Q.アの母音を響かせるには
A.声の勉強を続けていくと、苦手な母音、得意な母音が明確に分かれてくる時期があります。どの母音が苦手になるかは、その人の持ち物、言語、指導者、発声のメソードによって変わってくるでしょう。
例えば、鼻腔共鳴、副鼻腔などの使い方をメインに教える指導者のレッスンではイやエ母音の狭い母音が得意になる人が多いです。オやウは難しい場合が多いでしょうね。ジラーレや喉を下げる、喉を開けるといったアドヴァイスが多い指導者のレッスンではオやウが得意な方が多いです。逆にイやエが苦手な方が多いかもしれません。
最終的にどのような発声法をとっても一番難しくなるのはアの母音です。アが楽だと感じる人は喉が開いたアではないかもしれません。それくらい勘違いしやすい母音です。一見明るく、単純に声を発しやすい母音に感じますが、イやエほど鼻腔共鳴に入り辛く、オやウほど喉も開きづらいのです。(♭Σ)
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