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ヴォイトレレッスンの日々

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2018年8月

2018年8月29日 (水)

Q.スピーチでのメガネ、服装、持ち物の注意点はどうすればよいですか。

A.服装は、対象や話の内容によって固くもやわらかくもしてよいですが、相手を不快にさせないために、ビジネスマナーの範囲内にしておきましょう。くしや整髪料などは必携です。慣れない服や靴は、失敗の元です。いつも使っているものを身に着けましょう。(Э)

Q.人前でのコミュニケーションのとり方が苦手です。

A.アイキャッチ、まず、目の焦点の合わせ方は、一人にピタッと合わせるところから始めましょう。最初は気のよさそうな人や、よくうなずいてくれる人に合わせます。お勧めは、品のよい(物わかりのよさそうな)中高年の女性から合わすことです。微笑んで、すべての話にうなずいてくれるという人が理想です。すると落ち着き、早く自分のペースにもっていけます。上達してきたら、大物、難しそうな人に挑戦しましょう。なるべく多くの人が自分を見て話していると感じるように視線を使います。だからといって、全員を見る必要はありません。目を配れば、充分です。聞く人たちは動けないのだから、あなたがその代わりと思って、少しでも動くとよいです。動きに、視線がどのくらいついてくるかで、話にのれているのかをチェックしましょう。(Э)

 

Q.コミュニケーションをとるときの基本とはどういうものですか。

A.厳しい顔をした後、ひと呼吸おいてニッコリ笑います。これが人の心を捉える秘訣です。話が始まる前はしかめっつらをしていても、話し始める時には必ず、ニッコリと微笑みましょう。頬をリラックスさせて、ゆっくりと全体を眺めます。つまり、ここで客を飲みます。相撲取りのように頬をピシャツと叩き、気合いを入れて出て行くのはやりすぎです。気合いを入れるのは、控え室かトイレで済ませておきましょう。(Э)

2018年8月28日 (火)

Q.声のトレーニングができない人とはどういう人ですか。

A.そういう人をみていると、3つのパターンがあります。

・やらない 

・やっても続かない

・続けられる

続けている人にも、3つあります。

・続けているうちに、いい加減になる

・続けていることでよくなる

・続けているうちに、よりよくなる

その人の心のもちよう、目的意識によって、同じ続けていても効果は大きく違うということです。

そして、よりよくなる人でも、困難に出会うと、

・戻る

・立ち返る

・突き破る、乗り越える 

と、いろいろ変わります。

この一つひとつは大した差のようでなくとも、続けて繰り返しているうちに大きな違いになってしまうのです。

(♭б)

Q.声力をアップして、くせを脱したいのですが、どうすればよいですか。

A.声をよくするために、他人に依存症になっている人が少なくありません。早くよくしたいと思ったら、まず、自分自身でできるだけのことをやることです。

常にポジティブに、気持ちを新たにしていないと、くせのついた声へ陥ります。

特に、内向的で、自分の部屋にずっといるのが居心地のよい人は要注意です。引きこもり、ニートになると、そこから脱するのが大変です。(♭б)

Q.声に敏感になるにはどのような方法がありますか。

A.声を聞く能力は、あまり測られてきませんでした。かなりの個人差があります。学ぶにも型があり、目でみる、耳できく、手を動かし書いてみる、口で言ってみる、それぞれ得手不得手があります。重要度、影響度も、かなりの個人差があるようです。それでも、あなたは、友人の声すべてを聞き分けられるはずです。誰の声かを識別できる力は誰にでもあるのです。そこから深めていきましょう。(♭б)

2018年8月27日 (月)

Q.日本人が息を吐けないのはなぜですか。

A.日本語があまり息を吐かない言葉だからです。(高低アクセントと母音で終わる言語)それとともに、表現を強くしないためと思われます。語尾に「とか」などをつけて、あいまいにするのと同じく、息を弱めて断定を避けるのです。逆にあいまいにして、説得力を弱めているのです。

ですから、そのような日本で育ってきた人たちを、表現を旨とする舞台で通じるようにするヴォイトレは、まずは、メンタルの問題から入ります。セリフや感情を伝える仕事、しかも虚構の世界をリアルにテンション高く伝えるには、お腹から強く言い切れることが必要です。そこで体からの息が通っていないと伝わらないのです。

(♭ф)

Q.Sの発音はサ行とどう違うのですか。

A.声帯では有声にしないため、共鳴させず、舌と歯茎のところをせばめて音にします。(S単音では、まだ意味をもつ音声言語ではないので、特別な例です)Sの難しさは、呼吸、息の吐き方というみえないところでの問題です。(♭ф)

Q.ヴォイストレーニングというと、オペラ歌手や役者、声優、アナウンサーなど、専門家が行なうものですか。

A.そう思っていらっしゃる方が少なくありません。しかし、今やビジネスマンや人前で話をする人には、必修といってもよいくらい、ポピュラーなものになりつつあります。

話し方に声の感じといった、より深いコミュニケーションでのスキルが求められてきたのかもしれません。どちらにせよ、何よりも有効なのは、外国語(特に欧米の言語)を学ぶことと共通する声の基礎づくりなのです。

(♭ф)

2018年8月25日 (土)

Q. 声が長く伸ばせない、ロングトーンができません。

.声を長く伸ばすには、呼吸量が足りないと不利だということは、気が付いていることでしょう。呼吸練習にしっかり取り組んで、呼吸力をアップすることが、役に立ちます。ジョギングなどの有酸素運動も、有効です。ロングトーンをする前には、たっぷりと息を吸っておいたほうがよいです。苦しくなるほど吸い過ぎても、うまくいきません。ほどほどにたっぷり息を吸ってから、効率よく声を出さなければいけないのです。声は息に乗せて出すというのを勘違いして、息を出し過ぎてしまっては、あっという間に息がなくなり、声も続かなくなります。効率よく、あまり息を使わずに、声を出すことが大切です。しかし、息を節約して、蚊の鳴くような声になってしまっては、本末転倒です。充実した声でなければ、意味がありません。この部分がもっとも重要で難しいテクニックですから、一朝一夕には獲得できないので、日々自主トレやレッスンに取り組むことが必要です。

