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ヴォイトレレッスンの日々

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2018年12月

2018年12月30日 (日)

Q.どのように洋楽をこなせばよいのですか。☆

A.うまいか下手でなく音楽であるかどうかが問題です

聞くことはできても、それについて、好き嫌いは言えても、本当のよし悪しを語ることは、本場からでないとできないことを痛感します。つまり、新しいものが亜流かの判断、似ていないものが出たとき、その価値を認めるかどうかということです。

みて(聞いて)知って語ることを考えてください。(♯)

Q.音響技術でのレッスンも変化はありますか。

A.大ホールでの観客へのアピールは、役者や歌手を、よくも悪くも変えていったのです。語るより音量でのパワーで聞かせつけるようになったのです。音響技術の発達で室内を超えていったのです。

一方、楽譜、レコードも、伝統教育として伝承に使えるようになりました。時間を超えて再生することができます。録音技術の発達で、習い方が変わりました。師と顔を突き合わせる時間や必要が減ったのです。(♯)

Q.音楽の時代的な意義とは、何でしょうか。

A.近代をみても、民族独立運動、国家の成立、そして、その解体、国を超えるのに音楽は、いつも大きな役割を果たしました。万人に普及すると同じ気分になり、一体となる感覚を共有できるようになってくるのです。2016年に亡くなったデビット・ボウイに、ドイツの外務省は「ベルリンの壁の崩壊に力を貸してくれてありがとう」と感謝を伝えました。彼が「ヒーローズ」を6月、ベルリンの壁の前で歌って30年になるのですね。(壁は、その2年後に破壊された) (♯)

2018年12月29日 (土)

Q. 歌を1曲マスターするまでの練習とヴォイストレーニングを知りたいです。

. 人によって、また、得意不得意によって、取り組み方は違うでしょう。私の場合は先ずメロディーの音取りをします。楽譜を見てメロディーを階名読みしながら、音程を確認していきます。ここでいきなり鍵盤楽器などを弾いて、音取りをする人も少なくないかもしれませんが、その方法だと、鍵盤楽器などで音が出せない場合に、音取りができなくなるので、音叉などでメロディーの開始音を確認して、頭の中で音を鳴らしていきます。急を要する場合は、ハミングなどで実際に小さな声を出しながら、確認する場合もあります。これを何度も繰り返し、メロディーの音程を頭に染み込ませます。どんなに簡単なメロディーでも、頭に染み込んでいないと、実際に声を出したときの様々なアクシデントに、喉が対応し難くなるからです。

これができたら、歌詞を付けて歌えるようにしていきます。歌詞だけを、何度も朗読する人もいます。発音し難い歌詞や、不慣れな言語の歌詞の場合は、音程を付けず、歌詞だけでリズム読みをするのも、効果的です。不慣れな歌詞で、いきなり歌ってしまうと、喉に無理をさせて、発声をゆがませたり、喉を無駄に疲労させる原因になります。歌詞を付けて歌えるようになったら、楽譜をよく観て(伴奏の部分なども隅々まで)、曲の分析をします。ここまで進めば、あとは発声の微調整です。どんなに楽に歌えているようでも、不慣れな曲では、わずかな無理や無駄を、喉に強いているからです。実際に何度も歌って、効率のよい発声に、調整できてきたら、完成です。(♭Ξ)

 

. 単純に最初から最後まで歌いきれるかどうかを考えましょう。それが歌いきれなかったとしたら、考えられることはいくつかありますし個人差ありますが大抵は以下のようなことが考えられます。

1.喉周辺の筋肉、胸、おなか、口腔内、舌などの過剰な力み

2.技術不足

3.歌手の本来の音域を超えたところで歌っている。

4.体力不足または心身の体調不良

などです。4はまずは体調をととのえることが重要なので、ヴォイストレーニングとは少しジャンルが変わってきます。3に関してはカラオケの場合無理に原曲のキーで歌おうとせずに自分の出しやすいキーを見定めて歌うことが重要。トレーナーがいる人はトレーナーに自分の適切なキーや本来どのあたりの音域が自分にとって出しやすいかを尋ね、知っておくことが重要。

12ともに自分で考えすぎないほうがいい分野です。ヴォイストレーナーに指導を受け、客観的なアドバイスをもらいながらトレーニングしたほうがいいです。12は感情論や根性論ではなく技術が必要な部分です。本来、技術があるからこそ自由な表現が可能なのです。声の分野は自分を客観視するのがとても難しいので専門家とともに少しずつ体の使い方、呼吸、声門閉鎖などをしっかりと体に覚えこませましょう。(♭Σ)

 

. マスターしたい曲がメロディーも知らない初めての曲だった場合でお話します。いきなり音と歌詞を合わせて歌うことは喉への負担が大きいので当然ですがやめましょう。まず音程やリズムを取った後で、「Sa」「Ma」「Fa」(子音+母音で発音しやすいものがお勧め)などの発音でしっかり声を乗せて歌う練習をします。歌詞をつける前に、シンプルな発音で歌いにくい箇所・高音域のフレーズ・リズムが遅れる箇所などを練習し、身体の感覚を掴んでしまうと近道です。もし音程を取った後ですぐに歌詞をつけて歌っても問題ないですが、その後でいったん上記の練習を行うとよいです。ヴォイストレーニングとして一つ挙げるなら、歌詞の母音部分だけで歌う練習(例:やまのうえ→アアオウエ)は息の流れを促す、レガートになる、フレーズ感が出てくるなど相乗効果があるのでぜひお試し頂きたいです。(♯α)

 A. どのような曲をどのような状態でマスターするのかということによって、細かい部分は変わってくるかもしれません。まずは、その曲をはじめから終わりまで歌いきるために必要なことを取り入れていくことが重要だと思います。本番で暗譜の状態で歌えるようにしたいのであれば、音楽的な部分も歌詞も間違えない状態で覚えることが必要になってきます。

