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ヴォイトレレッスンの日々

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2019年11月

2019年11月30日 (土)

Q. 歌詞忘れ防止法を知りたいです。

.もっとも簡単で容易な方法は、繰り返し歌うことです。何百回、何千回と、繰り返し歌って、自然に口ずさめるまで覚えることが、一番のお勧めです。しかし、時間が許さないこともあるでしょうし、覚えたつもりでも、本番では出てこないこともあるかもしれません。

まず、覚えたつもりの歌詞を忘れてしまう場合です。繰り返し練習したおかげで、歌詞と曲のイメージや発声が、丸ごと体に入っている状態だと、本番中に、何かのきっかけで、どれか一つ(発声やイメージ)が乱れると、ついでに歌詞までわからなくなってしまうことがあります。

予防法としては、歌詞のイメージとは違う感情で歌う練習をすることです。「喜び」の歌ならば、「悲しみ」や「怒り」など、真逆のイメージなどで歌ってみると、意外に歌詞が出てこないことがあります。その部分を、洗い直して、さまざまなシチュエーションで練習すると、より歌詞が定着していくでしょう。

次に、時間が足りなくて、暗譜が進まない場合です。なるべく数多く歌うことは第一ですが、それだけでなく、歌詞を書き出して、いろいろな観点から分析することも、助けになります。また、フレーズごとの歌詞の頭の文字を覚える、という方法も役に立ちます。例えば、「故郷」という曲なら、『ウサギ追いし かの山、小鮒釣りし かの川、夢は今も めぐりて、忘れがたき 故郷。』をフレーズの頭だけ、『ウ、か、こ、か、ゆ、め、わ、ふ』という具合にです。(♭Ξ)

 

.そんな防止法があるなら私も知りたいと言いたいですが、多数出ていると難関は暗譜になってきます。いろんな稽古が重なってくることもありますが、基本的には立ち稽古(動きをつけながら歌う)には暗譜でのぞまなければいけないので、毎日暗譜に追われている状態です。何度も歌っている作品は自然と考えずに口からでてきますので、どれだけの数を歌ってきたかも重要なのかもしれません。

私の場合は、現在のほうが暗譜が早いです。それは、公演の数をこなす中で暗譜することが日常になってきたのもありますし、自分なりの暗譜のやり方に慣れてきたからです。

以前はひたすら何度も歌って体に覚えさせていたという印象です。今は、実際によい発声の状態で歌うのは、歌詞が体の中に入ってからになりました。

その前に、自分の手帳に歌う歌詞を書き日常持ち歩いています。自分でわかりやすいように、フレーズごとに段落を変えたり、文法を考えたりしながら目でおったり、時には声に出して読んだり、一番多いのはノートなどに読みながら何度も書くという作業です。目と耳と喉と手で頭に覚えさせると言ってもいいかもしれません。時には立って動きながら歌詞を朗読したりします。

歌詞を忘れるというのは、基本的には練習不足であったり、緊張などが大半ではないでしょうか。それを軽減するには準備が必要であり、不安の軽減が歌詞忘れの軽減につながると考えます。(♭Σ)

 

.旋律と歌詞をセットで練習するだけの人が多いようです。すると、例えば「歌詞だけ朗読してください」とお願いしたときに、割とすぐに歌詞が出てこなくなり、口ずさみながら歌詞を探すといった様子を目にします。音程やリズムに歌詞を乗せた状態でのみインプットしているので、音程・リズムを取り除いてしまうと歌詞が単独では立ち現れなくなるのです。

新しい曲を練習する際は、ぜひ「旋律」と「歌詞の発音」を分けて練習することを取り入れてみてください。必ず今以上に歌詞が定着しやすくなります。ちゃんと歌詞だけを、詩を朗読するように(音程・リズムは出ないようにして)発音します。歌詞が抜けてしまう部分・まだ不安定な部分がおのずと見えてきます。歌詞が定着してきたら、さらに舞台でのセリフのように普段よりやや高めのポジションで、しっかりした声で発音します。経験上ですが、身体を使って発音することでより定着度合が増します。(♯α)

