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ヴォイトレレッスンの日々

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2018年9月

2018年9月29日 (土)

Q. 歌唱が一本調子になります。もっとメリハリをつけたいのですが、どうしたらよいのでしょうか。

.ある程度ヴォイストレーニングが進んでくると、よくおちいる問題が、「歌が一本調子」という壁です。なぜ、歌が一本調子になってしまうのか、それは、一本調子で歌っているからです。やっと「よい声」が少し出せるようになると、歌のどの部分も、その「よい声」で歌わなければと、音高やリズムやフレーズの長さなどには関係なく、しっかり「よい声」を網羅しようとしてしまうため、身動きがとれなくなってしまうのです。

それでは、どうすれば一本調子から脱することができるのでしょうか。根本的な解決方法は、大きな声も小さな声も、強い声も弱い声も、短い声もロングトーンも、あらゆる声を「よい声」で出せるようにすることです。これは、先が長くなかなか達成できることではないので、「よい声」だけで歌うのを諦めるというのも一つの方法です。

もう一つの方法は、「よい声」の8割程度の「そこそこよい声」で、声の強弱・長短・明暗など、いろいろな声を出す練習をして、それらの声を使って、曲を構成して歌うことです。少し難しいですが、一番前向きな方法ではないかと思います。(♭Ξ)

 

A.発声での一つのトレーニングとしてはクレッシェンドを覚えることです。素晴らしい歌手にはジャンルを超えてクレッシェンドをうまく活用する歌手が多いです。声に膨らみを踏み、テンポ、感情を聞き手に伝えるのに有効な手段です。

あとはフレーズの前のブレスでどんな感情が見えるかでしょうか。歌が一本調子になる人はブレスに色がない人が多いです。もっと言うと、歌う前のブレスが一本調子ということでしょうか。

そしてこれらのことを、しっかりとやっている歌手、音楽家の音楽をより聴いて感じる感性と、プレイヤーがどうやってその音楽を作っているのかを研究することが重要です。感性はおのれで磨かねばなりません。だれかが作ってくれるものでもありません。自分の音楽、素晴らしい音楽家の音楽。何が違うのかを時間をかけて考えていきましょう。声をだす時間も大事ですが、このようなことにどれだけの情熱と時間、時にはお金もかけられるかが感性や音楽表現をみがくことにつながると思います。(♭Σ)

 

A.一曲の音楽を作りあげるとき、例えるならキャンバス(曲)に絵を描くこと(あなたの音楽)に似ています。その曲を歌ったときに一本調子だなと感じるとき、または周りから指摘されるとき、曲全体を把握はしたが細部には気持ちが行き届いていない、まだ鉛筆だけのスケッチの段階ということです。キャンバスを見て、何かが描いてある(声を出して歌っている)ことはわかっても、色もなく(声に響きがない)、陰影もないので平面的(リズムが曖昧、音をなぞっているだけで歌詞の意味が伝わらない)といった具合です。

ここから見えることは、歌詞の母音部分の声に響きを乗せる、拍子に合わせて遅れずにリズムを捉える、歌詞の言葉を立たせる(朗読してみるといろいろ見えてきます)などです。これだけでもすでにやることはたくさんあります。メリハリがない人の多くは、体感速度が遅いようで声の立ち上がり、発音の仕方に遅れが見て取れます。手拍子またはメトロノームの拍子に合わせて歌ってみると遅れている部分に気づけると思います。(♯α)

 

A.いろいろなアプローチの仕方がありますが、まずはフレーズ感が乏しいのではないかということです。息が足りなくなり曲を歌うだけで精一杯のため一本調しになる人、息も足りて声もパワフルだけど一本調子になる人、大きく分けてこの二つで見ていきます。

前者は息の流れ、息の使い方をフレーズの中で体感していくとよいです。方法はシンプルで、その曲全体を「子音Z(ズ~)」だけで歌います。そのとき子音Zが抜けてしまう、上手く発音できない部分がすなわち息が足りていない、息の流れが間に合っていないフレーズということです。子音Zで歌い繋いだ後で歌詞に戻してみると、全く違った景色が見えてきます。

そして後者の場合は、エネルギー過多だったり、音の立ち上がりが遅いために声が重くなるといった傾向があります。母音ア又は歌詞で、曲全体を全てスタッカートで歌ってみてください。遅れずに瞬間瞬間で音を捉える感覚を得た後でレガートに戻すと、必ずフレーズに動きが出てきます。(♯α)

 

A.「歌唱の一本調子」という状態には、いろいろな原因が含まれていると考えられます。発声的な部分も考えられますし、音楽の解釈の部分も考えられます。この場合、比重としては、「音楽の解釈」という部分の改善が重要になってくると思います。「音楽の解釈」といっても難しい話ではなく、「歌詞や曲調を把握して歌っているのか」という部分のことです。

練習方法としては、気持ちを込めての朗読から始めてみてはいかがでしょうか。はじめのうちは照れ臭いと思いますが、それを全身全霊で取り組むのです。遠慮しているうちはなかなか自分の殻を破ることができません。この自分の殻を破ることが、一本調子を改善するためにとても重要になってくると思います。誰かの真似をするのではなく、自分の気持ちでどのように表現したいのかということがつかめてくると、徐々に設計図が見えてくると思います。その設計図を参考にしながら、音楽的な部分も味方につけて遠慮せずにどんどん歌いこんでいきましょう。自分だけの世界から、聞いている人にその内容や情景、気持ちが伝わっていくように、一所懸命歌いましょう。

表現者はエモーショナルでなくては意味がないと思います。聞く人の心をつかめるよう、普段の生活の200%くらい気持ちを込めて全身全霊で歌ってみてください。

(♭Я)

 

