Q.口蓋を上げたほうがよいのですか。
A.歌うときに日本語の日常会話のような、口をあまり開けず、喉の奥も開かずに話すような喉の使い方では、いい響きの声がでません。
このような口蓋の上げ方に慣れていないと、レッスンのときだけ、または本番のとき、オーディションのときなど、その場で対応するのはとても難しいです。日ごろから、上げておく訓練をなさった方がいいと思います。少しずつ上げる訓練をしていると1,2週間くらいで慣れてきます。しかも付随筋のはずの口蓋垂の辺りも、自分の意志で上げ下げできるようになります。これも訓練が必要で、その場限りでできるようなことではありません。
口蓋にプラスして、意識していただきたいのは、後頭部です。頭蓋骨のうしろを少し開けるような、後ろに引っ張られるようにして空間を意識すると声の響きがより丸みを帯びて柔らかくなります
私たち日本人は、この頭蓋骨の奥行、顔の奥行が平板なので、欧米人に比べるとハンディがあり、この分を補う必要があります。ぺちゃんこの声にならないように縦と奥を意識してみて下さい。(♯β)
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