呼吸のコントロールがしっかりできてくると、もっと長く声は出せますが、行き過ぎてしまうと機械的な感じになってしまい、かえって感動的ではなくなります。そこで、声と呼吸をリンクさせて、体から声を出す、あるいは体と声をつなぐ、お腹で声を支えることができるようになると、気持ちと体と声がリンクして、よいロングトーンが可能になります。(♭Ξ)

 

.ロングトーンには発声の基礎要素がつまっています。ロングトーンひとつで発声のレベルがわかると思います。伸ばすことができる状態で発声のレベルを問うのですから、長く伸ばすことに支障があるのであれば、発声を学ぶものとして一度、足元をよくみる必要があります。

ロングトーンが苦手な人は、単純に音が弱い人が多いです。声が弱いといってもいいです。その人のもっている適正音量よりも弱くだすことが日常になっていることが多いです。

ですからロングトーンがうまくいかない人に多くみられる要素として音量が弱い、息漏れがするのが圧倒的に多いです。逆に叫びすぎて喉を締め過ぎてしまう人もいますが、案外このタイプは少ないです。

ロングトーンが苦手な人は、まず単純にロングトーンではなく単音の練習をしましょう。その一声が充実した息漏れのない声をだす練習をしてください。ある程度音量にこだわってもいいと思います。

これができるようになったら、次にトレーニングすることはクレッシェンドです。ロングトーンとは息を節約することではなくより息を充実させて声にできるかがポイントです。節約するのではなく効率的につかうためにクレッシェンドのトレーニングを行いましょう。(♭Σ)

 

.声は息の流れに乗って出ていきます。息を吐かないで声を発するとしたらうめき声くらいです。ですので、声が伸ばせないことの原因は、息が安定して吐けていない、息が流れていないからと言えます。身体を使ってしっかりと息を吐く練習方法は色々あるので、ぜひ自主練習に取り入れて鍛えてください。

身体の使い方の基礎はとても重要な部分で、姿勢や力みの癖などはひとりひとり違うため、トレーナーにチェックしてもらいながら行うことをお勧めします。しっかり息が吐けても、発声になると上手くいかないという場合には、音階練習のときに「安定して息を吐く→声を出す」をセットで行い、息を吐くときの身体の体感を発声でも維持する、という意識で取り組む方法が効果的です。

またロングトーンのある曲を使って「息を吐く→歌う」を交互に行う(ブレスをしたら次フレーズは歌う、ブレスをしたら次フレーズは息を吐くを繰り返す)という練習で応用できます。(♯α)

 

.「声が長く伸ばせない」ということから察するに、「息が吐けていない」、または「息を十分に吐くだけの余力のある状態のブレスができていない」という状態になっていることが考えられます。このような現象は、「今まで大きな声を出す機会があまりなかった」という人や、「声をむやみやたらと出している」というような人に表れやすいと思います。

改善方法としては、ブレスの練習から始めるといいでしょう。最初は「時間をかけて、ゆっくりしっかり吐く」という訓練を行い、それから「焦らずにゆっくりと深い位置に息が届いていくようにブレスを取り入れる」という練習を行うといいと思います。

吐くときは「これ以上吐けない」という状態まで長い時間をかけて吐くようにしましょう。その後、体の深い位置が開いていくようなイメージを持って、ゆっくり取り入れるという練習を繰り返していくと改善されてくると思います。

ほかの原因として、音程や響きを気にしすぎたり、言葉に邪魔されて、口の形状が変わりすぎるということも考えられます。様々な原因が考えられますし、複合的な要因もあると思いますが、シンプルな部分の改善という意味で、このようなブレスのトレーニングを行うことは大切だと思います。(♭Я)

 

.実は私も歌を始めたころ、ロングトーンができませんでした。声を長く出そうと思うと、体が固まり、息が固まり、全くできなかった経験があります。

まず、ロングトーンをやろうという、気概をすてて、単に息を吐くことを練習してみることをお勧めします。歌のトレーニングが浅かったり、息のトレーニングをあまりやっていらっしゃらない人には特におすすめです。この時に腹式呼吸でやらなきゃという思いが浮かんでくるかもしれませんが、それもいったん忘れましょう。普通に「ふう」とため息のように息を吐きます。でも実は、体がリラックスして、息とともにお腹が動けば、それは腹式呼吸ができているということになります。

お腹を動かしながら息が吐けてきたら、今度は、それを少し長めに吐くことを意識します。まずは4拍吐き続けてみます、それに慣れたら8拍吐き続けます。この時に大事なのは、「拍感を感じる」ということです。何もリズムや、ゴールを感じずにやるよりも、リズミカルに拍感を感じたほうが、息を持続することが容易になります。

拍感をもって吐けるようになりましたら、今度はそれをお腹を押し広げたまま、体で息を支えたままはけるようにして、声を出してみます。息がしっかり流せるようになり、支えられるようになったときにロングトーンはそれほど難しく感じずにできると思います。(♯β)

 

.声は、からだと心との全体のバランスなので、ロングトーンができないということを一つだけ切り取ってもあまり意味がないように思います。

このような時はトレーニングやレッスンで取り組んでいることを再度ていねいに見直してみる必要があると思います。

ロングトーンはすべての基本なので、呼吸から段階を経て声の出し方をトレーナーとともに見直してみるのがよいのではないでしょうか。(♯ё)

 

.声が長く伸ばせない、ロングトーンができない理由として考えられることは、大量の息を一気に吐いてしまうことです。このような場合は、大概体の支えが抜けていて息を流すコントロールができていません。