A.歌唱時のフレージングを工夫していかれることが課題になってくると思います。

まず大きくとらえていくとしましょう。大体の曲は4小節、8小節のまとまりでフレージングがついています。わかりやすい楽譜だと、その4小節間にスラーがついていたりします。この4小節をひとまとまりに感じて歌ってみることをお勧めします。4小節のまとまりが感じられるようになりましたら、次は8小節のまとまりを感じて歌ってみます。もはや文章の句点すなわち「。」が来ているまとまりかもしれません。

文章のまとまりが意識できたら、今度は言葉のまとまりについて考えてみましょう。大体の文章は名詞と助詞の組み合わせが含まれていることと思います。日本語の場合、名詞の語頭をはっきり言うこと、助詞を少し抜いて言うことで、言葉のシェイプがクリアになり、一本調子を避けることができます。日本語の歌詞にそのまま音符を付けると、どうしても八分音符の羅列になってしまい、そのまま歌えば一本調子の歌になってしまいまねません。ですから、しっかり歌う音節と抜いて歌う音節を分けて考えてみるといいと思います。

さらに一番小さい単位だと、音節同士の問題です。一語一語の間をどのように移行させて歌うかということを考えてみてください。(♯β)

 

A.歌を勉強するときに大事にしなくてはいけないのは、なにより作曲者の意思だと思っています。ある曲を歌うというのは、その作曲者の意思を「自分の声で」再現することなのだと思います。その曲の美しさを伝えきれないという意味では、一本調子も感情過多も同じことだと思います。

曲の美しさ、曲が何を言いたいか、曲がどのように演奏されたがっているか、それを見極めるのが練習です。

そして「自分の声で」曲の美しさを伝えるにはどうしたらいいかということを通して、自分の声を知るということが必要になっていきます。(♯ё)

 

A.歌唱が一本調子になる理由として考えられますことは、どのフレーズも常に同じようにブレスをすることです。

そのことを防ぐためには、歌詞の次のフレーズの内容によってブレスを変化します。例えば次のフレーズの内容が「嬉しい」であればそのフレーズに入る前に「嬉しい」と感じてブレスします。そのようにして歌いますと、少なくとも歌い手は嬉しいと感じて歌うことが可能ですし、聴き手にも嬉しい感じが伝わると思います。

そのこと以前に歌詞の内容、音の強弱の違い、その強弱と歌詞のセンテンスの結び付きを熟知することも大事です。

以上のことに気をつけると一本調子ではなく、メリハリがつく歌を歌うことができると思います。(♭й)

 

A.まず考えたいのが、一本調子で本当にいけないのか、ということです。往年の大歌手は、ワンパターンというか、客の期待する一つの歌い方で押し切るということもありました。もし素晴らしく鍛えられた声や歌い方があるのなら、それを通すというのもありです。

それがいやなら、歌詞を読み込むことです。違う歌詞なら当然違う歌い方になるべきでしょう。歌詞の朗読を変えられるなら、歌も変わってくるかもしれません。

ウィーン国立音大の先生は「変われ!変われ!」といいます。フレーズごとに違う表現になるようにと。曲を通して聴いても飽きない個性ある深い発声と、変わることと。勉強を続けていきましょう!(♭∴)

 

A.発声の面からは声の大小を体でコントロールできるかということですが、ここでは表現の面から考えてみます。歌が一本調子だと、だいたい歌詞の音読も一本調子です。歌詞を音読して伝える方法を何通りか作ってみることです。例えばすべて強く読む、すべて弱く読む、 すべて高めの声で読む、すべて低めの声で読む、あえて同じ高さでロボットみたいによむ(意外と難しい)、強弱や大小を極端につけてよむ、はじめの一行だけでも徹底的に練る などなど。(♭∴)

 

A.まず、歌詞を読んでみましょう。感情を込めて歌詞を読むとしぜんに言葉としての強弱が見えてくると思います。誰にどのような感情で言葉を言っているのかわかればそれがヒントになります。

そのヒントをもとに、楽譜または歌詞カードに強弱記号などを書いて練習してみましょう。

それ以前に大きな声(大きく響く声)や小さな声(小さく響く声)を身につけておかねば、ヒントがあってもそれを表現できないのでその練習もしてみましょう。

小さいところではウィスパーボイスなどを利用するのも一つの手段です。サビの前などの盛り上げたいところではビブラートなども効果的なのでさまざまなテクニックがあるうえでメリハリをつけていくと、一本調子から変化していくと思います(♭Ц)

 

A.「いろんな音色の声が出せるといいな」「全体的にもっとメリハリがあるといいな」というフワッとした考えでは、いつまでもよくなりません。具体的に考えましょう。あなたの考える「一本調子でない声」「メリハリのある歌」とはどのようなものでしょうか。

音の強弱、言葉のアクセント、歌詞の伝える感情、リズムやビート感、いろいろあると思いますが、これらの落差を大きく出していくことが大切です。

やりたいことを楽譜に全部書き込んでみましょう。強弱記号はもちろん、「やわらかく」「硬く」「楽しく」「悲しげに」「つぶやくように」「はっきり」「抑えて」「朗々と」「1拍目にアクセント」「裏拍は軽めに」「ここから空気を変えて」...思いつく限り全部。書くことによって曲全体の構想が練れますし、頭の中が整理されます。そして練習の度に目に入るので、そのように歌うクセ付けができます。

こういった方法は、よくオーケストラの指揮者が演奏者にやらせることです。「68小節目の頭はフォルテで、69小節目の3拍目裏にはメゾピアノになるようデクレシェンドと、あらかじめ楽譜に書き込んでから練習に臨むように」など、細かい指示を初回の稽古前にFAXしてくる指揮者もいます。

指揮者は自分で音を出せないので、他人の音への要求が強くなります。ひとりで歌うときも、「指揮をする自分」と「歌う自分」とに分けて考え、「歌う自分」に対してはっきりと要求を伝えましょう。(♯∂)

 

