Q.朗読の表現を一辺倒に聞こえなくする
A.朗読やお芝居の経験の少ない人にとって、表現をどうすればよいのかというのは大きな課題だと思います。読書が好きな人でも、黙読しているのと声を出して読むのとでは、なんとなくイメージが違ったり、「こんなつもりではないんだけどなぁ」というような表現に聞こえてしまったりという場合もあると思います。このような部分は、聞き手にとっては退屈に感じてしまう要素なので、改善していきたいですね。
このような場合の改善のヒントになるのは、英語でいう5W1H(Whenいつ、Where どこで、Who 誰が、What 何を、Why なぜ、Howどのように)を明確に伝えることや、登場人物の気持ちを大事に表現することではないかと思います。特に感嘆詞がついているような場合は、気持ちが強く表れる部分だと思いますので、特に印象に残るように前後の内容を考えつつも大胆に表現してみるとよいと思います。
また、接続詞をどのように表現するかもとても重要だと思います。順接や並列の場合は、前の内容と同じような内容だと思いますが、逆説の場合、話の内容や場面が変わるきっかけとなります。接続詞の部分を読む段階で、次に来る内容を予測させるような表現方法が必要になると思います。
これらを言葉の強さや緩急のテンポ感、間の取り方などを総合的に組み合わせて、聞いている人が自然とそのお話に引き込まれていくような世界観を作っていけると理想的です。(♭Я)
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