声に関する部分では、例えば音域が狭いのであれば、無理した声ではない状態で歌える技術を身につけていくことが必要だと思います。弱々しい声しか出せないのであれば、力まずに大きな声で歌えるようにしていく作業が必要になってくると思います。大枠でとらえて、「本番でどのような状態で歌えるようになりたいか」ということを目標にするとよいでしょう。それに必要なことを各々の状況や能力に応じて取り入れていくということが、練習としてもヴォイストレーニングとしても必要だと思います。

細かい部分は一概には言えませんが、無理のない声で、お客様を魅了する表現で歌えるために必要なことを、レッスンや練習の中で研究して身につけていくというのがよいのではないでしょうか。時間はかかるかもしれませんが、このような部分を目標に取り組んでいくことが最も大事だと思います。(♭Я)

 

. あるオペラ歌手は一つのオペラを5000回練習すると言っていたのを聞いたことがあります。オペラの中にはアリアとよばれる、単独で存在する曲もあるので、つまり一曲に5000回歌って仕上げているということでしょう。私自身は本番前、何回歌うかなど考えたことはないですが、体感として、体にその曲が入るのに毎日練習するとして1か月はかかりますし、大事な本番に歌うときには1年くらい練習したものを歌うようにしています。

練習とヴォイトレとのことですが、まずは「イ」の母音を中心に「エ」「ア」など顔の前のほうに響く母音で練習します。全部「イ」のみで練習することもあります。すると、声帯が合わさりやすく、音声を作りやすいからです。そのあとにほかの母音で歌います。それができたら今度は、その歌詞を母音になおしたもので歌います。たとえは「うさぎ追いしかの山」でしたら、「ウアイオイイアオアア」といった具合です。そのあとに歌詞で歌ってみます。

その曲の特徴的な音型で音階練習をしたりもします。こういった地味な練習は、器楽奏者であれば絶対に行っているのですが、歌の演奏家は感覚的な練習にとどまっている人が多いので、おすすめします。(♯β)

 

. とにかくたくさん音源を集めて聴きましょう。何時間も聴いて、歌詞やメロディーが自然に入ってくるくらいになったら、歌詞と楽譜を用意します。

次に、たくさん聴いた中から自分の声に合うキーの音源に合わせて歌詞を見ながら一緒に歌います。

少なくとも100回は歌ってください。

その次に、五線紙を用意して楽譜を自分のキーで書き直します。一緒に、音楽の構成や曲の形式を確認します。できればコード進行もこの時に確認します。

最後に、アカペラでも伴奏つきでもよいので自分の歌を録音してチェックします。

すでにいろいろな音源で耳ができているので、自分の歌の間違いなどがすぐに見つかると思います。(♯ё)

 

. 最初に適当に楽譜をソルフェージュします。音程を鼻歌程度でよいので、とってみることです。

その行程で曲に対するイメージが難しい場合は、CDDVDYoutubeなどから音源を聴いて参考にするとよいでしょう。

曲に対するイメージができましたら、1フレーズずつ練習します。

まずは、歌詞を何度か読み、歌詞に慣れます。

次にゆっくりのテンポでよろしいので、音程をつけず、歌詞と音符(音価)でリズム唱をします。

指定のテンポまでリズム唱ができましたら、初めて音程をつけます。音程をつけてそのフレーズができましたら、次のフレーズへ進みます。

このような段階を経て曲の最後まで進みましたら、曲の初めから終わりまで通してみましょう。何も不都合(途中で音程がとれなくなるなど)がなく曲の最後まで歌い通すことができれば、その曲をマスターしたことになります。

ヴォイストレーニングの観点からいいますと、母音をはっきりいうこと、母音のみでフレーズを歌うことがよろしいかと思います。母音が同じ位置(高さ)で発することができて、子音をつけて歌うとよろしいです。(♭й)

 

. 1.その曲を好きになる。(とても大切です!)

2.歌詞とメロディーを覚える。 私はここではフルヴォイスで、つまり自分の一番大きな声、息、体で歌いきることをすすめています。私は表面上をまず作ってしまうことを優先します。

3.歌詞を読むこと、音読して表現して伝えること。ここからはトレーナーとの作業になってきます。レッスンでは歌詞の朗読はかなりのクオリティを要求します。読んで伝わらないものは歌っても伝わりません。

4.ハーモニーと曲の構成を理解すること。これも適切な指導者が必要です。コード展開が肝となる部分はどこか、どこは速めにはしょる、どこは重く伝える、など。歌詞との関連もありますが、音楽理論による裏付けもあります。日本の声楽教師はあまりこのことをいいませんが、例えば、音域があがるにつれて、声を小さくしていくことも、大きくしていくことも、テンポを少し速めることも、遅くすることもあるのです。本来は、歌手の都合ではなく、ハーモニーと構造の理論から、答は出てくるのです。(♭∴)

 

. 歌詞を朗読します。ただ読むだけでなく、朗読だけでお客さんに聴かせられるレベルまでです。次に、リズム読みをします。これは、音程は付けずに、旋律のリズムに乗せて歌詞を読む練習です。ただの朗読と違い長短があるので、曲によっては不自然になりますが、それでも自然に聞こえるまで読み込みます。

ここで一旦歌詞は置いておいて、メロディーの練習に移ります。歌詞は付けずに、母音やハミングや階名で歌います。私はひとつの母音で歌うと硬くなりがちなので、アエイ3つの母音を適当に並べて歌います。この段階では、強弱は無視してよいです。歌いづらいところは何度でも。なめらかに流れるまで。