A.一本調子を直すには、まずテンポにより緩急をつけてみるということがあります。

自分ではつけているつもりでも、聴いている側からするとそれがあまり感じられていない場合があります(私自身もイタリア人の師匠とのレッスンでよく一本調子だと言われました)。オペラ歌手やミュージカル歌手が舞台上で大きく演技をするように、歌にも大きく緩急をつけることが有効です。

メリハリをつけることについては、いろいろな対処法があると思いますが、音に対してより強弱をつけるのもその一つです。

フォルテが表記されている場合は、その前にデクレッシェンドしてフォルテで歌ったり、ピアノが表記されている場合は逆にクレッシェンドしてからピアノで歌うことさまも効果的ではないでしょうか。

音の強弱やテンポの緩急の組み合わせ方は無限にあります。これらを今まで以上に大きく表現して歌ってみてはいかがでしょうか。(♭К)

 

A.歌おうと思っている曲の原曲(音源)があれば、それを最初によく聴いてみましょう。そして、その歌手の人がどんな風に歌っているのか、楽譜や紙に書き取ってみます。強く出したり、弱く出したり、またはささやいていたり、語っているようだったり・・・いろいろありますね。

「学ぶことは真似ること」と言う言葉があります。まず、お手本通りに歌ってみるとよいでしょう。

テクニックの観点から言えば、上手に呼吸ができていること、はっきりと歌詞が言えていること、これだけでも充分メリハリはついてきます。

もっと言うならば、歌詞の子音をはっきりと出すことです。例えば「ハ」ということばを「ド」の音のときに言いたいとき、その音が来てから「ハ」と言うのでは遅すぎるのです。この「ド」の音のときには「ハ」の母音の「ア」が来ていてちょうどよい、ということは、「ハ」の子音は「ド」の音より前(前の音の直ぐ後)に出ていなければ遅れて聞こえてしまうわけです。他の子音も同様です。ことばをアルファベット表記にしてみるとわかりやすいですよ。

このことに気をつければ、テンポ感も一定になりますし、メリハリがついて、一本調子ではなくなります。

またカラオケがあればそれを聴いて、低音のリズムがどう刻まれているのかに耳を傾けてみます。リズムに乗れば、音楽は前へ前へと進んでいきます。音やリズム、ことばを感じながら歌えば、しぜんとメリハリがついてきますよ。練習してみてくださいね。(♯Å)

2018年9月26日 (水)

Q.よい話は、時間を短く感じさせませんか。

A.おもしろいこと、楽しいことをしていると、時間の過ぎゆくのが早いです。早く感じます。同じように、もう少し聞きたいという気分のところで終わり、あっという聞に時間が過ぎたという感触が残るのがよい話です。

(Э)

Q.聞く人との呼吸とは何ですか。

A.大きな声だけでは息切れするし、聞き手もくたびれます。しかし、大舞台では大きめに声を出し、動き、ジェスチャーを大きくしましょう。言い切って、次に知りたいことの期待をあおります。それに対し、答えていきます。そういう呼吸が必要です。話し手が一人で話している中でも、聞き手との問でコミュニケーションができていくことが大切です。そのコミュニケーション感覚をつかむことです。(Э)

 

Q.質問話法はあるのですか。

A.一方的な話は不快なものです。人前での話も同じです。聞き手は発言しない(できない)のだから、そのぶん、話し手が盛り上げなくてはなりません。話し手がリラックスしないと聞き手もくつろげません。肩の力を抜き、相手をよく見て話すことです。「この中で、パソコンをお持ちの方は」など問いかけるとよいでしょう。

「どうですか、皆さん」「そう思いませんか、皆さん」というのは、聞き手も案外と心地のよいものです。(Э)

2018年9月25日 (火)

Q.うまく声を出せるようになるにはどうすればよいのですか。

A.声の状態と条件からあなたのベターな声を探すことです。

最近の若い人は、あまり大声を出さずに育ってきたためか、声を出すこと一つをとってもなかなか、大変なようです。だからこそ、慌てずじっくりと時間をかけて、声をものにしていきましょう。(♭б)

Q.バカ声を出すのはどうでしょう。

A.周りを気にせず、バカ声を出してみましょう。考えすぎると、声が出なくなるのです。バカ笑いでかまいません。体から大きな声を出してみましょう。(♭б)

Q.すぐに話すことを忘れてしまうのですが。

A.忘れても誰かに話しているんだから、その人に聞けばよい。誰に話したか忘れたら困りますが、忘れるくらいのものは、忘れてよい。また新しいものと出会ったらよい、必要なら覚え直したらよいのです。

他の人にしゃべると覚えるのです。あのとき、どうしたっていうより、あの人にしゃべったという方が、思い出しやすいのです。思い出せなければ、その人に聞けばいいのです。(♭б)

2018年9月24日 (月)

Q.ヴォイトレで多言語に学ぶ必要はありますか。

A.私のレッスンでは、英語に先駆けて、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガルの曲のフレーズコピーをメインで行なっていました。その人にとって声の出しやすい言語があれば使うとよいでしょう。発声に関してであって、言語としての理解力、発音力は問いません。

(♭ф)

Q.オペラを教材にするメリットはなんですか。

A.オペラ歌手のように、イタリア歌曲から入るのもよいでしょう。オペラ鑑賞は、声の醍醐味が味わえます。そこでは誰もがハイトーンやボリューム一杯の声を聞きたがりますが、言葉に近いところ、弱いところをしっかり聞くことです。そこで、深い呼吸、声立て(役者でいう声にするところ)、理想的な共鳴のことがわかりやすいでしょう。

最近、プロの役者や声優に日本語のまえにイタリア語で読むトレーニングもやっていますが、これもけっこう効果的です。日本語でいつもやっていて、行き詰まったほうが、けっこう早く直ります。歌い手も、外国語でやるほうが発声としては出しやすいのは確かです。(♭ф)