 

.若いころだと、何も考えず、特に努力をしなくても、何度か歌っているうちにおおよそ覚えてしまうことが可能ということもありますが、加齢とともにその力はだんだんと衰えていきます。よく、小中高生が英単語や漢字、歴史を覚えるような、むやみやたらと暗記をするような方法ではない、新しい「覚え方」を開拓していくことが重要ではないかと思います。

まず、歌詞の内容、ストーリーがわかっているかです。ただ単に音に合わせて歌っていると、歌詞をシンプルに読むということが意外とできなかったりします。音の抑揚に合わせてしまい、変なアクセントになっている場合は要注意です。歌詞に何が書かれているのか。それを理解するとともに、歌詞を何度も朗読することをお勧めします。

頭の中身の整理という意味では、歌詞を何度も手書きで書き写すという作業もお勧めです。客観視できるとともに、頭の中身を整理できますし、歌いすぎて喉が疲れるということも回避できます。

思い出しながら書き出すのもお勧めです。特に外国語の曲の場合、スペルを確実に覚えているかの確認もできます。アクセントの位置を再確認することにも役立つと思います。

このように、「ただ覚える」ということよりも、さらに内容を整理する方法、頭の中で様々なことが関連付けられるようにしていくと、結果的に覚えるのが早くなったり、忘れにくくなったりしていくと思います。また、練習で自分で自分のプロンプターになる方法もお勧めです。こちらはやや高度になりますが、それぞれの歌いだしのフレーズの少し前に、次の歌詞を相手に提示できるようにしゃべるという練習ですが、癖づくと、本番中にもその時のシミュレーションが活かされ、あたかもプロンプターが助けてくれているかのような感覚でいられると思います。(♭Я)

 

.暗記などは、夜寝る直前が脳に残りやすいと聞いたことがあります。それを耳にしてからは、寝る前に暗譜をするようにしています。

以前は朝、何も情報が頭に入っていないクリアなうちにやったほうがベターなのかという先入観があり、朝の通勤のときにやっていたこともありました。しかし切羽詰まってくると、回数が大事だと思うので、朝昼晩、暇を見つけては、ひたすら暗譜します。

歌詞のストーリーを自分なりに構築すると覚えやすいです。1番は現在の話し、2番は回想の話しなどというように、自分で忘れにくいような筋書きを作って覚えていくのです。実際、詩の分析をしてみると、そのような背景が読み取れることもあると思います。

詩によっては脚韻、頭韻を踏んで作られている場合もあるため、それを踏まえて覚えていくのもいいと思います。メロディの違いとともに覚えるのもいいと思いますが、有節歌曲などの場合はその手は使えないので、やはり物語仕立てで覚えるのがいいでしょう。(♯β)

 

.私が必ずする練習は、音やリズムを取り除いて、セリフとして初めから最後まで早口で空で言えるようにする、というものです。まず歌詞をメモ帳に手で写します。パソコンの打ち込みではなく手で写すというのに意味があると思っています。これをいつも持ち歩いて、電車の中とかでも、一瞬見たり、ポケットにしまったりしながらブツブツ言いながら覚えていきます。

私はオペラのイタリア語をはじめにこうやって言葉として先に覚えます。そのほうが音取りも早いし、暗譜も早い気がします。この勉強法、歌詞を先に覚える方法は私の師匠に教わったものです。

もう一つの練習法は、実際に音を使って歌うのですが、実際より少し速めのテンポで練習します。アカペラのほうがよいと思います。間違えようが(その場で作詞しながら)最後まで歌うというものです。完璧になるまで覚えようとするより、間違えたほうが覚えます。また、その場で作詞しながらでも最後まで歌い通せると自信にもなります。本番より速めのテンポでやるほうが、頭の回転として、実際のテンポで歌うときに余裕が出ます。

(♭∴)

 