ここまでが下準備です。回りくどい気もしますが、ここまでをしっかりやっておけば、次がとても楽です。

ようやく歌詞で歌うときがきました。歌詞をつけて歌って下さい。もし得意な音域より少し高い曲なら、キーを下げてもいいです。低めのキーで歌えるようになったら、喉や支えは同じ感覚をキープしたまま、キーを上げます。

最後に仕上げ。強弱や抑揚や、少しハズすところなど、思うように色をつけます。

つい面倒で、ここに書いたことと逆の順番で練習したくなります。気持ちはわかりますが、地道に仕上げていくのが結局のところ一番の早道だと思います。(♯∂)

2018年12月27日 (木)

「い」の発音をうまくするメニュ

「い」の母音が不明瞭なケースが多くみられます。あまりにきつい響きにならないように、あえて柔らかく発音させているというケースもあるからかもしれません。

「い」の母音は舌が相当高い位置にある母音です。もっと舌を思い切り持ち上げて発音していいのにと思います。もっと前に、顔より前に、声を出すと、この問題も回避できると思います。

舌を口蓋に近づけると、最終的に口蓋に舌がくっついて「n」の音になります。ここから少し舌を離して「い」のきれいになる場所を見つけてください。舌の両サイドはどうでしょうか。

思い切り舌を張るなら、舌の側面が上の歯の内側に接地していると思います。これも思い切りつけてみましょう。この状態で「いーーー」と発音すると、子供がけんかしたときの「イー」のような、割ときつめの音が出ると思います。これも口の中の筋トレだと思って、しっかりと発音して練習してみてください。このようなトレーニングを行ったうえで、最終的に、舌の力を抜いて、「い」の発音ができるように練習してみてください。(♯β)

2018年12月26日 (水)

Q.休憩が終わってから、どうしますか。

A.休憩の前までの話をまとめるとともに、休憩後に話すことを伝えます。「前にこんな質問がありましたが…」と自分から問いかけるのもよいでしょう。「言い忘れていたことですが」と補足するとよいです。(Э)

Q.休憩時間の取り方はどのようにすればよいですか。

A.規則正しく休憩を取れるように努めます。話が長い時は、眠気防止や気分転換を図るために、適宜、5分程度の臨時の休憩を入れたり、席の横でもできる軽い体操をさせたりするとよいでしょう。休憩時間は、「5分間」と言うのではなく、「310分まで休憩にしましょう」のように告げます。(Э)

Q.指名して質問するのはどうしてでしょうか。

A.話の途中、時間をとるのを承知で指名するのは、場の緊張度を高めるためです。私語があったり眠たそうな人が多い時、その雰囲気を断ち切ります。まじめに聞いている人に、簡単に答えられることをあてるだけで、目的は達せられます。それで改まらない時は、問題児にあてます。

「さあ、それでは誰かに答えてもらいましょう」。このひと言から指名するまでは、まさにあなたの天下です。質問を切出したり板書したりもできます。その後で指名するのを忘れないように。

プロジェクターなどのトラブルが発生した時は、その状況を伝えて時間をとります。担当者に恥をかかせぬようフォローし、話の方でつなげるとよいでしょう。(Э)

2018年12月25日 (火)

Q.声は、出して止めるのですか。

A.そうではありません。体から息が出せる状態になったとき、そこで声を伴って息が出ます。イメージとしては、声帯の振動が表現を伝えるのに必要な間、保たれ、しぜんと体の動きに合わせ、語尾も切られるのです。

(♭б)

Q.声を保持するには、どうしますか。

A.声は声帯が発した音(喉頭原音)から共鳴して伝導していきます。〈発生―維持―終止〉

体が一瞬とても止まらないのと同じく、ことばもまた、出していないときも、息の動き、体の動きがあり、伝わるものがあるのです。それは、ちょうど円の循環のように絶えることはないのです。(♭б)

Q.息によって、のどや口内がカラカラに乾くようになるのはなぜでしょうか。

A.それはよくありません。これは、無駄に荒い息を使いすぎるからです。(♭б)

2018年12月23日 (日)

Q.トレーナーとの体、喉の違いに悩みます。

A.元の体が違うということ、喉も違うのです。絶対的な違いをどのように乗り越えるのか、分析と統合、体の差を埋める方法を考えていくことです。(♯)

Q.先生と同じトレーニングでは、自分に有効でないのですか。

A.同じ日本人でも時代環境が違います。また、心身が違うのなら、稽古も違がわざるを得ないのです。それを同じ土俵に上げるために補うのが基礎トレーニングです。☆(♯)

 

Q.自分で受け止めたようにことばを変えて、人に教えてよいのでしょうか。☆

A.自分用に変えたことばは、必ずしも次代の人によいとは限りません。自分にはより合っていた分、他人には合わない、先の師のことばの方がよいかもしれないのです。

大体、師のことばはわからないから、よいのです。兄弟子などがわかりやすく解説する、それがよくないことが多いのです。(♯)

2018年12月22日 (土)

Q.曲中にフォルテでロングトーンがあり、練習の後は声がかれてしまいます。

.「フォルテ」を意識し過ぎて1拍目から喉を押していませんか。その時点で息が流れにくくなるので、声が持続しない、なのでもっと押す、の繰り返しになってしまいます。また、ときどき「フォルテ」=声を出すときに強い負荷を感じるもの、と思う人がいますがそうではありません。

そういうときは大体そば鳴りの声(自分には大きく聴こえても離れた人には届かない)になっています。どちらにしても練習の後で声が掠れているのであれば、喉に負担をかけてしまっていることは間違いないので、声の出し方や練習方法を見直した方がよいです。

ちなみに今回はフォルテでロングトーンというわかりやすい理由でしたが、たとえ大変な曲を歌っていなくても、練習の後(またはカラオケの後など)で話し声が掠れる、疲れた感じがするときは、喉を使い過ぎたというサインです。

声帯や身体つきは一人一人違うので、今後歌っていく上でも、自分にとって一日の練習はどれくらいの時間が許容範囲かを知ることが必要です。(♯α)

