Q.ちゃんと歌おうとすると喉や体が力んでしまうので、脱力を心がけていますが、力のバランスがわからなくなってきています。
A.しっかり声を出そう、しっかり発音しよう、という出発地点はポジティブな思いなのですが、その思いによって身体や喉への力みになっている、というパターンがほとんどです。それがどんなものなのかについては、人それぞれ違うため、ここではアドバイスできませんが、今後のために改善しておく部分ですので、ぜひトレーナーに客観的に見てもらい解明してください。
気になるのは、力みの改善=脱力と捉えている(と思われる)ところです。歌うこととしっかり声を出すことは、身体にとっては大きな仕事です。本来の「身体の支え(=お仕事)」があるから、他の部位に力みが生じずに身体の自由度が上がるのです。ですので、自己判断で身体のここを脱力しよう、という捉え方は必ずしも改善にもならず、バランスがわからなくなりかねません。力が入るなら脱力しようではなく、力が入らない状態を身につける、という捉え方にぜひ切り替えてください。(♯α)