. 歌詞だけ覚えるというのは、20代ぐらいまでは難なくできる人が多いようですが、年齢を重ねると記憶力が低下するのでだんだん難しくなってきます。ですので、歌詞を何か別のものに紐づけて覚えることをお勧めします。

第一に、歌詞と意味を結び合わせて覚えること。当たり前のことですが、案外できていない人が多いようです。外国語の場合は、自分で辞書を引いて言葉の意味をひとつずつ調べるくらいでないといけません。日本語も、記号のように歌わず、意味を理解して歌にすることが重要です。意味がわかれば次の歌詞はおのずと出てきます。

第二に、脳内で歌の情景を映像化すること。例えば「蛍の光」なら、「初夏の夜、暗い窓辺で集めた蛍の光のもとで」「寒い冬の夜、外の柔らかな雪明りが差す窓辺で」「灯りに使うお金もないが、頑張って勉強した日々」という絵を思い浮かべながら歌えれば、歌詞は忘れません。たとえ忘れたとしても、近い意味の言葉が浮かぶので、焦らずサラッとごまかすことは可能です。

第三に、和声と紐づけて覚えること。和声には色があります。楽しい色、苦しい色、悲しい色...たいていの曲は、歌詞の意味に見合った和声がつけられていますので、それを味わいながら歌う習慣を。楽器ができる人ならピアノやギターを弾きながら、できない人は伴奏をよく聞きながら歌うと発見があります。(♯∂)

 

.よく忘れるのなら、忘れるところの法則を見いだしてください。覚えにくいところもあれば、覚えやすくても忘れやすいところ、間違えやすいところもあります。最悪のケース、そのことばが出てこないときの代用語を用意しておくこともあってもよいでしょう。

途中を抜かしたり、間奏をまてないミスに比べたら、一ヵ所の歌詞のカバーくらいは、簡単なことと思ってください。いつも即興でやるくらいの気持ちなら、ポップスにおいては日頃のボキャブラリーを豊かにしておくことです。(♭π)

2019年11月28日 (木)

Q.パッサッジョの歌い方

A.女性ですと、真ん中のドから初めて一点「シ」や、二点「ミ ファ ソ」あたりで声の転換を迎えます。低い音から上がってきて、声をチェンジさせないと歌えなかったり、違和感を感じたり、出しにくいポイントがあるかと思います。音がつっぱったり、音色が変わったりする人もいます。

この声区の転換にあたる部分を、パッサッジョと呼びます。このパッサッジョにあたる音をうまく歌うにはいろいろな工夫が必要です。まず、出にくいからと言って音を無理に押し出そうとしないことです。下の音から柔らかくつなげて上の音につながるよう練習してください。唇の使い方も利用できます。パッサッジョのときには唇を少し覆いかぶせるようにして歯を見せないように歌うと声がまとまりやすいです。焦点がなく広がってしまうような出し方では声帯に相当な負担をかけます。鏡で確認しながら、唇のかぶせ方を練習してみましょう。(♯β)

2019年11月27日 (水)

Q.何をするのか、どうしていけばよいのかがわかりません。迷ってばかりです。

A. WhatHow、何をつくるか、どうつくるか、どう、というのは、いつも制限のなかにあります。そこに手段を持ち込めなくては何をするにもできず、何をつくるにもつくれません。つまりHow toがいるのです。(♯)

 

2019年11月26日 (火)

Q.AIは、天才なのでしょうか。

A.昔のコンピュータは、123でしたが、今のAIは、あらゆるルートを想定しつつ、すべてを網羅するのではなく、選択、つまり、取捨もします。人間がAIに、碁や将棋で負けるようになったのは、そのためです。

天才は、たった一つのアイディアよりも、この計画性において、すぐれていると思うのです。その点でディープラーニングで圧倒的な数量に質が伴うのです。

でも本当の天才はというのは、十代くらいで名を遺した人かもしれません。(♯)

 

2019年11月24日 (日)