Q.録音した自分の声が好きになれません。

.歌っているときにオンタイムで聴く自分の声はどうでしょうか。歌っているときは内耳と外耳の両方で自分の声を聴き、録音では外耳のみで自分の声を聴いている、という違いがあります。誰にとっても、自分では生の歌声を客観的に聴くことはできませんし、実際の声と録音の声にはギャップを感じるものです。そうした中で、上達していくために練習で耳を傾けるべき声は前者です。身体を使えたときの声、響きが乗ったときの声などそのときの感覚で学んでいくものだからです。

もし歌っているときの声が好きであれば、録音の声が好きになれなくてもさほど気にしなくていいと思います。ですが、もしあなたがどちらの声も好きではないのであれば、実際の声に対してはぜひ切磋琢磨して、自分の声を受け入れられる状態を模索してください。あなたの声帯・身体は本質的には変えられないものですが、声帯・身体の「使い方」次第で声の音色、響き、奥行き、表情などにおいて、必ずご自身で腑に落ちる、納得できる部分を見出すことができると思います。(♯α)

Q.呼吸の練習だとしっかり息が吐けるのに、曲になると息が続かないのはなぜですか。

.声は息の流れに乗って出ていきますので、歌のために地道に呼吸の練習をされているのは素晴らしいことです。曲で息が続かないのは歌詞の発音、音程、リズムなどの理由によって、息が必要以上に消耗しているのです。そういったことに振り回されずに、ひとつの息のラインでそれらをコントロールしてあげれば、おのずと息は続いていきます。あなたがしっかりと吐けているその息を、曲にどう結びつけていくか、その練習方法を工夫していけばよいと思います。

もし曲の音源があればそれを使い、歌うときと同じブレス位置で、息だけでフレーズをなぞってみましょう。口は自然のまま(ウの口にしない)で、子音Sを圧をかけた吐き方で行います。きっと身体は、歌詞で歌うときとは違う体感になるはずです。

次に、ブレス毎に「息」と「歌う」を交互に行います(息を吐く-歌詞で歌う-息を吐く-という具合に)。これは子音Zで有声にしても行えます。この練習をすると息が続くようになる上に、声が進みやすいという感覚も得るはずです。(♯α)

2018年12月20日 (木)

喉の負担を少なくしてよく響く声を出すためのメニュ

喉の周りの力みを取ることから始めましょう。口蓋を上げて、舌根を下げて口の中を縦方向に開けるようにして息を吐く練習をしてみてください。

喉を柔らかく開けられるようになりましたら、声を出す際にハミングで練習してみます。口を閉じて鼻から息を出すようにして声も鼻のほうに響かせます。この時、喉に声が落ちてしまっている人が多くいますが、喉で音をとらえたり、確認したり、自分で聞いたりしないように気を付けてください。

小鼻の上のほうや、目の下あたり、ほほ骨を意識してみてください。このあたりに声が響くよう、ポジションを作っていきます。

声のポジションができてきたら、今度はお腹から息を吐いてその息に声を載せてみてください。喉元に声が落ちていると、音はきれいに響かないし、喉で声をとらえていては、かすれがひどくなります。しかし、お腹で支えられた深い息の上に載っている声はとても楽に伸びていきます。最後に横隔膜で音を弾き飛ばせると、なおいい響きになります。

小刻みに横隔膜を動かしながらハハハと息を吐いてみてください。それに声を載せてみます。横隔膜でポンとはじかれたときに声を出すような感覚です。このように練習していくと喉の負担を少なく響く声が出せると思います。(♯β)

2018年12月19日 (水)

Q.質問に答えられない時にはどうしたらよいのでしょうか。

A.専門外のことは、きちんと区別し、どこまでが自分の専門領域であり、その質問はどこがどう違うのかを説明します。文献や先生などの紹介をするのもよいでしょう。正確に答えられないようなことは、「あとで調べて連絡します」 と言いましょう。あやふやに答えるよりずっとよいです。(Э)

Q.締めの言葉とはどのようなものがありますか。

A.「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」

「ご清聴ありがとうございました」(Э)

Q.話のまとめ方について教えてください。

A.話全体を振り返り、要点を要領よくまとめます。

「要するに、これまで私の話してきたことは、ひと言で申し上げると…」

「これまでの話をまとめてみますと、…ということになります」

何が伝わったかの確認、ポイン卜を押さえます。

印象づけのだめ押しをします。(聞き手に決意させたり、願望の結びが必要な時に限る)

「私は○○ということを肝に銘じ、断固として00する所存です」

「必ずや○○であると信じています」

「この決意でいっぱいです」

「○○でありたいものです」

「○○を、ここでお約束致します」

「必ずお役に立てます」

「皆様のお力添えにかかっています」

「皆さんのご協力を切に望む次第であります」

言い残したことを補足します。

聞き手に充実感、くつろぎを与えることを忘れないようにしましょう。(Э)

2018年12月18日 (火)

Q.大きな声を出したことがないので不安です。

A.息によるトレーニングをしっかりやることをお勧めします。これは、時間も場所も問わず、やれます。必ず毎日、何回もやってください。(♭б)

Q.のどの調子が悪いときなどは、どうすればよいですか。

A.生じ声を出すよりも、息を吐いている方がよいのです。声帯そのものを疲れさせるよりも、声をうまくコントロールできるように体を鍛えておくことが、トレーニングの目的だからです。(♭б)

