Q.伝えるための工夫を教えてください。
A.言葉自体が、伝えたいことをキーワードとして取り出し、象徴、シンボル化して伝えているわけです。
だから、一つひとつの言葉に、具体的な事象や感覚を導き出すイメージが伴って初めて、実感が伝わります。そのために、言葉を重ねていったり、その言葉にトーンやニュアンスの変化をつけたりするのです。
古舘伊知郎氏のかつてのプロレス中継は、まさにその典型でありました。
いくつかの言葉を繰り返している(反復)うちに、聞き手の中に、ある種の具体的なイメージが生まれてきます。比除などをうまく使うと、さらにわかりやすくなりあす。ビジュアル化は、それを一目でわかるようにしたものです。テレビでは、目で見てわからないところだけ言葉で補えばよいのです。誰でも見てわかることは、最小限の言葉で止めておかなければくどくなります。そういう効果を話に加えるために、ジェスチャーや図表を使うのもよいです。(Э)