Q.オタクは、ロリコンですか。オタ芸をどう思いますか。

A.ロリコン、和製英語roricon→英語でloliconとなりました。ロリータフェチというと、ナボコフの「ロリータ」は12歳です。コンプレックスがついたのは、マザコンからの流れでしょうか。「萌え」に準じます。コンプレックスは、表に出ないものだから、日本人の使い方は、誤用ともいえましょう。

私は、オタ芸を今の歌よりも価値があると評価しました。私たちの頃は、応援も海外のをまねていましたが、彼らのはまさに芸で、現に世界に広まりつつあります。(♯)

2019年11月23日 (土)

Q.おなかの力が弱く、声を支える方法を知りたいです。

.声をおなかで支えるように指導されていると思いますが、いろんな方法があると思います。

私がドイツ人の歌手に教えてもらった方法は、椅子に座ったままトレーニングするというものでした。当時私はおなかの支え方がわからず、声を出すと上半身が上の方に持っていかれ、体の下の方を意識して歌うことができていませんでした。しっかり声をお腹周りに感じて、上に浮いてこないような方法を模索したいのにやり方がわからず苦労していました。

その先生に勧められたのは椅子に座って練習することでした。椅子の座面をおしりで押していく感覚で歌うと、声を下方に維持し、支えもお腹周りに感じられます。骨盤、腰も椅子の座面に沈んでいくかのような感覚です。その先生自身もコーチ(アメリカ人だそうです)に、このやり方で来る日も来る日も練習させられ、舞台上でもこの感覚で声を支えたとおっしゃっていました。ぜひトライしてみてください。(♯β)

2019年11月21日 (木)

Q.横隔膜と声帯の連動の方法

A.息を吸った時に肋骨の内側についている横隔膜が広がって下がり、息を吐いたときにはそれが弛緩して元にもどります。横隔膜をいかに保持するかが息の支えに繋がります。

しゃっくりは横隔膜の痙攣だといわれていますが、同時にヒクっと声もなってしまうことがあるのではないでしょうか。これは横隔膜と声帯が連動している証拠だそうです。

横隔膜をわざと動かしながら息を吐き、それとともに声を出すと「あ~あ~あ」と揺れた声がでます。これは体と繋がった声であり、体と無関係に出る声ではありません。大変特徴的な声ですが、この声を真似していくと、いいトレーニングになります。動物の鳴き声で、特に犬などが威勢よく「わんわん」と、よく通る声で吠えるときは、横隔膜の動きと声とが見事に連動し、無駄な力や喉の力みなどが一切ないことが見て取れます。走った後の犬のお腹が、ハアハア言いながら動いているのも横隔膜の動きです。是非、横隔膜と声を連動させてみましょう。(♯β)

2019年11月20日 (水)

Q.さわりとは、イントロのことですか。

A.触りは、本来、盛り上がるところ、聞かせどころ、サビです。ブリッジです。

サビでも、謡曲、語りものでは低く太く渋いところを指します。元々は、イントロのことではなかったのです。

(♯)

2019年11月19日 (火)

Q.のど自慢では、チャンピオンの歌がつまらなくなってきたと思うのですが。

A.一昔前は、バックの伴奏のメロディを全く無視して歌ってしまうのに、けっこう長く聞かされてしまうような歌がありました。のど自慢の鐘一つです。お年寄りに多かったです。アマチュアゆえの素朴さにその人柄を楽しめたのです。皆がカラオケで卒なく歌いこなすことに長けてきて、同じようにうまくなりすぎて、おもしろみがなくなってきたと思います。(♯)

2019年11月17日 (日)

Q.歌が身近な例を教えてください。

A.子供の頃、友達の名前に節をつけて呼んでいましたね。「○○くん、遊びましょ」、こうして、ことばとメロディと2つのものの関係性がつけられるのです。グルーブ感やコール&リスポンスになります。野球の応援の声もまた、歌といえるでしょう。(♯)

2019年11月16日 (土)