Q.息から声にしていくトレーニングのメニュを教えてください。

A.このなかでやりやすいものをくりかえしてください。<( )はブレスで行なう>

「ハイラ、ラララ」

「ハイ、ラーラーラー」

「(ハッハッハッ)ハッ」

「ハッハッハッハッハッ…(太くしていく)」

「(ハッ)カケキコク」

「(ハッ)サセシソス」

「(ハッ)タテチトツ」

「(ハッ)ナネニノヌ」

「(ハッ)ハヘヒホフ」

「(ハッ)マメミモム」

「(ハッ)ヤエイヨユ」

「(ハッ)ラレリロル」

「(ハッ)ワエイオウ」

「(ハッ)ガゲギゴグ」

「(ハッ)ザゼジゾズ」

「(ハッ)ダデヂドヅ」

「(ハッ)バベビボブ」

「(ハッ)パペピポプ」

「(ハッ)ニャニュニョ」

「(ハッ)ミャミュミョ」

「(ハッ)リャリュリョ」

「(ハッ)ギャギュギョ」(♭б)

2018年12月16日 (日)

Q.自分で解釈するな、教わったことばを変えるな、と言われました。☆

A.型をくり返すと感覚やイメージからことばが生じます。それは自分のことばです。それが、自分には他の人との壁を乗り越えるのにヒントになることもあります。トレーナーのことばがヒントになり、それが変じて自分のことばになることもあります。それは、よくも悪くも、仕方ないことです。しかし、充分な練習がないのに、自分で解釈するのは自分勝手な間違いになりやすいです。

(♯)

Q.レッスンでメモをとるなと言われます。

A.ノートをとることが目的になってはいけないということでしょう。トレーナーと時間をかけられるなら、他のことをしないで、場に集中し、聞いて感じていく方がよいとは思うのです。(♯)

Q.胸を動かさないようにというのは、本当に正しいのですか。☆☆☆

A.横隔膜は、右下にある肝臓のせいで、右が広く厚くなっています。心臓は真ん中ですが、動きの中心はそこではありません。左右の肺のあたりを動かす方が、呼吸にも有利です。胸の中心、胸骨をあげようとはしないようにしましょう。

胸郭には肋軟骨がついています。肋骨は、かなり離れてついているのです。肋軟骨は軟らかく弾性をもつので、それを筋肉が固めてはよくありません。特に、吸うときですが。その時、外肋間筋が肋骨を持ち上げます。これは肋骨につき、肋軟骨にはついていません。そこは、呼気時に肋骨を上げる内肋骨筋だけがつくのです。

ですから、胸の真ん中の胸骨でなく、外側の肋骨に意識を向けることです。それは、みぞおちを固めないことにもつながります。(♯)

2018年12月15日 (土)

Q.ビブラートには種類があるのですか。

.ビブラートは音楽用語で、本来は声楽や器楽の演奏などでその音を上下に震わせる(揺らす)演奏技法ですが、ポップス他さまざまなジャンルでポピュラーな用語となっています。ネット上ではビブラートの練習方法と題して色々と出てきますし、何種類かあるといった表現もあるようです。                   

声楽の視点からですと種類はただひとつで、横隔膜を保ち身体の支えの中で息をコントロールするものをビブラートと捉えています(もっとわかりやすい説明があるかもしれませんが)。これは喉への負担もなく身体の使い方が最も自然な方法です。

ちなみに喉を使ったちりめんのようなビブラートや、顎(口)を動かして声を揺らすビブラートをする人もいますが、これらはビブラートの種類と呼び難いです。どちらも喉や顎・口周りに負担をかけています。ジャンルによってそれらを好みあえて行っている場合は別として、もしあなたが喉の安全を考え長く歌っていきたいのであれば、先にあげた方法を身につけることが最善です。

(♯α)

Q.ビブラートができた方がいいでしょうか。

.カラオケで競う歌番組が流行っていてビブラートの採点があったり、ビブラートができると歌が上手く聴こえますといった表現もよく耳にするように、世間一般ではそのような捉え方が主流であるのは確かでしょう。私個人はビブラートをかける、かけないを使いわけられるのがよいと考えています。

とはいえ、ビブラートが必ずしも歌うための絶対条件ではありませんし、価値観もさまざまですので、あなた自身がビブラートに縛られる必要はないと思います。中にはビブラートを好まない歌手もいるし、ときには声が揺れないで歌ってほしいというオーダーもあるでしょうし、古い時代の声楽曲ではビブラートなしでの歌唱が求められます。結局はあなたの歌のジャンルや、あなた自身がどうしたいかで判断するのがベストだと考えます。

ただ、今はまだビブラートができていなくても(特に求めていなくても)、しっかり身体を使って歌うことを積み重ねたなら、自然とあなたのタイミングで徐々に身についていくことと思います。(♯α)

Q.私の日本語は抑揚が少ないですか。

.あなたに限らずですが日本語は母音優位の言語ですので、よい意味で流れるように話すことができます。また、言葉のアクセントも多言語より柔らかいと言えます。例えば、階段(か-いだん)、電車(で-んしゃ)とアクセントはあってもその母音を長くはのばしません。それに対して欧米の言語、例えばイタリア語「domani(ドマーニ)明日」、「ieri(イエーリ)昨日」はアクセントのある母音を長くのばします。

そのことを象徴する体験として、以前ドイツの語学学校にいたときに、私と友人の会話を見聞きした様々な国の学生から、日本語はずっと平らに話しているように聞こえる、という感想がありました。平らというのは抑揚がないからそのように聞こえるのでしょう。感情が見えないので会話の中で突然笑ったり驚いたりしている姿が面白い、とも言われました。しかしこれは言語の特徴であり、よい悪いを判断することではないと思います。

朗読や講演など人前で話す必要性があるならば、それに見合ったトレーニングで解決できることです。(♯α)

2018年12月13日 (木)

かすれやすい声を回復するためのメニュ

声のトレーニングをあまり積んでいない人は、声を出すことを喉だけに頼ろうとしてしまいます。喉を締め付けたり、喉に力を入れて声を出すがゆえに声をからしてしまうのです。声を出すということは、喉だけの作業ではなく、上半身、そして下半身の足の裏まで、体全体を総動員して出していくというイメージがつかめればいいと思います。

