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2019年3月23日 (土)

Q. 歌うとき力み過ぎていると言われて、今までの感覚を否定された気分です。これから全く違う感覚を構築するということでしょうか。

. 歌唱時においては、声のボリュームと身体の感覚は比例するものではありません。声を強く出したら身体も(喉を含む)強い圧力を感じる、逆に弱い声を出したら身体への圧力は弱い、ということではないのです。もし、これまで喉で声を押し身体も力の限りで歌っていたとしても、聴き手に力強い声が届いているわけではないのです。大抵の場合は力み過ぎると息が流れない、でも声を押し出そうとする、この悪循環で響きのない声や側鳴りの声になってしまうからです。そこから抜け出すためにも、今までの感覚を否定されたと捉えずに、今までのそのエネルギーをもっと歌声に活かせる手立てがあることを知った、それを身につけたらもっと歌いやすくなるのだと、前向きに取り組んで頂きたいです。今までの感覚と違うものにはなっても、身体を使った発声にすることで、元々兼ね備えているパワフルさを発揮できる=今までのものを活かしていける、と捉えてください。(♯α)

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