Q.声の焦点を集めるとはどのようにするのでしょうか。

.歌を歌うときに、声を集めたり、焦点を感じずに声を出すと、響きの散った音になってしまうことがありますが、これを回避する方法が、「声の焦点を集める」ということです。単に「声を集めるという意識」ととらえたほうがいいかもしれません。普段話し声では普通に声の焦点が集まっているのに、歌になったとたんに、ボワッと音の輪郭をぼやかし、口先を大きく広げて歌ってしまう人がいます。口の中の空間を広げるように言われるからかもしれません。

話し声の時のように鼻の前や口の前に音声を持って来ることを意識しましょう。更に、表情筋で鼻の周りに筋肉を寄せてきて響きを集めてみます。まるで鼻のところに音をS字フックでとどめておくかのようにとらえ、軟口蓋を上後ろの方向に引っ張り上げて口腔内の容積を広げます。このように、響きの空間と、言葉を捌く場所をわけて考えてみてはいかがでしょうか。(♯β)

 

2019年11月14日 (木)

Q.表現の幅を広げるメニュ

A.声や音に執着してしまって、なかなか自由な音楽を演奏することができないというような状態になっている人は、思い切って視界を変えていく必要があると思います。歌うこと=声や音と結びついてしまっているのであれば、この状態を切り離す作業を行うとよいと思います。

そのための練習方法としては、音やリズムを置いておいて、歌詞をセリフのように朗読するとよいと思います。音やリズムがついた状態では、なかなか分離することが難しいのですが、歌詞を朗読すること、しかも、セリフのように大胆に伝えようとすることで、本来自分がその歌詞から感じ取れる内容や、伝えたいことを再認識することができるようになると思います。

この感覚を忘れて、音やリズムをなぞってしまうと、本来の音楽がしっちゃかめっちゃかになっている可能性が大いに考えられます。何を伝えたいのか、どのような気持ちを表現したいのか、そのためにはどのような声の強さで、どのような声の色で歌えばいいのか、旋律の色彩、オケの色彩、そして自分の歌いたい色彩はどのようなものなのか、ということを大事に考えられると、表現豊かに歌えるようになっていくでしょう。(♭Я)

2019年11月13日 (水)

Q.リフって、何ですか。

A.「トンテテ、トンテテ、トンテテテンテン、会津磐梯山は~」と、このリズムで繰り返されること、リフレインをリフといいます。(♯)

2019年11月12日 (火)

Q.音楽の基本構成とは、何でしょう

A.始まり、進み、戻る、序破急といっても、それぞれ違いますが、途中に緊張が来てから納めるのは、全ての芸と共通します。(♯)

2019年11月10日 (日)

Q.音楽や歌の誕生から成立は、どういう流れでしょうか。

A.一個人から考えてみます。好きに音を出したり声を出したりしても、大体10分ともちません。自分一人ならともかく、他の人が楽しめたり、飽きないものにはなりません。そこで、メロディ、歌詞をつけるのです。

もう一つは、人と関係させてみます。かけ合わせるのです。こうすると、共有のものとなり、あまりレベルを問わなくても楽しめるようになります。心地よくなってくり返していたからこそ、成り立ち、継承、発展されたのでしょう。(♯)

2019年11月 9日 (土)

Q.響きを自分で作ろうとしないでと言われました。

.レッスンを続けていく中で、自分が出す音は、結果であり、自分で音の響きを作ろうとしない方がいいというときがあります。ある程度、レッスンが進み、声も出てきて、その声をもっと美しく充実させた響きにしていこうとしたときに、自分の喉の周りで響きを作ったり、自分の音を聞いて調整しようとしたり、何かしぜんでないことをしてしまっているのかもしれません。

息を吸い、口を開き、口蓋を上げ、支えたポジションを作ったら、まず無為しぜんに出してみることです。不自然な声だと指摘されるときは、自分の中で音を聞き、口の中に音を作ってみたり、喉で押してみたり、いろいろと作為的なことをしてしまっているのかも知れません。あれこれ試行錯誤はよいのですが、体のすべきことをしたうえで、あまり細かく考えずに、ポーンと声を出した時のほうがうまくいくことがあります。しぜんに響いた声が、一番美しかったりします。どうぞ、自分で作ろうとせず、体を機能させた結果として出てくる音を観察してみてください。(♯β)

