Q.ビブラートには種類があるのですか。
A.ビブラートは音楽用語で、本来は声楽や器楽の演奏などでその音を上下に震わせる(揺らす)演奏技法ですが、ポップス他さまざまなジャンルでポピュラーな用語となっています。ネット上ではビブラートの練習方法と題して色々と出てきますし、何種類かあるといった表現もあるようです。
声楽の視点からですと種類はただひとつで、横隔膜を保ち身体の支えの中で息をコントロールするものをビブラートと捉えています(もっとわかりやすい説明があるかもしれませんが)。これは喉への負担もなく身体の使い方が最も自然な方法です。
ちなみに喉を使ったちりめんのようなビブラートや、顎(口)を動かして声を揺らすビブラートをする人もいますが、これらはビブラートの種類と呼び難いです。どちらも喉や顎・口周りに負担をかけています。ジャンルによってそれらを好みあえて行っている場合は別として、もしあなたが喉の安全を考え長く歌っていきたいのであれば、先にあげた方法を身につけることが最善です。
(♯α)
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