Q.何をしたら声を支える筋肉が鍛えられるのでしょうか。
A.私自身も若いころはおなかに全く力が入らず、体重も今より10キロやせていて、体で声を支えるすべがなく、いつも首の後ろや肩で声を支えているような状態でした。そのため慢性の首の痛みを抱えていました。
トレーニング方法もわからないでいるとき、「ピラティス」を勧められました。ピラティスは、もともと負傷兵のリハビリとして発達したエクササイズだそうですが、歌と大きくことなるのは腹式呼吸ではなく胸式呼吸を用いていることです。また、胸式呼吸を促すために下腹をぺちゃんこにするよう指導されます。しかし私の師匠や同僚の歌手たちは、骨盤底筋を締め上げて使うピラティスエクササイズは歌に役立つと言います。
筋肉は、逆の動きをすることでより可動域や強度が増すのだそうです。伸ばすだけでもダメ、縮めるだけでもダメ。そして骨盤底筋は第二の横隔膜といわれており、下腹に意識を向けて動かす使い方が歌にも役立つのだとか。簡単なやり方でしたら本やDVDなどでもアプローチできると思います。(♯β)
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