そのような状態にならないためには、体の支えで息をコントロールして流します。横隔膜、下腹部、腰、臀部、下半身の順にゆっくり長く筋肉を使い、息を上顎へ流すような感じです。そのようにしますと、少量の息で効率よく息を使うことができ、声が長く伸びていきます。

この息のコントロール力を上げるために「コンコーネ50番」という教則本で母音唱(アなど)することをおすすめします。(♭й)

 

.息が長く続く人は長く伸ばせるでしょう。ロングトーンが苦手な人が得意になるのは難しいのではないでしょうか。

それでも、毎日少しずつでも、長く伸ばせるようにしようと地道にトレーニングするのは基礎力としてとても大切なことです。

sで息を強く吐き、何秒もつかをストップウォッチではかって下さい。それを毎日やる。必ず少しずつですが長くなります。(人によって限界があるように思います。)

ロングトーンが苦手なら、苦手なことを避けたステージにする方が現実的です。

短期的にどうしても声を長く伸ばす必要があるなら、あまり大きな声にせず、音量も息も節約して伸ばして下さい。口をすぼめて、弱く少しずつ息を吐き、何秒持つかストップウォッチで測ると強い息の時より長いことがわかるでしょう。(♭∴)

 

.声は空気の振動で人に伝わりますので、ロングトーンをするためには、息の出し方が大切になってきます。

腹式呼吸を身につけ、安定した息を長く出すことが必要です。

しっかり吸って、しっかり吐く事から練習しましょう。

その際にはもちろん、身体、喉の状態も大切です。

力んで出そう出そうとせずに、よい発声方法で響きを感じながら、伸ばしてみましょう。リップロールなどで呼吸を一定に出す練習なども有効と考えます。(♭Ц)

 

.声を長く伸ばすには、以下の3つのことが必要です。

1.相応のエネルギー=息

2.支え

3.無理のない喉の状態

エネルギー=息について、長く伸ばすためには長い息が必要です。具体的に「どのくらい」必要なのかというと、実際にロングトーンで伸ばしたい音を、5回に分けて出してみましょう。一回ずつ丁寧に息を送り込んでやってみて下さい。これができたら、5回分の息の総量を想像してください。それが一回のロングトーンに必要な息の量です。結構多いと思いませんか?

多いと感じた人は、普段、出し惜しみをしていると思ってください。

次に支えです。最初から最後まで音を伸ばし続けるおなかの力です。息を吐くときに、おなかがしぼまないように外側に押し続ける力です。わかりにくければ、ピアノやテーブル等、重いものを持ち上げようとしてみてください。自然とおなかや腰回りに力が入ります。この感覚を、声を出すときに利用すると、声がゆれなくなります。

最後に喉の状態です。ロングトーンを失敗する人は、伸ばしている途中に喉や口の中の形を無意識に変えています。これを変えないことです。「ア」のロングトーンなら、どこを切っても金太郎飴の如く「ア」になるように心がけます。細かな「ア」の集合体が、「ア」のロングトーンになると考えてみてください。(♯∂)

2018年8月22日 (水)

Q.内容があれば話は通じますか。

A.うまく話すには、相手が何を求めており、どのように聞きたいのかをなるべく明確にしておきます。それは、話の内容や情報に限ったことではありません。むしろ、話を含めての総合演出です。話そのものよりも、話をするという役割をあなたがどう演じるかということです。どんな話をするにしろ、相手の求めに応じなくてはいけません。だから、話や情報だけでなく、その周辺のことに配慮しなくてはなりません。(Э)

Q.ジェスチャーのトレーニングはした方がよいですか。

A.日頃から手を動かし、欧米人のように大げさにしゃべる習慣をつけておくとよいでしょう。(Э)

Q.どんなときに話は退屈になりますか。

A.1. 話題がないとき、自分に関心のない話題のとき

2. 相手ばかりがしゃべっているとき

3. テンポ、リズム、フィーリング、呼吸が合わないとき

4. 相手のしゃべり方が単調で変化のないとき

5. 言葉が聞きづらいとき

友人との間では、4のようにしゃべり方まで問われることはあまりないでしょう。多くは、お互いの関心があることをしゃべっているからである。23は、呼吸、問、コミュニケーション上で大切なことです。案外と気づかないまま、そのようになっていないか、振り返ってみましょう。(Э)

2018年8月21日 (火)

Q.耳の力を養うには、どうすればよいでしょう。

A.目をつぶって、誰の声か当てることからスタートです。

たくさんの出演者の出るTV番組で、誰かを当てましょう。

学校や会社で、誰の声か当てましょう。(♭б)

Q.耳の弱い人と強い人はどう違いますか。

A.これは聴力が弱いということとは違います。

耳の弱い人は、次のような傾向があります。

・英語の発音が苦手だった

・歌詞、メロディが覚えられない

・ラジオが聞きづらい

・音楽があまり好きではない。

・リズム感に自信がない

一方、耳の強い人はその逆です。

・ものまねがうまい

・カラオケが得意

・聞きとりに苦労しない

・語学、ヒアリングと発音が強い(♭б)

Q.「カクテル効果」とは何ですか。

A.パーティで、たくさんの人のなかから、聞きたい人の声や自分の課題だけを集中して聞き取ることのできる能力が、人間の耳にあります。これを、カクテルパーティにちなんで、カクテル効果といいます。

もしあなたが耳の力が弱ければ、注意注心して補いましょう。(♭б)

2018年8月20日 (月)

Q.どんな民族も言語をもつのですか。

A.人間なら、どこの民族であっても、もっているものが言語ですが、のどという器官から出る音を複雑に加工して、それぞれに言語の発音体系をつくってきたのです。

最初はきっと「アー」とか「オー」とかいいながら、そこに意味を伴わせてきたのです。そして、区別して母音を生じさせました。

命名に使うようになり、名づけていくものが増えるにつれ、区別するために、さまざまな子音を生み出し、いろんな組み合わせで伝えようとしてきたのです。それは同時に、言語だけでなく、歌にまで高められていきました。