2019年11月 7日 (木)

Q.コペルトとは何ですか。

A.アペルト、イタリア語のaprire「開ける」の過去分詞形がapertoで、それに対してcoprire「覆う」の過去分詞形がコペルトcopertoです。

歌では、口を開けて頬骨も上にあげて、両サイドに広げるようにし、唇も歯の上にめくれ上がったような感覚で歌うものをアペルトと表現します。これは特に三点Cなどの超高音を歌うときには役に立ちますが、中音でこれをやってしまうと音が散って、喉も上がり、声はかすれやすくなります。

それに対し、コペルトは唇を歯の上にかぶせて、上あごが、あたかも屋根のように覆いかぶさっているような状態を言います。「オ」の口をたてで作るとわかりやすいと思います。このフォームのメリットは、響きを集めてきて、散らすことなく、中音で音を響かせるのに役だちます。歌のためにはどちらもできるように、上あごの周りの筋肉や唇をフレキシブルに動かせるよう、柔らかくしておく必要があります。どちらかしかできません、とか、自分のコントロールが効かず勝手になってしまう、という状況を避けるために、常日頃から意識して動かしておきましょう。(♯β)

2019年11月 6日 (水)

Q. 教育での音楽と日常の音楽との乖離をどうみますか。

A.教育とは、あるところまでは強制的に入れ込むものですから、音楽が何も入らないよりはずっとよいと思うのです。日常の中の音楽は日常にあるので、日常で楽しんでいればよいとも思います。(♯)

2019年11月 5日 (火)

Q.学校の音楽となると、クラシックとなることで弊害はありますか。

A.クラシックは習った分、入ってしまっていますが、自らは選んでいないのです。それは、文化であって文化でない、でも入っています。問題は、クラシックだけでよいのかということです。それは、体制、教師や教員育成問題ともなります。(♯)

2019年11月 4日 (月)

Q.プロで歌唱力のある人は、ヴォイトレができているのでしょうか。

A.私は、結果オーライです。仮に、誰かにトレーナーのヴォイトレができていないと言われてもかまいません。さらなる表現の可能性をヴォイトレが与えることもあります。歌唱と同じく、ヴォイトレも限りはありません。満足のいくところまで使えるようになったら、そこまでというのも考え方の一つですが、実力キープのためにも、私は、歌唱と別にヴォイトレを続けるべきだと考えます。

(♯)

 

2019年11月 3日 (日)

Q.音楽といえばクラシックとなる教育制度は、おかしくありませんか。

A.日本の学校の音楽室にある肖像画といえば、なぜバッハ、ベートーヴェンなどでしょうか。日本人の肖像画は、なぜないのでしょう。この辺は、変えていくとよいと思うのですが。

音楽だけでなく、社会科や世界史、地理でも、いろんな教科で欧米中心に教えられてきましたから偏っています。外国語が英語、しかも国語より重視されています。明治維新、そして戦後の日本の置かれている事情と方針に従ってきたからです。(♯)

2019年11月 2日 (土)

Q.呼吸のトレーニングに必要なことはなんでしょうか。

.歌を歌う際に、息を保つかということが需要です。脇腹の胸の下あたり、(着物で帯を締める位置)に手を置いて息を吸ってみましょう。思い切りあくびするように息を吸うと、肋骨が両サイドに広がると思います。この時に皆さんの横隔膜は下にさがって平らな状態になります。なるべくこの状態を維持しながら息を吐くことが、歌っているときの呼吸法になります。

練習方法としては、脇腹を広げながら息をすったら、細く長く、なるべく脇腹を縮ませないように「スー」っと吐いてみてください。ペットボトルに水を入れて、それにストローを差し込み、ぶくぶく持続させるような呼吸もいい練習になると思います。それに少しずつ「ア」や「ウ」などの音声も加えて息を吐いてみましょう。まずは、長く持続出きる呼吸を目指してください。(♯β)

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