

多くのトレーナーは「フレージング」という言葉で曲の表現力をつけていくように指導していると思いますが、このフレージングをうまくするにはどうすればよいのでしょうか。

歌はほぼ言葉にメロディーがついているので、まずはその歌詞が文章となって聞こえてくるかどうかということに気をつけて歌ってみましょう。

すると、すべての音符が同じ価値ではなく、どこかは大切にうたうが、どこかはそれほど大事にしなくてもいいと感じられると思います。

最近の若い人の歌い方の特徴なのか、一音節ずつ同じニュアンスで歌うという傾向が見られます。最近の曲はアップテンポで言葉が多いということも考えられます。少し古めの曲で練習するといいと思います。バラードや、カンツォーネでフレーズが長いもの、クラシックなど朗々歌いあげないとならない曲で練習していればおのずとフレーズ感が付いてくると思います。(♯β)

2018年3月 3日 (土)

Q.首に力が入ったり、痛みを感じます。

A.お腹の力が弱い人、インナーマッスルが少なく自分の体の軸をしっかり保てない人は首で音を支えてしまう傾向があるのか、首の痛みを訴える人がよくいらっしゃいます。これは細身の人によく見られる傾向です。筋肉が少なくて自分の体をしっかり支えられない、また、声を出すときに息をたくさん吐けない、息を支えるのにお腹で支えられずに首に頼ってしまう、という傾向があるからのようです。

そもそも、頭は5~6キログラムあるそうで、それを細い首だけで支えているので、首の痛みは無理もない話です。しかし、歌を歌うときに、なおさら、首に力を入れてしまっているということも考えられます。これを回避するにはまず、自分がどんな時に、どんなふうに力を入れてしまっているか気づく必要があります。

息を吸う時に首筋に力が入る人もいるようです。この方は、ゆったりとした腹式呼吸ができていなくて、胸や首の筋肉を使って息を吸い上げるようなブレスをしているのではないでしょうか。お腹の下部分をゆったり膨らます腹式呼吸の練習をしましょう。寝てみるとわかりやすいと思いますよ。

歌っているときに力が入ってしまう人は、歌いながら首を回したり、腕を回したり、ストレッチしたりして力みを回避します。どんな姿勢、どんな形でも歌えるように練習してみましょう。(♯β)

Q.ビブラートのつけ方を教えてください

A.実はビブラートは「つける」と考えるより、「自然にかかる」と考えたほうが安全です。ビブラートの音を模してしまうと、上下に揺れている音に聞こえると思いますが、これを自分の喉でやってしまうと、喉で声を調整してしまい、悪い癖になりかねません。また自分であえてかけたビブラートはどこか不自然だったり、トレモロと変わらないようになってしまうかもしれません。

歌を習い始めて最初のころは、声をコントロールするところまで習熟度が至っていないので、ビブラートを付けようということは考えない方がいいと思います。

ある程度、息が流せるようになり、そして、お腹の支えも保てるようになったときに、声を伸ばしてみてみます。喉の力みを開放して、音を伸ばした時に自然にビブラートがかかるようになります。しかし、チリチリと細かな震えのようなビブラートが全体的に付く場合は、これは発声が安定していないこと、お腹で声を支えられていないことをあわわしますので、トレーニングが必要です。

ビブラートが付けらるようになったら、気を付けないといけないことは、お腹の支えを緩めてしまうと、ビブラートの幅が大きくなってしまい、音程がはっきりしなくなるということがあります。常にお腹の支えとセットであるということが言えると思います。(♯β)

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