まず喉開けることから始めてみましょう。声帯の周りの筋肉をよく動かしておく必要があります。口蓋をぐっと持ち上げてみてください。あくびをするかのように縦に高くあげます。口蓋垂が上方向に上がります。そして舌根をぐっと押し下げてみてください。こうすると、喉が縦に開くと思います。

わかりづらいという人は、指をそろえて23本口に縦に入れてみてください。すると同じように縦に喉を開けることができます。

喉が開くことを会得できたら、その喉の開き方のままで息を吐いてみます。せっかく喉が開くようになったのに、息を吐く練習をしたとたんに、口蓋が下がってしまう人がいます。これを高くキープする筋力が必要です。そこで毎日練習する必要があるのです。声帯の周りの筋肉をなるべく力を抜いて、息を吐いて声を使うことで、かすれ声を回避することができます。(♯β)

2018年12月12日 (水)

Q.話のための定石フレーズはありますか。

A.たとえばですが「先ほどは、○○といったことについてお話ししてきましたが、これからはそれを踏まえて○○ということについてお話ししたいと思います」(Э)

Q.話のポイントをまとめてください。

A.1. 主旨不明なのが一番わかりにくいので、核心から入る。

2. 目的を遂げてこそ、話である。目的をはっきりさせる。

3. 聞き手の聞きたいことと、自分の話したいことを考える。それをしっかりと結びつける。

4. 人前では大きく見えるように振舞う。

これを日々の生活で実践して、よりよい人生を勝ちとってほしいです。(Э)

Q.いつも早口になり、平坦な話になってしまいます。

A.結果として、それでは話し手の快感、聞き手のストレスで終わりかねません。あがっている証拠、自信のなさの現われともとられかねません。早口が悪いのではなく、話し手が場を捉えて表現していないことがよくありません。表現とは、明確な意図をもって人の心を動かすことです。その働きかけのために、話、つまり声や言葉が使われるべきなのです。(Э)

2018年12月11日 (火)

Q.息でことばを読んでみるのはよいのですか。

A.これを「息よみのトレーニング」と呼んでいます。息読みのトレーニングは声帯を使わないので、のどを痛めません。初心者が、声を出そうとすると必ず、そこに無理な力が加わります。息でやると安全だからよいのです。

息読みで読むトレーニング

1.文章(ことばのトレーニング)を息で読んでみる

2.文章を息で読んでメリハリをつける

3.文章を息で読んだあと、声で読む

4.息を3回「ハッハッハッ」と吐いて、1回「ハイ」と大声でいいます(20回)

5.息で「(アオイ)」といって、声で「アオイ」といいます(20回)

深い息を出せるようになり、しかもそれが声と結びつくためのトレーニングです。無理して急に強く行なうと、のどによくありません。(♭б)

Q.息とことばからよい声にするにはどうすればよいのですか。

A.声のトレーニングのなかで伝わることを知るには、日頃、使っていることばの実感から学んでいくことが早いでしょう。短いことばをなるべく体から(お腹の底から)声をつかんで、ことばにします。簡単なことばで、しっかりと発してみることです。

最初は、口形などはあまり気にする必要はありません。正確な発音よりも、体からの発声を重視します。それとともに、日本語を少しでも深く捉えるようにしていきます。(♭б)

Q.呼吸について、肋骨の働きと横隔膜との関係を教えてください。

A.肋骨は12対で左右で24の骨です。その元は肋骨頭関節と肋横突関節の2点で脊椎と結ばれています。この二つの関節をまとめて肋椎関節と呼ぶこともあります。この2点の関節を結んだ線が動作の軸となるのです。

この関節は、上側は軸が左右方向に、下に行くほど前後向きに、並び方が上から下にかけて少しずつずれています。この角度のずれによって肋骨は、上側は前に、下側は横にと、広がります。先が胸骨に達していないので、下の2対は左右に開きます。横隔膜は、この肋骨の下端を広げるのです。

普段の呼吸であれば、横隔膜の動きだけで十分ですが、少し呼吸が深くなると横隔膜が平らになり、肋骨の下端が持ち上げられます。さらに呼吸が深くなれば肋骨中部が横に広がり、最終的に上部の肋骨が前に向かって持ち上がります。(♭б)

 

2018年12月 9日 (日)

Q.前に道が拓けていると思われますか。

A.立ってみて、前が過去、後ろが未来と言う人がいます。そうなると、前かがみは過去への執着です。(♯)

Q.耳と喉は関係ありますか。☆

A.耳の下の顎のでっぱり、三角の骨(乳様突起)を指でしごいてみてください。ゆっくりと左右の痛い方をしごくと喉の痛みが軽くなることがあります。(♯)

Q.呼吸と体を一致させたいです。☆☆

A.息を吐く、ゆっくり吐くと、横隔膜が下がり腰が上がり、背骨を緩ませます。ワカメ体操などが効果的です。前屈で吐き、戻すときに吸うのが理想的です。

吐いて「はああー」と脱力し「やれやれ」で腰抜けになります。腑抜けでもあります。こういうなかで呼吸に関わらず保てるフォームをつくるのが狙いです。

肋骨を開き、胸郭を動かすことにすべての運動を結び付けてこそ、効果があります。体も骨も筋も伸ばしていく、筋膜もまた、腰中心に仙骨と胸郭、肋骨の弾む力をつけるものです。(♯)

 

2018年12月 8日 (土)

Q.他人の歌と比べて気持ちが沈んでしまいます。そのようなときはどう対処したらいいですか。

.物事の捉え方は人それぞれ違うので、私自身はレッスンにいらっしゃる方々の考え、思いを尊重しております。自分より歌が上手だと思う人と比べて気持ちが沈む人もいれば、それがモチベーションになってより練習に励む人もいます。比べてはいけないと無理矢理思うようにするのも自身の行為を否定しているようで解決にはなりません。