Q.耳の磨き方のヒントを教えてください。

A.どのように音を聞くかは、犬を日本人はワンワン、向こうはVow Vowというだけで、違うことがわかります。私たちが7色と捕らえる虹の色を、3色や5色や6色という国もあるのです。(アメリカでは、6色です)(♭ф)

2018年9月22日 (土)

Q. 母音の発音をしっかり学びたいです

. 母音ごとに舌のどの位置を意識して発音したらいいかということを図形化したものがあります。それに基づいて練習していくといいと思います。

まず舌の前方で発音する母音が「イ」「エ」、舌の真ん中は「ア」後方は「オ」「ウ」です。発音しながら舌の位置に着目してみましょう。

日本人は、どの母音も大体のところで、あいまいに発音できてしまうのです。それでは言葉が不明瞭で、トレーニングしないと聞き辛いのです。この位置をしっかり理解することが明瞭な母音の発音につながっていくでしょう。

「イ」「エ」は、舌の両サイドが、上の歯の内側につき、舌先は舌の歯につけておくのが理想的です。

「ア」は意外と舌を下の方に意識した方が明確な音声になります。試しに舌をあまり下げずに「ア」と発音してみてください。「ア」に聞こえにくいと思いませんか、しっかり下に下げて発音するといい響きになります。

「オ」「ウ」は、舌の一番奥から発音します。「ウ」のほうが若干舌の位置が上になると思います。(♯β)

Q. 声がこもっていると言われますが、声が前に出るにはどうしたらよいですか。

. まずは声を前に出す意識が必要かと思います。ボイトレの初歩の段階で、目も耳も頭の中も開けるように指導されることがあります。これは、口蓋や共鳴腔を広げるために必要なことです。たいていの初心者の人は、この意識が少ないため、潰れたような響きの少ない声を出してしまうために、この訓練をやります。

しかしここで起こり得ることは、頭蓋骨の奥をあけようとしたら、声も奥まってしまうことです。楽器として響く容積は大きく保ったほうがいいのですが、音の出ていく方向を意識しないと、声は前に飛ばずに、顔の中でこもってしまいます。

「サ・タ・ナ・マ・ラ」などの唇や舌先を使う子音で発声練習をして、声を自分の前に飛ばす訓練をしてみましょう。例えば「ザ」のZという子音なら、前歯と歯茎と舌で摩擦を起こすため、口の前方が意識しやすいですし、摩擦させるために息の量が必要になるので、声を前に出すのに役立ちます。「ダ」のDという子音なら、舌ではじかないといけないので、これも声を前に飛ばしやすい練習ができます。(♯β)

Q. ブレスの時に何に気をつければよいですか。

. 声の問題を抱えていらっしゃる方の原因のうち、ブレスに問題がある場合がかなり多いです。ブレスの問題もいろいろあります。吸い方も、十人十色です。

まず多いのが、「鼻から勢いよく吸いすぎている」ということです。鼻から吸うことがよくて、口から吸うことは悪だというのが定説ですが、息が十分に吸えていないのであれば、吸い方を改善しなければなりません。発声しやすくするという意味では、口呼吸も悪いことではありません。

次に「息の入るポジションが浅すぎる」ことです。これがトレーニングのうちでもっとも重要な課題になると思います。ブレスの浅さ深さということをイメージしたことはほとんどないと思いますが、息を十分に扱えるだけのブレスをとれるか否かはかなり重要です。

はじめのうちは、総じて息の入るポジションが浅くなりやすいです。自分の中でのイメージは、時として「足など下半身まで息が入る」という状態です。基本的に骨盤よりも高い位置に息が入るイメージはあまりないです。それくらい深い位置にポンプがついていて、それが作動することによって入っていくようなイメージをすることによって、息の浅くなってしまう問題を改善しています。実際に、聞くと大きな違いとなってあらわれます。(♭Я)

2018年9月19日 (水)

Q.聞き手と、うまくコミュニケーションできる感覚をつかむとは、どのようなことですか。

A.聞き手と、コミュニケーションをうまくとるテクニックをいくつかお伝えします。

 

・人を引きつける言い方

「おもしろい話なんですが」「耳よりな話」「とっておきの話」「ここだけの話」「オフレコですが」。さらに話に期待をつなげる場合は、「ここからは誰にも言ってはいけませんよ」「今度はもっとおもしろいですよ」など。

 

・じらしの効果

「後で述べますからね」「もう少し先で教えましょう」「さて、どうなるでしょう」「それでは、本題です」「今日はここから15分、聞いてもらえばいい」「これまでは序論。ここからですよ、大切なのは」

 

・会場をわかせる

「字宙人のように奇妙な…」「ピテカントロプスかと思い…」などと、誇張するのも一手。表現のおもしろさを追求しよう。笑わせるコツは、クールにサッと入ることだ。この場合は、前おきで、「とてもおかしくておかしくて」など、笑って言い出さないこと。

 

・呼びかけ調を使う

「あなたの」「皆さんの」「私たちの」などで、親しみを表す。(Э)

Q. 投げかけるとは、どのようにすればよいですか。

.「皆さんはどうでしょうか」「あなたもそう思いますか」「聞こえますか、はい。では話し始めます」「なんだかわからなくなってきましたね」慣れないうちは、なかなかこういったひと言が切り出せぬものです。しかし、思い切ってやってみましょう。それなりに強く引きつけるには、話の中でリーダーシップを発揮することが必要です。(Э)

Q. 型に入れるとは、どういうことですか。

. 三つにまとめるなどという型にはめ込んでいくのも、わかりやすい話にするコツです。さらに、「サシスセソ」とか「オアシス」のように、語日合わせ的に頭の音と絡めたり、よく使う言葉でまとめて覚えやすくするとよいです。その部分の話がまとまって、一くくりに捉えられ、位置関係がはっきりとしてきます。これも、聴きやすくするテクニックの一つです。