(♭ф)

Q.息を使うとはどういうことですか。

A.例えば、息の使い方というのは、発音として考えるよりも、発声の中でトレーニングしたほうが早く解決します。声を出す楽器は体であり、ヴォイストレーニングは、その使い方を覚えることにもなります。

人間が言語を扱うには、まず息をエネルギー源としてのどの声帯で音にして、ひびかし、その上で加工(構音もしくは調音)する必要があります。つまり、1.呼気エネルギー 2.原音化 3.共鳴があって、4.発音があるわけです。ヴォイストレーニングで扱うのは、本来はこの13の問題です。(♭ф)

Q.日本の音声教育についてどう思われますか。

A.日本語では、「あいうえお…」と、一通りしゃべれるようになったら、ほとんど発音には苦労しません。国語の時間は、文字(漢字)が極端に多いため、読み書きに終始します。

小学校低学年で50音の読み書きや発音は一通りやりますが、そこで口の形や舌の位置などを詳しく指導されることはないでしょう。まして、詩を読むときなどに、発声、発音の明瞭さ、声の大きさ、高さ、トーン、間のとり方、滑舌などを注意された経験も稀でしょう。

こういうことは、日本ではアナウンサーや役者の養成所に行かなくては教わりません。ですから、演劇部やアナウンス部に入ったら、基本としてやるようなことが、一般的なヴォイストレーニングと思ってもよいでしょう。

それらは、音声でのコミュニケーション中心の社会をもつ欧米では、初等教育から取り入れています。

音声言語のスキル、人前で話すための基礎練習を、私たちはなおざりにしたまま、育ってしまい、英語ではじめて気づいて、苦労しているということになります。それを補うのがヴォイストレーニングです。

1.声の強化

2.発音の明瞭化

3.表現力の強化 (♭ф)

2018年8月18日 (土)

Q.歌うと頭蓋骨の上側が疲れます。

.自分の身体が何をやっているかということに敏感に気付けるようになるのが、歌の上達の第一歩だと思います。

どんなに一所懸命やっていると言っても、変なフォームでやっていたのでは悪い癖が付きます。力んで体を固めて歌っていたのでは、その瞬間いい声が出ることがあるかもしれませんが、いずれ喉を壊したり、長持ちする歌い方ではないと思います。しかし、それを自覚の上で行っているのならまだいいのですが、無意識に固めている、無意識に変なフォームになっているというのが一番よくないです。

頭蓋骨の上側が疲れるとのことですが、歌うに際して相当引っ張り上げているということが考えられます。まず、歌っているときにどの筋肉が緊張しすぎているか、力が入りすぎているか自分で観察することから始めてみましょう。一番いいのは床に寝てみて、自分の身体をスキャンします。意識を向けてその部分がどうなっているか感じていくのです。緊張させていた部分に気が付いたら、次は立って、歌ったときにその部分を緩ませたにしておけるか観察してみましょう。目の周りや頬、口、首の後は特に固まりやすいので意識を向けてみてください。まずは気づくことが第一歩になると思います。(♯β)

Q.本番になると上がってしまい、いつもの練習のように歌えません。

.確かに、私自身もいまだにこの悩みと戦っています。場数を踏んでいくことが何より最高の練習だとは思います。そうはいっても、なかなか本番の数は限られていると思うので、上がってしまったときの心の状態について分析して、何ができるか対策を考えていきましょう。

まず、上がってしまったとき、何が原因で平常と変わってしまいましたか。視覚による刺激(お客さんが見ていて怖く感じた、いつもと違くホールだった、ホールがでかくてびっくりした、ステージの高さがあった)、聴覚による刺激(いつもと聞こえ方が違って自分の声がわからなくなった)、本人の心の声(うまくいかないんじゃないかという不安な気持ち、練習不足だという気持ち、空気に飲まれてしまったような気持ち)、直前のウォームアップ(いつものルーティンワークができていなかった)など本番となるといつもと違ってくることが多々あると思います。その中で、改善できる点をまず洗い出してみることが大切だと思います。自己分析してみましょう。

(♯β)

Q.女性は声のチェンジでは、実際にどの音で変えるのが理想ですか。

.ある程度の高さになったら、裏声のような、上からアプローチした声のポジションに頼っていくことで、高音にスムーズに移行で行きます。

女性の場合は、真ん中のドレミくらいで少し上のポジションに移行していくということが、クラシックの教則本に書いてあります。喉にも大変理想ですが、ドレミファソラシぐらいまで地声で行く人もいらっしゃいます。ただし後者の場合は、チェンジの場所がかなり高いので、地声と裏声の差がヨーデルのようにはっきり出過ぎてしまうかもしれません。前者の場合は声句変換をスムーズに行うことができて、チェンジの場所があまりあからさまにはわからないように変換させることができます。

さらに高音の変換についてです。ドレミで変換させた後は、二点シまではこのポジションのまま歌います。そして三点ドでさらに声帯を薄くし、もう一つ上のポジションからだすように転換させます。これを会得するには、耳でいろんなソプラノ歌手の声を聴いて、音の変化を感覚でつかんでいく必要があります。(♯β)

2018年8月15日 (水)

Q.チェンジ・オブ・ペースで変化をつけるとはどういうことでしょうか。

A.チェンジ・オブ・ペースとは、ペースをチェンジする、つまり調子を変えることです。重要な部分は力を込め、ゆっくりと言います。ゆっくりと言うことで重要な点であることを示します。

たとえば、聞いていると退屈するどころか、なぜかどんどん魅き込まれていく、そんな人がいるでしょう。話題も大したことでないのに、次のひと言が待ち遠しい。その話し方に自然と含まれている技術が、チェンジ・オブ・ペースです。

