Q.首に力が入ったり、痛みを感じます。
A.お腹の力が弱い人、インナーマッスルが少なく自分の体の軸をしっかり保てない人は首で音を支えてしまう傾向があるのか、首の痛みを訴える人がよくいらっしゃいます。これは細身の人によく見られる傾向です。筋肉が少なくて自分の体をしっかり支えられない、また、声を出すときに息をたくさん吐けない、息を支えるのにお腹で支えられずに首に頼ってしまう、という傾向があるからのようです。
そもそも、頭は5~6キログラムあるそうで、それを細い首だけで支えているので、首の痛みは無理もない話です。しかし、歌を歌うときに、なおさら、首に力を入れてしまっているということも考えられます。これを回避するにはまず、自分がどんな時に、どんなふうに力を入れてしまっているか気づく必要があります。
息を吸う時に首筋に力が入る人もいるようです。この方は、ゆったりとした腹式呼吸ができていなくて、胸や首の筋肉を使って息を吸い上げるようなブレスをしているのではないでしょうか。お腹の下部分をゆったり膨らます腹式呼吸の練習をしましょう。寝てみるとわかりやすいと思いますよ。
歌っているときに力が入ってしまう人は、歌いながら首を回したり、腕を回したり、ストレッチしたりして力みを回避します。どんな姿勢、どんな形でも歌えるように練習してみましょう。(♯β)