「一つ目は○○、二つ目は○○、三つ目は○○、以上、この三つのポイントがあります」(Э)

2018年9月18日 (火)

Q.どんな声で話してもトレーニングになるのですか。

A.トレーニングというより、声を出す機会を増やすことになるでしょう。私は、感動したことがあれば、相手に何と思われようと、平気で人に話します。「バカみたいなこと」と思われてもかまいません。話せるのは聞くだけより、幸せです。聞いてくれる人にも感謝できます。話もうまくなるし、声もよくなります。声にすることによって、脳にその感動、事実が刻み込まれてきます。

(♭б)

Q.日記を音読するのはどうですか。

A.よいことです。自分の日記を音読してみましょう。

毎日の自分の日記を音読して、録音しておきましょう。一年後に聞き返すと、とても勉強になります。(♭б)

Q.気づいたこと、感じたことをどう声で伝えるのですか。

A.自分一人で感動する、でも人は、誰かと共有したいと思いますよね。できたら親しい人と一緒に見たい、聞きたいと思います。それがムリなら、伝えたい、話したい。そして、その体験を共有したい。強く念じましょう。

人間の言葉がこんなに進歩したのは、伝える相手にも自分と同じ感動を分け与えたいということからです。これは、言葉、文字ではないのです。人の言葉は世界にたくさんあります。文字のある言葉は少ないのですが、音声は必ずあるのです、声は。だから、メールでなく、声で伝えましょうね。(♭б)

2018年9月17日 (月)

Q.小さくても通る声があると聞きましたが教えてください。

A.私は、語るように歌う、歌にあこがれたことがあります。しかし、十代の頃は、小さな声にすると、高くも低くもできず、言語も不明瞭になりました。「年をとって枯れないと無理か」と思いましたが、やがてそれで一流の作品となるのは、声も表現もプロとしての体でコントロールしているからとわかってきました。役者が小さな声でせりふを言っても、客席の後ろまで届く。それは大きな声を出すよりも難しいコントロールなのです。

(♭ф)

Q.声を集中させて使うにはどうすればよいのですか。

A.「声を集める」という表現で、声楽などは頭のてっぺん、眉間、頬、あるいは視線の先に集中させます。一点に集中することで、心身がリラックスするためにもなります。

音声は音波ですが、見えません。イメージとして浅く、広く拡散するのでなく、相手に向けて集中します。声を出すときは、必ずその方向と距離を意識するとよいでしょう。(♭ф)

Q.共鳴は焦点を感じろといわれましたが、どういうことでしょうか。

A.気合いだけでも相手を倒すことができるといいます。「気」の名人は無言でもできるようですが、声で相手に強く働きかけるのも一つです。このように、声を使うときは対象を明確にイメージすることを目指しましょう。そのときには、どこかに集中していなくてはなりません。

(♭ф)

2018年9月15日 (土)

Q. アナウンスの訓練を歌にいかすには、どうしたらよいですか。

. アナウンサーの訓練をみると、「一語一語口をはっきりと動かしてしゃべる」という練習方法や実際にそれを意識して本番を迎える人がいらっしゃることに気づきます。もちろん、情報を映像と声で伝えることが仕事ですので、そのような方法が効果的なのかもしれません。し、もともと口をよく開いてしゃべることが苦手な民族である日本人にとっては必要な訓練なのかもしれません。

しかし、歌の場合、より歌いやすく発声するためには、声の通り道が望ましい状態の部分を準備できることが大事です。そのためには、口の中の形が変わりすぎてしまうというのは、通り道として望ましい状況ではありません。それゆえに、一語一語口の状況を変えてしゃべるように歌うというのは、歌にとって不利になります。口を動かしすぎることによって、子音で顎や舌が力んだり、口の中が狭くなったりという現象が、不利につながります。歌詞を聴衆に届けることは必要なのですが、声そのものを犠牲にしない方法を身につけていく訓練が必要です。(♭Я)

Q. 高音域が苦しくなります。

. 高音域を出しにくいと感じる人の発声の仕方で、歌っている姿を見ただけで苦しそうだと感じることがあります。どのような状況であるかというと、「音が上がるにつれて上を向きだす」、「音が上がるにつれて肩が上がりだす」、「音が上がるにつれて顎が上がり、口の上半分がとても開く」、「音が上がるにつれて口が横に開いていく」というような状態です。

これらは、見た感じとしても不自然な動作になり、違和感を覚えることになると思います。本人は必死なので、そのような意識は全くと言っていいほどないと思われます。これらの動作の良くない部分は、「声と体の重心が高くなり過ぎている」ということです。高層建築物でも、土台は相当深い部分まで基礎ができているはずですし、乗り物でも、低重心の方が高速域でふらつかず安定した走行ができます。F1マシンやフェラーリ、ランボルギーニなどが、あのようなスタイルなのはそれなりの理由があるのです。声に関して「重心が上がることによって息が入りにくくなってしまう」ことが一番の問題点で、高音域が苦しくなってしまう部分のかなりの要素を占めていると思います。

そのような状態を何とかしようと体が働き、「顎が上がる」、「肩が上がる」などの悪循環が始まると思います。声と重心は関係ないように思われるかもしれませんが、密接で大事なことなのです。(♭Я)

Q. 調子が乗らないときの対処方法はありますか。

. 折に触れてこの質問を耳にします。喉のためには声の出がいまいちのままで調子がよいときの練習方法を強行しない、ということです。声の出にくい状態と分かっていながらそれを続けるということは、いずれは声が乗ってくるかもしれませんが、それまでの間ずっと喉に負担をかけていることになるのです。