自分の声をテープで聞いて、単調で味気ないと思うのなら、それは多くの場合、調子が変わらないからです。慣れていない人が話すと、大体こうなります。変化がないと、聞いている人が退屈します。でも、あなたが、少なくとも友だち皆に退屈な奴だとは思われていないのなら、友だちと話す時には、ある程度、チェンジ・オブ・ペースをしているのです。(Э)

Q.テンポは、どう使いわけるのですか。

A.スローテンポのとき

難しい話をわからせる、信じさせる時、また、ゆっくりと「噛んで含めるように」話します。

難しい話(や箇所)、抽象的な話(や箇所)、数字・専門用語、初心者、外国人、メモやノートをとる人が多いとき

アップテンポのとき

自慢話や相手があまり聴きたがらない話は、スピードをあげて、早く切り上げます。

簡単、わかりやすい、具体的、重要でない話。詳しい人が多いとき。反省させたり納得させる必要のあるときには、ポイントなどを中心にします。(Э)

Q.聞き取りやすいテンポとスピードとはどのぐらいでしょうか。

A.話のスピードに決まりはありません。聞き手によっても、話の難易度によっても違ってきます。むしろ、話し手のスタイルに関わるものです。途中で速くなったり遅くなったりしてもよいです。ただ、それが聴き手にとってわかりやすくなるように工夫されていることが必要です。単調で退屈で眠くなることは避けなくてはなりません。聞き手の気持ちになって、変えることです。(Э)

2018年8月14日 (火)

Q.意識したら耳に入ってくる声とは、どんなものですか。

A.自分の目標をしっかりとイメージしたら、自分に必要な情報は入ってきます。声も同じです。五感のアンテナを立てましょう。

あなたの名は、呼ばれたら、あなたはよく聞こえるはずです。先月、ジャマイカの空港で私は場内呼び出しを受けました。そのとき放送を何も聞いていなかったのに、自分の名前が聞こえました。

機上で映画をみて眠くなって目をつぶっていたのに、ストーリーは何となくわかります。自分の知り合いの名と同じなら、耳に飛び込んできます。これも、カクテルパーティ効果でしょう。

自分に関するもの、自分の好むもの、必要なものは、声を通じても入ってくるのです。

あなたの好きな人の声や身内の声は、黙っていても聞こえてきます。そのうち心のなかに聞こえてきます。おかあさんの心、そして心の声と。そしたら、それに従えばよいのです。(♭б)

Q.声の録音のチェックを知りたいです。

A.録音して、10ヵ所チェックしてみてください。次に吹き込んでください。

これを10回くり返してみてください。それだけでも、かなり見違えるようになりますよ。これを最低ラインのチェックとしてセットしましょう。

内容の問題ではよしあしありますが、それ以上に大きいのは、話し方、呼吸、声の使い方なのです。(♭б)

Q.チェックすべきことは何ですか。

A. 難しいことをとてもわかりやすく話せる人がいます。簡単なことをよくわからないように話す人もいます。内容でなく伝え方です。100点満点の採点なら、内容30点、声での伝え方70点なのです。

なのに、そこに頭がいっていないと、文章ばかり書き替えることになるのです。その挙げ句、あがって支離滅裂になる。自分の言葉でないから、なおさらです。いつも話しているようにつくりましょう。(♭б)

2018年8月13日 (月)

Q. 日本人が外国語会話を苦手とするのは、なぜですか。

. 英語を勉強しようという人の中には、読み書きばかりしか学んでいない人が多く、会話力の弱さは、大問題でした。そのため、話す力、聞く力が教育面で強化されることとなり、ようやく、ヒアリングと発音の指導のレベルは上がってきました。しかし、まだまだ足らないのです。

グローバルな世界、国際社会の中において、日本人の話す力(私はあえて音声言語表現力といっていますが)が弱いことは、風土や生活や国民性などに原因がありますが、日本語の音数(私たちが認識しているものとして)が少ないことも大きな原因です。そのために音数が多い他の言語に比べ、それを教育としてしっかりと学んできていないこともあげられます。加えて、音声でのコミュニケーションを重要視してこなかったために、耳や発声器官が鍛えられていないのです。(♭ф)

Q.外交官のヴォイトレについて教えてください。

A.私が歌手以外で最初に受け持ったのが、エアロビクスのインストラクターと学校の先生、そして外交官の方でした。

「外国人と討論すると、最初は落ち着いた声で、互角にわたりあっているのです。しかし、長くなってくると、私の声は高くなり、息が続かないので、ハイペースになります。英語力では負けていないのに、声が上がってきて、それで負けてしまったような印象になるのが耐えられない」ということでした。

議論は、興奮してきたようにまわりに見られてしまうと、不利です。内容でまったく負けていないのに、それを聞いているまわりの人には、落着いた声の相手の方が、信頼がおけるように、そして正論のようにみえてしまうのです。

国際舞台の第一線で活躍する彼の悩みは、説得力が語学力でなく、声の力であるために生じたものだったのです。

(♭ф)

Q.声明について教えてください。

A.ご詠歌の源流をさかのぼっていくと、それは日本の最初の仏教音楽といわれる「声明」にまで行き着くといっています。

「声明」はもともとは法会のための経文歌でした。これには叙唱的なものと歌謡的なものがあります。そしてとくに歌謡的性格のものが庶民の世俗的な祈念の歌として歌われるようになりました。その庶民の信仰的な世俗歌がご詠歌なのであるといわれます。

実は、声明はもともとはインド、中国で発達した宗教音楽でした。それが仏教とともにわが国に伝えられ、平安時代以降に、比叡山や高野山でしだいに整備されていきました。日本式の声明体系が打ちたてられていったのです。