あるがまま他人と比べて沈んでしまう自分をも全て受け入れてみてはどうでしょう。その上で、他人と自分の違うところを具体的に見つめてみてください。身体つきが違う、声帯が違う、声が違う、感じ方が違う、これまでの体験が違う等々、楽器であるあなたの身体は世界でただひとつです。仮に他の人があなたの身体を真似したくてもできないのです。あなたの身体を使いこなせるのはあなただけである、そのことを再確認して外へ向いていた意識をぜひ自分に向けてあげましょう。意識を自分にフォーカスできれば、他人との比較の堂々巡りからきっと抜け出すことができます。(♯α)

 

Q.下からしゃくる癖があります。

.音をとらえるときに、下からずり上げて入ってくるパターンをお持ちなのかもしれません。そのパターンが功を奏して、いい表現がついたということを経験なさったのかもしれません。そのほうが声を出すのが楽だったという経験をお持ちなのかもしれません。しかし、ちょうどその音から入るという習慣を、自分のものにすると表現の幅が広がると思います。

曲によって、下からずり上げたほうがいいものもあると思います。歌う内容や役柄にもよります。年齢が若い役、かわいらしい役、純粋さを引き立てたい歌などは、音をジャストで狙ったほうが清潔感が出るかもしれませんね。

技術的にアプローチしていただきたいのは口蓋を上げるということです。なぜか、口蓋をあげながら、音を下からずり上げるというのは、人間の生理に合わないのか両立しにくいようで、大体の人が、口蓋を上げると、その音ジャストな音で歌い始めます。口蓋を上げ口の中の天井を高く保ったまま歌うと、ずり上げ防止になると思います。(♯β)

Q.声が伸びやかに出ないで、喉に落ちて止まっていると言われます。

.声を出そうとするときに、下あごや、喉のあたりを固めて出そうとする人がいます。喉で音を固めて出すことで、声を出すことに対して自覚が生まれやすいため、声をしっかり出しているなぁという充実感が得られるのかもしれません。しかし伸びやかな声を目指そうとしたときにこのやり方では通用しません。喉で押さえつけたり、喉に落としたような歌い方ではなく、ハミングで鼻や、頭蓋骨の上の部分に響いたような声を目指しましょう。喉から解放させて鼻や頭蓋骨の上の部分に響かせるようにして歌ったときに、声は響きを得て、もっと伸びやかに流れ出します。

そのためには、ハミングから練習するとよいと思います。鼻から息を吸い、吸ったところと同じ場所に声を載せるような感じでハミングをしてみてください。充実感のある声と言うよりも何か頼りのない、響きだけの、とても軽い音に感じるかもしれません。

次に軽く前屈して頭を地面のほうに下げて声を出してみてください。下顎がブロックされて使えないため、響は鼻より上の頭蓋骨のほうに行くしかなくなり、頭蓋骨に声が響きだします。このような頭蓋骨だけに響いたような声を出すことで、喉で押し下げた声ではなく、もっと響や息の流れに乗った伸びやかな声が出てくるでしょう。(♯β)

2018年12月 6日 (木)

横隔膜のトレーニングメニュ

横隔膜を柔らかく動かせる状態にしておくことが非常に有用です。経験上、声が軽やかに出ているなあと思うとき、横隔膜と声がいい連携プレーになっていると感じます。

くしゃみをするとき、ものすごく大きな声が出る時がありすね。くしゃみで、肋骨を骨折することもあると聞きます。くしゃみの速さは、時速200300キロにも達するとも言われています。横隔膜と連携がとれて、喉に無駄な力が加わらないと、とても大きく通る声が出るのです。しかし、偶然では、舞台上や、ここぞという時にいい声を出すことはできません。横隔膜を柔らかく、フレクシブルに動かす訓練が常日頃から必要になるということです。

体を縦に揺さぶりながら、肋の下あたりに指を差し込んで、アーアーアーと発声してみてください。体を動かすことと連動させると上手く横隔膜にアプローチしやすくなります。犬が走った後のように、小刻みにハッハッという呼吸の練習も横隔膜を使います。さらに、肋に差し込んだ指を押し出すかのように息を吐いてみます。これらのやり方で、なんとか横隔膜を意識下において動かせるようになるといいと思います。(♯β)

2018年12月 5日 (水)

Q.日本人のスピーチの仕方の参考書に何がありますか。

A.『田中角栄の3分間スピーチ』(小林吉弥/光文社)を勧めたいです。元総理、故田中角栄氏の人心掌握術がくまなく描かれています。引用してみると

「ねえ、おつかさん。そうでしょう!」仲間意識で迫る、稚気、茶目っ気のある、角栄氏を彷彿させる。

「野党は…三味線みたいなもんだ」

(百姓の子だから、緊張に対する訓練ができておらず…)ヤマドリを撃っていたようなもんだ」

「みなさん、私も人の子だ…」

「何十万年、何万年の歴史の上に今日がある…」

「クマやトラが出てきても、ジッとがまんしていればいいという人もいるが、そんなバカなことはないッ」

「いったん背骨を抜いた人間に骨を入れ、セメントで補強したようなもんだ」

「こういうことであります」

「…じゃねェですかッ」

「…られるわけはない」

「…では世のなか通らんッ」

「…ということになるんだ!」

「…しなければいかんのです!」

 

なんとも、活字だけでも人間味(=身・実)が伝わってきます。私は一度だけ、生で角栄氏のスピーチを聞きましたが、まさに絶品で、今も脳裡に焼きついています。(Э)