また、ようやく声が乗ってきたとしても、それまでの負担は消えるわけではなく、今日分の声帯の疲労として抱えているのです。

歌は自分自身の身体が楽器ですので、だれもがそのときの体調や気圧、気候の変化などの影響を受けるものです。そんなときは、まず声を出す前に呼吸の練習でしっかりと息を流す、ストレッチで身体を広げる、といった時間をとり、楽器である身体をいつもより丁寧にウォーミングアップしてあげることです。とにかく焦らずに、調子がよいとき・そうでないときでは状態が整うまでの時間が違って当然と捉えましょう。(♯α)

 

2018年9月12日 (水)

Q. 指示語でまとめるには、どうすればよいのですか。

. 指示語には、前後の内容を示すという働きがあります。

「こんなことが言われています」

「こうしたらどうでしょうか」

「こう私は考えます」

「こうではなかったでしょうか」、

これは、引用例をあらかじめ指し示したり、後にきてまとめる役割を果たします。指示語はあまり使わず、具体的に起こした方がよいとも言われますが、文から文へ絡めるのには効果的です。(Э)

Q. 聞き手を引き込む演出テクニックを教えてください。

A. 語りかけ調にすると伝わりゃすくなります。しかも、間やコミュニケーションをとりやすくなるので、話す方も楽です。そういう話し方にもっていくには、いくつかのスキルがあります。その一例を紹介しておきます。

1.「こういうことを聞いたことがありますか」

2.「ここで3つのポイントがあります」

3.「皆さんはどうでしょうか」

言葉は、言うと消えてしまうので、先に案内したり後に引いたりと、前後に絡めていくことによって、話の内容を立体的にわかりやすくしていきましょう。話もわかりやすいし共感をもちやすくなるので、少々、高度であるが、試みたいところです。それぞれについて、もう少し詳しく見ておきましょう。(Э)

Q.話の切り出しは大切ですか。

A. 文章なら、読み手がすべてを読みつつ判断するので、途中で読むのをやめてしまうこともあります。しかし、話はそれ以上に、出だしのところで決まるといえます。そこで聞き手の聞く態度が形成されるからです。話し出す直前、直後といった最初のイメージがよければ、それを裏切らないだけで話は伝わります。悪ければどこかで挽回しなくてはなりません。

困ったことに、聞き手は頑強に最初に抱いたイメージをもって、その自分の思い込みを確信する方向で聞いていきます。だから、挽回は結構難しいです。出だしでも一度失った信頼は、取り返しにくいということです。そういう状態でジョークなど言ったら、どんなにおもしろいものでも場をしらけさせるだけです。だからこそ、第一声でアピールする能力は、ぜひとも身につけたいところです。(Э)

2018年9月11日 (火)

Q.映画のせりふの声にどう学ぶのですか。

A.映画は、声に関心をもち、声を磨くには、最高の教材ですね。すばらしい声と声の使い方とシチュエーションと、あらゆる感動の宝庫です。ラジオなどのドラマでもよいでしょう。声を出して読んでみましょう。声を使う機会をゲットしましょう。

もし、あなたのまわりに子どもがいるなら、何でも読んであげましょう。(♭б)

Q.感動の声を大きくあげたことがありません。

A.“芸術は爆発だ”の岡本太郎さんは、はじめて縄文式土器をみたとき、感動のあまり、おいおい泣いたといいます。そこが常人と違うのです。

感動も、感動癖をつければ多くなります。私の友人にやたら何ごとも感動するバカな奴がいます。バカな奴というのは悪口ではありません。既成概念なく、ものを見てしまう人です。うらやましく思います。

一方で、何ごとも、ものごとをよく知っている友人もいます。何か話すと、それを正したり、詳しく教えてくれます。すると、解決して、スッキリします。

人はバカな友人に話して、びっくりするのをみる方が、嬉しいものです。本当にものを感じて味わう力があると思うのです。(♭б)

Q.喉仏で声は、出るのですか。

A.はい。私は、のど仏の詩を作ったことがあります。声は死ぬまで使います。そして、骨拾いでは、のど仏の形をした骨」を最後に納めます。そこには、仏さんがいるように見えるからです。生きている間、使い尽くすのが供養というものです。

 

「最期のうた」

ぼくの のど仏を 誰かが

ハシで はさんで みる日が

いつか 必ず くる だろう

そのとき ぼくの のど仏は

さいごの 音 を

発して くずれ る だろう

それは、きっと、何の

輝きも 深み もない

音だ ろう

(それを ぼく だけ は

やはり 聞くこと が

できない のだ)

30年先か3日先か、いつか、きっとのうた)(EI)

 

のど仏(喉頭の軟骨)は熱で溶けるので、仏の形で残るのは、第2頸椎です。(♭б)

2018年9月10日 (月)

Q.英語の発音が、なかなか通じません。

A.一般的に、日本人のつける強弱リズムなどは、ほとんど平坦で伝わりません。強くしたつもりで、普通以下くらい、つまり、感覚と体が適していないのです。最初は口の中だけでしか、使っていないからです。

とにかく、全身で大げさにやらなくては、扱えるようにならないものだと、大げさにやるようにいつも捉えておくことです。

ちなみに、役者は大泣き、大笑いの練習から入ります。あなたもお腹が痛くなるくらいに、大笑いをしてみてください。そのうち、目だけで泣いたり、ほくそえんだりできるようになるでしょう。(♭ф)

 

Q.ヴォイトレも全身を使って大げさにやるとよいのでしょうか。

A.舞台のトレーニングでは(歌も同じですが)、私はいつも大きく、大きくつくるように言います。体の動きも表情も声もすべて、大げさにやって、やりすぎることはないのです。(やりすぎたら、直せばよいのです。上達のコツは、あきれられるくらいのテンションでやることです)

プロが普通にしゃべっていることを、素人さんがやろうとすると、とても小さくまとまってしまい、客の方まで働きかけません。これもアンテナ(耳や感じ方)が第一、次に体の使い方の問題です。プロの人はこのくらいの声と思って、同じように出したつもりでも、必ず小さくなってしまいます。ですから、棒読みや一本調子だと、もっと大きくとか、メリハリをつけて、と注意されます。(ご自分のせりふや歌を録音して聞いてみてください。そうなっていませんか)