声明の曲名や種類、およず旋律は宗派や流派によってさまざまであるが、大きく分けて朗誦的なもの(語り物的声明)と詠唱的なもの(歌い物的声明)の二つがありあます。ともかくも、日本の芸能や音楽で、「この語り」的な要素と「歌い」的な要素とが重要な機能をもってきました。

要するに、日本人の音感覚をさかのぼっていくと、仏教にたどりつくといわれています。声明の流れからご詠歌の支流が生まれ、その詠嘆的な歌謡性(節まわし)がさまざまな大衆歌謡のなかへと浸透していきました。

(♭ф)

2018年8月11日 (土)

Q.地声で歌いたいのですが、どうすればよいですか。

.ポップスの歌手や、歌う曲によっては地声で歌いたいという感覚はよくわかります。裏声で、抜けてしまった声はなんかパワーもないし、マイクに乗らないような気がします。

しかし高い音域はちょっとずつ裏声のポジションを意識して行かれた方がいいと思います。

喉を突き上げるようにして地声を出す人がよくいらっしゃいます。まず、突き上げずに喉は胸の方になでおろすかのようにリラックスさせましょう。

裏声にしたときに地声との差があまりにも顕著な人は、裏声で声が前に行かずに顔の中で止まっていますので、お腹で圧力をかけてしっかり息を顔の前に吐き、その息に乗せて鋭い息で声を出しましょう。しっかり発声することで、裏声地声の差はそうなくなると思います。

話し声の発声を取り入れましょう。「あ」と話している声のポジション、感覚を発声練習に取り入れてください。表の声のまま歌えると思います。(♯β)

Q.低音の出し方を知りたいです。

.声帯の長さで、ある程度、その人の持つ音域は決まってきます。決まっているといいつつ、お仕事や、お芝居・ミュージカルなどの舞台で与えられた役柄などによっては、自分の適性の音域でなない音も出さなければならないときもあると思います。

低音の出し方とのことですが、低い音だからと言って特別に力んだり、下顎に力を入れないようにしましょう。高い音域のときは口蓋を上げたり頭蓋骨の中に空洞を意識したりしますが、低音のときには胸をなでおろすよう、下げておきます。喉から胸の方に空間を作るイメージです。胸を下げて、空間を意識しましたら、この空間に音を響かせるように声を出してみます。重要になるのは脱力です。

下あご、舌の付け根、喉を緩ませて発声練習してみましょう。息とともに声を導いていくと出しやすくなると思います。ドレミレドという音階だったら、最初のドを歌う前に息を吐きます。吐いたときに、少しだけ声を混ぜます。その声を徐々にドの音に近づけていくようにすると、息で音を導けます。(♯β)

Q.地声で歌いたいのです。裏声で歌うと声が後ろに逃げてしまうのです。

.女性の場合、地声で出せるのは真ん中のドレミまでだとする教則本もあるくらい、本当の地声は声にとって負担がかかります。そして地声優勢で発声する方に多く見られるのが、喉を突き上げたような発声の仕方です。楽に、変な力みを入れずに声が出せればそれでいいのですが、なぜか、喉を突き上げてとても苦しそうに発声なさいます。

そこでポジションを学ぶために裏声や高い声をトレーナーに指導されるのだと思います。このポジションを覚えれば、喉を突き上げるようなフォームはなくなるはずです。

しかし裏声を間違って捉えれば、声が頭蓋骨の中や後ろでとどまったままにして歌ってしまう方もいます。これは大きな間違いです。声は裏声だろうと表声だろうと地声だろうと前に出すのが鉄則です。

お勧めの練習方法は、横隔膜のあたりに手を置いて、息を鋭く吐きながら、このお腹のエネルギーを使ってみて下さい。若干前に張り出すような感覚があればなお結構です。張り出しつつ息を鋭くハーと吐いてみます。この鋭い前に進む息に声を乗せてみましょう。そうすると、声は裏ではなく表に出だしてくると思います。(♯β)

2018年8月 8日 (水)

Q.緩急をつける表現のトレーニングとはどういうものですか。

A.緩急は、普(普通)←緩←急←緩←急←普とつける

緩一感情を抑える

急一感情を出す

「ゆっくりとうたう」

ゆ、っ、く、り、と、う、た、う

ゆっ・::・りと、うた:・う

この例のように緩急とは、単にぶつ切りにしたり、間をあけることではありません。一つずつ切ると音が切れて幼稚になるので、音を持続させる気持ちで読みながら、強アクセントを置いた後、思い入れたっぷりにゆったりと読むことです。(Э)

Q.表情と感情の関係を知りたいです。

A.怒った顔で笑ってみましょう。心と体は一体だから、表情とは違う表現をすると、ひどいアンバランス、ぎこちなさを感じるでしょう。次には、笑った顔で笑ってみましょう。しっくりくるはずです。(Э)

Q.抑揚と強調のトレーニングをどうするのですか。

A.「君をじっと見てるだけなんだ」

これを、語調(高低)、語気(強弱)、語勢(緩急、テンポの変化)、間(その前後の音の高さ)をいろいろと変えてやってみよう。

長い間の後は、やや高めに大きく入ると効果的です。これを「高出し」といいます。充分に気持ちを込めて、そこで、言葉を発見し、感じることです。言葉の一つひとつに情感(エモーション)が入るような表現ができるようになるためには、声と言葉に関心をもって、まずは感じることです。こういった音の世界の動きに、感性で心地よさをとらえていくことが上達の道となります。(Э)

2018年8月 7日 (火)

Q.スピーチの内容はどうでもよいのですか。

A.頭のよい人ほど論理や内容についてのチェックしかしていないということで、スピーチに内容は必要です。ただ、どう伝えるかに準備を割くようにということです。聞いていて難しすぎないか、わからない言葉はないかと、チェックするのも必要です。スペシャリストの用語なら、わかりやすいものにするか言い換えましょう。しかし本当にチェックすべきものは、用語ではありません。大切なのは内容がわかりやすいこともさることながら、わかりやすい話し方をしているかです。ここが肝心です。

