Q.表現の幅を広げるメニュ
A.声や音に執着してしまって、なかなか自由な音楽を演奏することができないというような状態になっている人は、思い切って視界を変えていく必要があると思います。歌うこと=声や音と結びついてしまっているのであれば、この状態を切り離す作業を行うとよいと思います。
そのための練習方法としては、音やリズムを置いておいて、歌詞をセリフのように朗読するとよいと思います。音やリズムがついた状態では、なかなか分離することが難しいのですが、歌詞を朗読すること、しかも、セリフのように大胆に伝えようとすることで、本来自分がその歌詞から感じ取れる内容や、伝えたいことを再認識することができるようになると思います。
この感覚を忘れて、音やリズムをなぞってしまうと、本来の音楽がしっちゃかめっちゃかになっている可能性が大いに考えられます。何を伝えたいのか、どのような気持ちを表現したいのか、そのためにはどのような声の強さで、どのような声の色で歌えばいいのか、旋律の色彩、オケの色彩、そして自分の歌いたい色彩はどのようなものなのか、ということを大事に考えられると、表現豊かに歌えるようになっていくでしょう。(♭Я)