プロは表向き、体を使っていないようにみえても、合理的に全身を使っていて、そこで働く力がとても大きいのです。

英語の発音やストレスアクセントも同じことです。あなたが聞いてイメージしたよりも、3倍くらい強めて、ようやく同じくらいになると思ってください。(♭ф)

Q.ヴォイトレはフィジカルなものではないでしょうか。

A.英語のスクールよりは、声優、役者、歌手などの養成所の方が、発声からみると、その習得は向いているでしょう。さらに、好きなことをやっていることで、しぜんと全身を使い、伸び伸びとやるからです。スポーツのように、発声の勉強は、正しい間違いを気にするまえに、うまい下手といった程度の問題で、どんどんと深めていくことです。

語学でも、本来は表現コミュニケーションのために学ぶのですから、全身全霊で、体に覚えさせていくべきものでしょう。

日本人の勉強のスタイルであった座学での読み書きより、立ちながら動きながら、相手と向かい合って話す、聞く力をストレートにつけていく方がよいでしょう。いや、呼び止めたり、注意したり、クレームをつけたり、怒ったりした方がよいでしょう。そこで必要なことが、ヴォイストレーニングではメインとなります。(♭ф)

2018年9月 8日 (土)

Q.息が喉元で止まると言われます。

.このような症状をお持ちの人はたくさんいます。歌っていても、息が喉元や口元までしか届いていなく、その先に息を届けていこうとする意識が少ないようです。しっかり息を吐けていなければいい声は出てこないので、訓練すべき重要なポイントだど思います。日本で日常生活を送る限りは、仕方のないことかもしれません。ましてや狭い東京の住宅事情では、大きな声をださないよう、ひっそりと暮らすことを余儀なくされている環境では、なかなか、歌のための理想的な息吐きの練習や、声出しの練習は難しでしょう。

歌うときに是非心がけて戴きたいのは、息を自分の外に勢いよく吐いていくことです。少なくとも1メートル先を意識、できる人は3メートル、更にできる人は、1000人規模のホールの二階席、三階席まで意識を向けて息を吐いていきましょう。目線を遠くに据えるだけで変わってくると思います。(♯β)

Q.いい声を出すのに、後頭部は何か関係があるのですか。

.頭のうしろを開けるようにとか、後頭部の空間を意識してと言われたことはありますか。口蓋を上げ、後頭部も上げることで、共鳴腔が頭蓋骨の中に確保できます。ここに音は振動するため、後頭部について指導されるです。

口蓋を高くしろとトレーナーに言われて、口蓋だけで解決しようとすると、ちょっとやりにくさを感じるかもしれませんが、その真後ろにある後頭部も、その運動を手伝うように使うと、案外、簡単に口蓋が持ち上がるかもしれません。

では後頭部を持ち上げるかのように意識して発声してみましょう。もしかして、いつもより深いところから声が出ていて、奥行きのある音色が作れているかもしれません。

どうしても目は前についているので、自分自身の前方には意識が向きやすいものの、自分の後ろを意識するというのは習慣になく難しいことかもしれません。しかし、後ろを意識することで、深みのある音色を作ることができます。このように後頭部を意識することは、いろいろなことに役立つと思います。(♯β)

Q.声がペチャっとしていると言われます。

.日本人の日常会話は、口蓋も低く、口もあまり開かず話せてしまいますね。外国人が日本人の話す音声を真似すると、やはり平べったい音を真似して発します。ここから、歌の声に作っていくには、やはり、それなりの努力で楽器として有効な状態に仕上げていかなければならないと思うのです。

口蓋を上げる、後頭部の空間を広げるということをまず習慣づけて、歌うときの指針になさるといいと思います。ある有名なテノール歌手の自伝に、とても興味深い言葉があります。「すべての母音にオの音が入っているように歌うこと」。「あいうえお」を発するとき、日本人はとかく、口の表面はよく動かし、しかし口の中はあまりスペースを作らず、平たいペチャっとした音声で発音しがちです。これを、全ての母音に「オ」の音声の要素を入れて発音してみてください。自然と口の中が丸くなりませんか。自然に口蓋が高くあがりますね。この状態に加えて、後頭部の空間を意識してみてください。頭蓋骨回りの空間を広げることで、共鳴腔が確保され、ペチャっとした声が無くなっていき、丸みの帯びた音声になっていきます。(♯β)

2018年9月 5日 (水)

Q.トータルのイメージづくりのチェックとはどのようなものでしょうか。

A.たとえば、次のような要素です。

1.服装

2.態度

3.自信

4.マナー

5.声のトーン

6.語り口

それぞれ、自分でチェックし、その後、他の人にチェックしてもらいましょう。(Э)

Q.ひと声で相手の心を捉えられるのですか。

A.聞き手は話の本筋など聞かないうちに、最初の一声で、話し手の実力、慣れ、信頼度の大半を判断しています。顔つき、服装、登場のしかたで、およそ見当をつけ、第一声でほほ、今日の成果を確信します。それだけ第一印象は大切です。(Э)

Q.服装、スタイルのチェックを教えてください。

A.ネクタイが曲がっていないか、ワイシャツの襟元や袖は汚れていないか、髪はボサボサしていないか、寝ぐせはついていないか、などです。(Э)

2018年9月 4日 (火)

Q.声を使う機会が少ないのですがどうすればよいのでしょうか。

A.できる限り増やしましょう。

「声を使う必要はあまりない」「話すことも、あまりない」、それでも構いません。笑っても泣いても人生一度きり、たくさんの声を使いましょう。(♭б)

Q.声の間やタイミングとは何ですか。

A.お笑いでもネタのよしあしも大切ですが、演じたタイミングや声の使い方によって、どれだけの笑いがとれるかが決まります。どんなよいネタも、声のノリをはずしたら、自滅です。(♭б)