(♭б)

Q.スピーチをパフォーマンスすることで、皆に受けたいです。

A.スピーチの原稿をつくり、それを直すのに苦労した人はたくさんいます。しかし、テープに入れて、それを聞き返す人は、ほとんどいません。家族のまえで読み上げをやるほどの人も、なぜか録って聞かないのです。自分の声や話し方をこれほど客観視できる方法はありません。それは、自分の声は聞きたくないからです。聞かせたいのに聞きたくない。なんて人間って身勝手でしょう。うまく伝えたと思っています。

まさにその悪しき風習が極まったのがカラオケです。いや、カラオケ公害といってもよいかもしれません。自分も聞かぬ声を誰が聞くものでしょうか。

その理由の一つには「聞いたってわからない」というのもあるのでしょう。

しかし、家族でも、自分の声や話の内容をチェックしてもらうと案外と気づかない鋭い指摘をもらえることもあります。(♭б)

Q.日本語を音読するのは効果的ですか。

A.英語を勉強して英会話学校などにも行った人も多いことでしょう。それならば、日本語はどうしょう。習ったことはありますか。TVで外国人向けの日本語会話があります。「話し方講座」なども勉強になります。こういうことは、声に親しむことになります。

私たち日本人は、英語などの外国語に接してはじめて、発音というのを本格的に意識させられます。もちろん小学校で日本語50音の発音などはありますが、ひらがなを読める子どもは、何ら困難を感じないはずです。詩の読み方なのに、声の使い方、トーン、間のあけ方、説得力なども、学ぶこともなく、国語教育を終えてしまいます。

音声の発音や表現力をマスターさせていくのに、あまりにも時間をとっていないため、耳と声の力がつかないのです。これを補うには、アナウンサーや役者の基礎トレーニングが有益です。

50音の発音トレーニング

ア- 愛は、上を向く

カ- 柿食えば、けっこうな

サ- さしつ、そそられ、せすれば

タ- たてつつ、たちつつ、ちょっとと

ナ- なにぬって、寝るの

ハ- 派兵され、被弾で訃報

マ- 豆も、むりにいるな

ヤ- やい、髪を結えよ

ラ- ラッパの列と羅列

ワ- わをいえずにうんと

音読ブームのおかげで、目と口の相乗作用を高められるような教材がたくさん出ています。(♭б)

2018年8月 6日 (月)

Q. 日本語の音声、発音の変化とはどういうものですか。

A.日本語は高低アクセントが中心で強弱アクセントは強くありません。英語などの強弱アクセントの言語では、語尾の母音がよく落ちるのに日本語はあまりそういうことがありません。

これからは日本語でも、母音が落ちていくといわれています。「そうです」が「そです」「そす」などとなるような場合です。

すると、そこに強弱がつきやすくなるのです。

よく歌うときに、高い音ではアやエでなくては出しにくいといいます。これは正しいトレーニングをしていないからです。本当に深い声では、イやウの方が高いところまでよくひびくのです。(♭ф)

Q. 音の高さによって、変わらない声を出すことはできますか。

. これには太く強く大きく、音色を統一したベースの声が必要です。さらに、もう一つ、ことばを伝えるためにことばでフレーズを成り立たせ、その伝達力を失わずにメロディを処理することです。

外国人の歌い手が日本語で歌うのを聴くとよくわかります。イントネーションが若干おかしいのに関わらず、美しい日本語と、豊かな情感が聞く人の心を動かします(グラシェラ・スザーナからアダモ、ミルバ、イベット・ジローなど)。やっぱり欧米や韓国、中国などの血を引く歌手(欧陽菲菲、テレサテン、キムヨンジャなど)がうまいのも理由がありそうですね。音声医の米山文明氏は、シャンソン歌手イベット・ジローの日本語での歌を日本人よりも評価していましたが、これもそういうことなのでしょう。

とはいえ、J-POPSはかなりことばを犠牲にしたリズム優先(といってもグルーヴでなく、音響のエコーに依存した点打ち的な歌唱)になってしまいましたが。(♭ф)

Q.日本語アクセントとその音楽的処理について教えてください。

A.日本の歌は、山田耕作氏によって、基礎が成立したといわれています。山田氏は、ことばのアクセントをもとに、メロディをつけていく試みをしました。日本語は、高低アクセントですから、ことばのアクセントに応じて高い音、低い音を割り当てていったのです。これによって、ことばとメロディの高低が一致して、ことばの意味が聞きとりやすくなりました。

しかし、歌い手が大きなフレージングとメリハリをつけ、ことばをしっかりと伝えることがをできる力をもっていれば、歌のなかに高低の問題は、その表現技術のなかで消化できるのです。そのためには、音の高さにあてていくような発声でなく、同じ太さの声を曲の音域内で統一して使える力があれば、ということです。(♭ф)

2018年8月 4日 (土)

Q.練習やレッスンで、自分の声を確認した方がよいのでしょうか。

.自分自身の声って気になりますよね。特に、「もっとよくしたい」と思ったり、レッスンに通い始めてアドヴァイスをもらったりという経験が増えてくると、その気持ちはなおさら高まることと思います。自分自身も、過去にはそのように声を気にして練習することは多々ありましたが、その練習方法によって、かえってよくない方向に進むこととなってしまったことがありました。

声というものは、相手に伝えるもの、遠くにいる人に届くものであるというのも大事な要素だと思うのですが、自分の声を聴き過ぎ、確認しすぎると、声のベクトルが自分自身の中の方へ向いてしまい、よくない意味でこもったり、発音が聞き取りにくくなったりという現象が起こります。