Q.自分の話が薄っぺらいと思います。

A.考えたことは、すべて書きとめ、次に、考えることに結びつけます。考えたこともすべて書きとめます。この繰り返しで、話の内容も濃くなります。

人前で話す機会があるほど、普段から、調べ、考え、知っておくこと、学んでおくことが、大切となります。それが自分のためになり、見えざる自信、見えざる説得力となります。そうしていると、そこに思い入れが生じます。おのずと伝えたくなり、使命感を感じるようになります。そこから話はようやく自在に展開し、おもしろいものになっていくと思います。(Э)

 

Q.スピーチで人を惹きつけられないのですが、どのようにしたらよいですか。

A.自分の前に立った人に対しては、誰しもが15秒くらいは興味をもつといいます。しかし、そこでもっとあなたに興味をもってもらうようにする工夫が必要です。それが、まさに話す力です。話については、自分の生々しい経験と伝えたいという強い意志があれば失敗はありえません。(Э)

2018年12月 4日 (火)

Q.胸式呼吸はいけないのですか。

A.何をもって胸式呼吸というか、どういう状況なのかで違ってきますが、トレーナーが注意するのは、それが目立って発声を妨げるか、その危険があるからです。また、トレーニングでは将来的な発展のためにあまり開発されていない腹式呼吸、というより横隔膜中心の呼吸にする方向に進めるためです。

誰でも胸式は使っていますし、いけないのではありません。胸式呼吸にもいろいろとあります。肩があがるのはよくなく、胸が前や上に動くのは、先にそのフォームにして固定し、動かさず、下の方の肋骨が広がるのは、横隔膜と連動するので、むしろ望ましいのです。(♭б)

 

Q.ため息のトレーニングのやり方を教えてください。

A.(ハアーーーー)と長く息を吐く

「(ハアーーーー)アー」後半を「ア」で実声とする

「ハアーーーーー」と声を伸ばす

3回、ため息で(ハアー)といって、4回目を実声「アー」とする

楽に声になるところ、一番、声の出やすいところで、声を出し、息で少しずつ、大きくしていき、そのあと小さくする。(♭б)

Q.息のトレーニングで注意することはどういうものでしょうか。

A.自分の体力、体調にあわせてやることです。慣れぬうちは、額や後頭部などが痛くなったり、気分が悪くなることもあります。こういうときは、すぐ休んでください。立ってやるときは、倒れたりすると危険なので、まわりに注意します。具合が悪くなったら、すわるなり、ひざをつくなり、早めに対応することです。(♭б)

 

2018年12月 1日 (土)

Q.イタリア語でカンツオーネを歌ってきたことを使って、日本語をうまく歌うコツはありますか。

.イタリア語でカンツオーネを歌っていると、母音をしっかり伸ばす習慣がついて、日本語歌唱をしているだけでは身につきにくい感覚が得られると思います。日本語だけの歌唱では、母音に動きを付けてのばすこと、子音の発音などは強化しづらいかもしれません。

日本語での歌唱ですが、日本語を明瞭に聞かせるには、アイウエオの母音を明瞭に発音できることが必要です。発音をしっかり聞かせようと、子音を頑張って発音なさろうとする人がいますが、子音を頑張っても、その後に続く母音がしっかり歌えていないと、その言葉は明瞭に聞こえません。ですので、アイウエオの五母音をしっかり伸ばせるように練習してみてください。舌の位置などにも気を付けて明瞭な発音を心がけてください。

さらに、日本語をうまく歌うコツは、最初の言葉を長めに丁寧に歌うことです。日本語は最初の単語を聞き逃すと、なんという言葉だったのか聞き損じてしまいやすいです。ですので、最初の言葉をはっきり、長めに歌うということがコツになります。長めに歌うことで、声の支えも作られ、フレーズの最初に助走がかかるので、そのあとに続くフレーズが流れやすくなります。(♯β)

Q.音の出だしがうまく歌えません。

.声を支えて出すためのポイントとして、1番初めの音にいかに息を流すかということが重要になります。最初の音を息の流れに乗せて、その流れに乗ったままフレーズを歌っていくことで声も安定しますし、フレーズ感をつけるということが可能になります。たいていの曲は4小節単位または8小節単位のまとまりで構成されています。その4小節もしくは8小節をぶつ切りにせず、大きなまとまりとして捉えて歌っていくためには、最初の音からきちんと息が流れているということが大切になります。

例えば、「うさぎおいしかのやま」でしたら、最初の「う」に、いかに息を流しているかということがポイントになるのです。少し大げさかと思うぐらい息を混ぜながら、その息を前に運びながらと歌ってみてください。少し息漏れがしても、最初は構わないと思います。ろうそくの灯を吹き消すかと言うくらい息を出しながら歌ってみてください。息の流れがつくようになったら、今度はその流れに乗りながら「うさぎおいしかのやま」のフレーズを歌ってみましょう。(♯β)

Q.音に段をつけないように言われます。

.ポップスを歌う人によく見られる傾向で、音をレガートにせず、一つ一つマルカートして区切って出される人がいます。まるで、音と音の間に階段が付いているかのような感じです。この出し方は、一つ一つの音を区切って出しているため美しいレガートにはなっていません。日本語に沿わせて発音しようとするとこのような歌い方になってしまうのかもしれません。

しかし、音楽として、この歌い方では、流れるような旋律線を作る事はできないのです。ですからポップスを歌われる人も音を階段のように一つ一つ区別して切り離さずに、むしろ音と音をつなげるようなイメージでレガートで歌っていくことを心がけてみてください。

例えばヴォカリーズでドレミレドと歌うとしたら、ドーレーミーレードや、ドーーーレーーーミーーーレーーードーーーのように母音を引き伸ばした歌い方です。決して、ドーッ、レーッ、ミーッのように音同士が切り離されないようにしてください。声帯でなめらかに音と音をつなげて歌えるようになるのが理想的です。(♯β)

 

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