Q.声を持続的にアップするのはどうすればよいでしょう。

A.毎日、声を出した時間を記録しましょう。

声の調子、変わったことがあれば、書き出しましょう。

変わった声や感覚があればメモしましょう。

マイナスのサイクルに陥らないようにしましょう。

(♭б)

2018年9月 3日 (月)

Q.日本人と海外の人との音声力の違いは何ですか。

A.彼らは日常であのような対話やスピーチをしている国を代表する表現のプロなのです。まさにこれは、基礎としての音声表現力での国力の差でもあるのです。

普通の外国人の声や話も、日本人なら役者レベルにあると考えてみるとよいかもしれません。特に欧米の言語は、演劇的なことばです。

つまり、アメリカに二十年も住んでいたら、英語が話せるように、アメリカに二十年住んでいたら、声も息も話す力も鍛えられるのです。知識は時間と比例しますが、感覚は必ずしもそうはなりません。そこで、声にはヴォイストレーニングが必要となるのです。

ここでメンタルとつけたのは、ものを言い切るには、責任と覚悟と勇気がいるものであり、そうしないと、心身も伴わず、説得力も声も息も出ないということを述べたかったからです。(♭ф)

Q.スピーチ力を高めるにはどうしたらよいですか。

A.私は若い頃、TVでグラミー賞やアカデミー賞でのスピーチに何度、感動したかわかりません。スピーチの内容も構成も表情も、声の使い方も、人間技に思えませんでした。私がアメリカにかなわないと思ったのは、そこに出る何十名も受賞者が全員、そのまま作品にできるくらいのハイレベルなスピーチであり、手本のようにアドリブも効いていたからです。どこまで役者の勉強をすれば、あのようにいえるのかと思ったものです。しかも声の力が個性的で、強力なパワーをもっていました。(勉強には、こういうイベントのスピーチシーンや映画の裁判の弁論シーンを何度も聞くことをおすすめします。)

(♭ф)

Q.日本語が強い息はいらないというのはどういうことですか。

A.それは、日常の中のことにすぎません。もし死ぬ覚悟をもって、相手に伝えなくてはいけないと思って言ってみてください。きっと大きな声よりも、強い息と語気がそこに感じられるでしょう。息の強さが表現力を支えるといってもよいでしょう。

私は、三流はことば、二流は声、一流は息で演じている人だと思います。そこに言語の差はないでしょう。

息を強く吐いたり、コントロールするには、体がいるのです。どれも筋肉に支えられています。これが足りない日本人には、フィジカルなトレーニングも必要です。

(♭ф)

2018年9月 1日 (土)

Q.音を頭蓋骨に響かせるとは、どういうことですか。

.声が顔の中、喉の中にこもっている方がいます。日本語を普段話している我々にとってはその顔の中や喉の中の位置に声があることが日常であり心地いいことであり、周りからもそれを求められてしまうことがあるのかもしれませんね。狭い日本、狭い日本家屋でキンキンして通る声は逆に迷惑がられることさえあるのかもしれません。

しかし、声を商売道具として使う方や、人に届けることをお仕事になされている方、よりよいパフォーマンスを望んでいる方はこの逆の声を求めていかなといけないのかもしれません。

声を自分の外に出して響かせていく目安として、頭蓋骨に当てて頭蓋骨に響かせるというということを目安にすると分かりやすいと思います。テニスボースに見立てた声が喉から頭蓋骨にポーンと当たるかのようにイメージします。もしくは頭蓋骨から外側にボールを外に投げるかのように声を外にホうり投げてみる感覚です。

このように、頭蓋骨を目安にして、声を自分の外に響かせてみて下さい。(♯β)

Q.音に段がついていると言われます。

.音階練習をしていると、音を一つ一つ区切って階段をつけて上行下降させて歌う人がいらっしゃいます。これは喉の中で、何が行われているかというと、声帯が滑らかに次の音を作るのではなく、一回一回離されてまたくっついてという作業を繰り返しています。このやり方は声帯に負担をかけるだけでなく、声帯の伸縮性、伸び縮みの動きを妨げることになります。

おすすめの練習方法は、なるべく声帯に負担をかけずに、声帯の滑らかな動きを邪魔しないために、レガートで練習することです。音と音の間を極力繋いでいくのです。初めのうちはズリ上げたり、ズリ下げたり、普通のレッスンではダメと言われる方法かもしれません。しかし、まずはレガートというものに慣れて音階練習をなさった方が声帯のパフォーマンスをより引き出せると思います。

そして、そのレガートの歌い方に慣れたら、ドレミレド、ドレミファソファミレド、ドレミファソラシドレドシラソファミレドなど、音の数を増やして、音域をどんどん広くしていくといい練習ができると思います。(♯β)

Q.音が止まっていると言われます。

.歌えてくると、だんだん音一つ一つを明確にして歌わないといけないと思い込んでいる方、音がつながってレガートにならない方、音が一つ一つ止まってしまう人がいらっしゃいます。

考えられることは、音符を見ながら歌っているため、その視覚的印象を忠実に再現し演奏してしまっているということです。音符は、丸い玉、団子のように書かれているので、それを一つ一つ明確に区切って歌っているということは容易に陥りやすいことです。特に日本語は一つの音符に一つの音節が付いているので、音符の丸い玉を意識すればするほど、音がぶつ切れになり、音が止まってしまい流れなくなります。

歌い慣れてきたら、音符を丸い玉や丸い団子とは思わずに、その団子をお餅のように引き伸ばして、音や言葉を長く引き伸ばしながら歌ってみてください。はじめは不自然に感じるかもしれませんが、音を楽譜による視覚イメージから解放させる方法の一つになると思います。音も止まらずに流れて歌えるようになっていくのではないでしょうか。(♯β)

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