つまり、余計な動作を取り入れて、力んだり変な行動に出るのですね。これでは本末転倒です。この反省から、自分の練習方法としては、「目で見える部分、体感できる部分」というのを目安に、その動作に慣れて定着させていき、声を確認し過ぎないように心がけています。声の確認はトレーナーに任せて、自分自身はより具体的な目安を頼りにするというのが、弊害を少なくして、最短経路で上達することに繋がっていくと思います。また、このやり方は、声の調子が狂いそうになった場合にも修正がかけやすくなります。声そのものを目印にするのではなく、あくまでも副産物。自分自身でよりわかりやすい目標を目安にしていきましょう。(♭Я)

Q.声のチェンジとは何ですか。

.地声のまま声を高くしていくと、ある程度の高さで頭打ちになり、それ以上高い音が出なかったり、苦しかったりすることがあると思います。このときに声のチェンジをしていくと、スムーズに上のポジションに移行していけます。

イタリア語でジラーレ、ドイツ語でデックング、英語でカバーなどというふうに表現されますが、この手法を用いることでチェンジをしやすくすることにもなります。

イタリア語の「ジラーレ」は「回す」、ドイツ語の「デックング」英語の「カバー」は「被う」というような意味です。声を頭蓋骨の真ん中あたりで曲げる、声に何かを多いかぶせるようにして、上方向からのアプローチをするということです。

低音から高音に移行していくとき、音をただまっすぐ歌い上げていくと、どこかで頭打ちになるのを、この技術で中声から高声へとスムーズに、且つ美しく歌いあげていくことができるのです。

いろんな歌手の声句の移行のさせ方を、耳で聞き、トレーナーに指示を仰いでみてください。(♯β)

Q.明瞭に文章を読むには、どうすればよいですか。

.演劇や朗読でもなければ、明瞭さをもって相手に伝え練習することはないかと思います。

日本語を明瞭に発音するに際して、基本的なことは、あいうえおの母音を明瞭に発音すること、そして子音の調音点を明確に理解し、実際に体現できることかと思います。母音子音の発音がクリアになることが大前提なのですが、 この基本を押さえた上で、語頭をはっきり発音するということです。日本語は語尾も大事ですが、語頭をはっきり発音しないと相手に明瞭に伝わりません。語頭を丁寧に発音することを心がけるだけで、相手に丁寧に伝えようとする印象を持たせることが可能です。なかなか不自然に感じるかもしれませんが、ちょっと頑張って挑戦してみてください。

「あめんぼ 赤いな あいうえお」の「あ」の部分、すなわち、語頭をいつもの倍の長さ伸ばしながら読んでみてください。

「あーーーめんぼ あーーーかいな あーーーいうえお」という具合です。

次に

「ある山の中に、ごんぎつね、という、きつねが、いました」の点で区切られた語頭を、長めに読んでみてください。

長くすることに慣れたら、語頭を少し高い音にして強調したり、あえて低い音にしてニュアンスをつけてみたりしてください。明瞭に相手に伝わる読みを目指して頑張ってみましょう。(♯β)

2018年8月 1日 (水)

Q.言葉の意味を強調するには、高く、強くする以外の方法は、どういうものでしょうか。

A.1.低く、弱くする

2.伸ばす

3.速くする

4.間をあける

ここで、一つひとつ確認してみよう。

1.低く、弱く読む

次の言葉を、小さな声で読んでみよう。言葉の意味を強める気持ちを込めて音読する。

1)音もなくすうっと消えたんです

2)教室で自習をしましょう

2.伸ばして読む

言葉の一つひとつの音を長く伸ばそう。言葉の意味を強める気持ちを込めて音読すると、その言葉の意味が強調される。

1)そんなバカな話があるものですか

2)時間はまだたくさんあります

3.速く読む

言葉を早口で読み、言葉の意味を強める気持ちを込めて音読する。

1)わたしの勘がぴったし当たった

2)そんなことあるわけがない

4.間をあけて読む

間をあけて、言葉の意味を強調する方法もある。いろいろな間のあけ方を試してみよう。ここでは、読点()のところで間をあけて読んでみよう。そして、その変化による意味の伝わり方の違いを感じよう。

1)私は、あの人が、だいすき、です。

(「だいすき」の上と下で聞をあけて「だいすき」と速く読む)

2)私は、あの人が、だ、い、す、き、です。

(「だいすき」の一つひとつの音をゆっくりと間をあけて読む)

3)私は、あの人が、だーい、すき、です。

(「だいすき」の上と下と中間で聞をあけ、「だーい」と伸ばす)

4)私は、あの人が、だいすき、です。

(「だいすき」の上と下と中間で間をあけ、速く読む)

次に、これらを応用したトレーニングをやってみよう。(Э)

Q.どこにプロミネンスを置くかで、文章の意味がどう変わってくるのですか。

A.プロミネンスがあることで、どこにもない場合とも違ってきます。

いつも、どの語を際立たせるのかを、チェックしてみよう。たとえば、

「私は、今夜、角の喫茶店へ、友人に会いに行きます」

誰が行くのですか…私は

いつ行くのですか…今夜

どこに行くのですか…角の喫茶店

何をしに行くのですか…友人に会いに

この四つの疑問のどれに答えるかによって、プロミネンスが置かれるところが違ってくるわけです。つまりプロミネンスをそれぞれ際立たせたいところにおきます。(Э)

Q.プロミネンスを強調させるトレーニングはありますか。

A.相手に特に強く伝えたい言葉がある場合、すべての言葉を強く言うと、均等化され、逆効果です。そこで、特に意味をもつ大切な言葉、伝えたい言葉を強く言います。強く言うと大きく高い声になりがちですが、大声で言ったために、発音が不明瞭になったり、何を言ったのかわからなくなるようでは本末転倒です。結果的に、しっかりと伝わればよいのです。だから、その言葉の前後を弱く言う、前後に間をとる、長く言う、太く言う、はっきり表情や方向を変えて言う、というような方法があります。プロミネンスとは、強弱アクセントのことではなく、語や文そのものを強めるということです。(Э)

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